佐賀といえば、はなわ。あのヒットした佐賀県の歌で、いかにひなびた所かを揶揄されてました。それだけに有田や伊万里の焼き物を見るのでなければ、それほど期待してませんでした。
ところが今回初めて佐賀市を訪れてわかったことは、予想だにしなかったゆったりとした格調高さです。
さすが鍋島藩主のお膝元、お雛様も格上です。
鮫島小紋や佐賀錦をまとったお雛様も素敵でしたが、見学者が一緒に写らずにお雛様だけを撮影するのは禁じられていました。
また鍋島藩主の奥方の立派なものは一切撮影禁止です。
この画像は旧三省銀行の床の間に飾られていたものです。
ここでお茶と雛あられが無料でふるまわれていたのもうれしい。
なんともこの飾り方に品があって感心しました。
雛祭りの観光パンフレットも上々の出来で、ぜんぜんひなびてない。
旧古賀銀行もすばらしかった。
お雛めぐりのチケットが500円ですべて廻れます。
ボランティアの人たちも大勢いて、街角のあちこちに配慮が伺え皆で盛り上げようという熱気が感じられました。
今回訪れた中で一番印象に残った街です。
俗っぽい下賎な観光化をせずに、昔からの伝統を大事に保存しながら、現代的な街づくりをしていってほしいなと切に思いました。