昨年ノーベル平和賞を受賞されたケニアの副環境相
ワンガリ・マータイさんは、日本語の「もったいない」は
地球の環境問題を解決するための3R運動の精神だと提言しています
3つのRとは、
リデュース/ごみの減量、リユース/再使用、リサイクル/再生利用
戦後から高度成長期までに生まれ育った人たちは、
幼い頃いつも「もったいない」という言葉を耳にし、戒められたものです
たぶん私の年代以上の人は、ものの整理で「捨てる」ということが、
不道徳な気がして、とりあえずしまいこんで置いたりします
見えないところに追いやって、判断を先延ばしにしただけかも
結局はものにしばられ支配されているところも多分にあるような…
禁煙をタバコフリーというらしいですが、
タバコから自由になること、タバコにとらわれないこと、
フリーとは言いえて妙ですね
ものから自由になること、処分し身軽になることは大事なことです
必要かそうでないかを判断して、いつかいるかもしれないは油断大敵です
使わずにしまい込んでいるのは、「もったいない」の精神に反します
あらためてその言葉を辞書で引いてみると
1 有用なのにそのままにしておいたり、むだにしてしまったりするのが惜しい
「捨てるのは―・い」「使わないでおくには―・い人物」
2 身に過ぎておそれ多い かたじけない 「―・いおほめのお言葉」
3 不都合である ふとどきである もってのほかである
「是は言語道断―・きお言葉かな」〈虎明狂・右流左止〉
もったいないを漢字で書くと勿体ない、本来は物体で、物の形の意
1 態度などが重々しいこと 威厳があること 「―がある」
2 態度や品格 風采 「遣手にしては―がよし/歌舞伎・助六廓夜桜」