『抹殺者』
THE BODY(2000年アメリカ、イスラエル、ドイツ)
監督:ジョナス・マッコード
脚本:ジョナス・マッコード
原作:リチャード・ベン・サピア(「キリストの遺骸」扶桑社ミステリー)
出演:アントニオ・バンデラス
オリビア・ウィリアムズ
ジョン・シュラプネル
ジェイソン・フレミング
ジョン・ウッド
■ストーリー■
古学者のシャロン博士が、エルサレムの町で磔にされたであろう古い遺体を発見する。バチカンは元軍情報部員の神父マットに遺体の調査をさせることに。シャロンとマットは、遺体を調査しキリストの遺体ではないかと推測するが、もし、キリストのものであったらキリスト教の歴史を揺るがすことになってしまうものだった。やがて、イスラエルとパレスチナの過激派も遺体を手に入れようと動き出していた。
■感想■
リチャード・ベン・サピアの歴史ミステリー「キリストの遺骸」(扶桑社ミステリー)の映画化作品。
リチャード・ベン・サピアと言えば、ウォーレン・マーフィーとの共作の「デストロイヤー」シリーズが有名なので、てっきりアクション度200%のアクション映画かと思っちゃいました。「デストロイヤー」シリーズは『レモ 第1の挑戦』として映画化されていますが、わずか1作でシリーズ化されませんでした。
リブートでもリメイクでも、なんでもいいので俳優を代えたり、設定を変えたりしてシリーズ化しようとは思わなかったんでしょうか??
日本でも、「殺人機械デストロイヤー」シリーズで創元推理文庫でけっこうな数の作品が翻訳されていたりしたんですけどねー。
で、今作『抹殺者』ですが、アクション映画風のDVDパッケージや当時の宣伝物でしたが、それに騙されないで歴史ものとして見ればそれなりに面白いかもしれないですねー。
自分はアクション映画だと思ったので全然ダメでしたけどー。
DVDのパッケージに映画に出てこない爆発シーンや、着てもいない防護服を着てる人物だとか、主人公が武器を持っていたりするのには全然おかしいとは思わないんですが、今作は完全に勘違いしちゃいました!!
文句言うなら「映画を観る前に、原作を読んでおけ!!」ってコトなんでしょうけどねー。
アントニオ・バンデラス主演だし、タイトルも『抹殺者』だし、だまされちゃいますよね、、。ちなみに今作のパッケージでもバンデラスは銃をかまえてました、、。
でも、神父だから暴れないですよね、、、。
アクション映画度 ★
ドラマ度 ★★
歴史ミステリー度 ★★★
でも、こういう風に映画を宣伝するのって、けっこう好きです。
『サランドラ』の出てこない武器のジョギリとか、『アリゲーター』(1980年)の”誰でも12回は必ず飛びあがります”のうたい文句とかとか、、。
観客に、映画を観に来させなければいけないですからね。
まぁ、今作は時代的にはレンタルビデオの時代だからレンタルしてもらわないといけないですからね。
でも、歴史ミステリーのエンターテイメント系の作品が好きな人は確実に来ないですよね、、。アクション映画だと思って、、。
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デストロイヤーシリーズ映画化『レモ 第1の挑戦』
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