秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

運び屋

2006-03-02 | ブランド
白い粉ではなくて、ブランドバッグの運び屋です。
昨年関空で摘発されたバッグは5547点、金額にして2億8,000万円相当なんだそうです。
ヨーロッパ無料ツアーというのに惹かれて、運び屋に仕立てあげられるらしい。

たとえばヴィトンバッグはパリで買うと、
日本の直営店より3割安いので、十分もとがとれるのでしょう。

この運び屋のほかに、購入係のバイトもあるらしい。
この仕事は語学ができたほうがいい。
偽造パスポートで、エルメスやヴィトンで買い物し、
路地裏で買ったものを担当者に渡すと、また他のパスポートを渡され買いに行く。

1週間ほどの滞在の間、ずぅ~とこれを繰り返すと聞きました。

これらは犯罪です。
にもかかわらず多くの若者が、たいして罪悪感も覚えずにかかわっていることがおそろしい。

なぜに日本人はこんなにブランド物が好きなんでしょう?
たしかにいい材質、丁寧な仕立ては認めます。
しかしブランドの付加価値が高すぎて、
まったく金額にトンジャクしないセレブならまだしも、
一般人はそこまで費やせるものなのかどうか疑問です。

そしてすぐに飽きて、長く大事につかわない風潮、悲しいですね。
日本人向けに次々新作を発表しているのではないかと思いたくもなります。
老練なヨーロッパに手玉に取られている気分です。

8年前にスペインへ行きました。
ヨーロッパの片田舎ぐらいに思っていましたが、実際この目で見て思ったこと。

かつて無敵艦隊で世界を席捲し、中南米の黄金を根こそぎ持って帰り繁栄を極めました。
その後オランダやイギリスが取って代わり、
世界の表舞台から没落していったのですが、スペインは大人の国でした。

昼寝してそこそこ働いて、おいしいものをゆっくり食べて、
芸術を身近に楽しみ、…

世界の頂点から降りてこんなふうに生きれるんだと感心しました。

日本も世界の工場といわれた時期がありました。
最近は中国をはじめとする東南アジアに工場は移っています。
付加価値をつけたものを作らないと、高い人件費はでませんから。

スローフード同様、あくせく働く時代から、ゆったり生きようという流れもでてきています。
日本人のアイデンティティーをなくすことなく、地に足つけて生きていきたいものですね。