今日のヒラリーさんは黒のパンツスーツにでっかい真珠のネックレスをして、中国首脳と握手してました。
やっぱり中国が今回の外遊の目的だったんだ。
日本に来た時は、青いジャケットに黒のパンツ、
スーツではなくてカジュアルな感じを受けました。
時には襟元にエルメスのプリーツスカーフのようなものを首に巻いてたし。
ヒラリークリントン国務長官の「最初の外遊」に選ばれた地域が、中東やロシアではなく、中国だったということ。
今回の黒のスーツで意気込みが感じられました。
「米中新時代の始まり」なんだそうですよ。
ところで、礼服はなぜ黒になったのか?
日本では昔は白装束がフォーマルだったのに、
明治・大正・昭和と戦争を重ねるごとにだんだん黒に変化していったそうです。
詳しくはこちらで→
黒紋付と喪服
ではヨーロッパはいつから黒がフォーマルになったか?
フランス革命の頃、王制派の人々がこぞって黒い服を着たとか、
王制復古を果たしたナポレオンが階級別・職業別の礼装を復活させたからとか。
マリー・アントワネットは、自分のドレスが映えるよう侍従や侍女達に黒い服を着せたので、彼女に近付きたい、取り巻き連中の貴族達はこぞって黒い服を着たという説もあるそうです。
いっぽう、イギリスでは産業革命の頃のようです。
織機で黒い生地が大量に廉価で供給されるようになったことも大きな理由でしょう。
ヴィクトリア女王は、公の地位についていない人々の礼服を黒と定めたらしいです。
ヨーロッパの洋服には、ブラックネイビー、黒に近い濃紺の洋服がよくあります。
一見黒にも見えますが、少し紺色も感じられるいい色です。
日本より数世紀長いブラックフォーマルの歴史を感じます。
ちなみに男性の略礼服のブラックスーツは日本だけの礼服で、世界の人々の目には単なる「黒い服」でしかないそうだ。
世界の多くの国々が礼服として公認しているのは、
モーニング(夕暮れ前まで)
燕尾服(夜間だけ)
タキシード(お昼頃から真夜中まで)の3つと民族衣裳です。
グローバル・スタンダードな礼服はタキシードだそうです。