秋麗(あきうらら)

うーちゃんの節約日記です。
不思議だなと思う心、いつまでも忘れずにいたいな

閉業のお知らせ

質店は2021年8月に閉店いたしました。 昭和21年9月創業で75年間にわたりご愛顧賜りありがとうございました。

復習のすすめ

2006-03-12 | 日々是好日
学生時代は、やれ予習だ、復習だといわれても、内から湧き上がる知識欲から勉強してたわけではないので、まるでひとごと。今、この年になって復習の重要さがわかりました。

旅が終わり、写真を単にアルバムに貼ることからファイル作りに切り替えてから、旅がより一層印象深いものになりました。
友人にも見てもらいやすいのも利点です。

去年の春からこのブログを始めて、公開する以上間違ったことは書けないので、さらによく調べるようになりました。
また写真も、常に人物がメインでピースしているのから、興味深いところを撮影するようになりました。

個人旅行なら、事前にいろいろ調べないといけませんが、ツアーなら気になるのは持って行く荷物と洋服だけ。
予習しようと思っても今ひとつ身が入りません。

旅の間、訪れた先々で手にした入場券の半券やパンフレットはすべて持ち帰ります。
写真の焼付けができたら、こうした資料ともどもできるだけ早く整理しないとどんどん忘れていきます。

改めてパンフレットなどを読むと実体験と実像が蘇ってきて、もっと良く見とけばよかったということは常にあります。

皆が皆、知識の整理をしたいわけではないですが、せっかく体験したものを心の奥底に沈ませておくだけではもったいない気がして。

是非こうした簡単にアップできるブログなどをお勧めします。
漠然と写真を撮っていたのが、テーマを絞りこんだり、何らかの普段の生活に広がりをもたらすと思います。

無敵艦隊とセビリア

2006-03-12 | 旅はつれづれ
旅行記になると俄然アクセス数が増えるので、つい調子に乗って。海外旅行にはまった1998年1月に訪れたスペインの写真です。この旅から写真をアルバムに貼らず、A4ファイルに他の資料と共に残すことにしました。

ロッシーニの「セビリアの理髪師」はオペラ・ブッファ(喜劇)の最高傑作として有名です。音楽の時間にたしか聞いたような、という程度であったとしても。

私もその程度しかセビリアについては知りませんでした。

スペインはどこもかしこも印象に残りましたが、どこが一番好きと聞かれたら、セビリアと答えます。

セビリアはアンダルシアの中心で、闘牛とフラメンコで知られています。
大航海時代にはマゼランや新大陸を発見したコロンブスは、この街のセビーヤ港から出航しました。

江戸時代遣欧使節の支倉常長が初めてヨーロッパに上陸したのもこの港、今なおイベリア半島で最も重要な港の一つです。

アメリカ発見後、新大陸からの膨大な品々はこの河を上りセビーヤに運び込まれ、この街を貿易拠点として大いに発展させました。
この頃の富の蓄積がすばらしい。

その後世界に誇るスペイン無敵艦隊(アルマダ)は、イングランド占領作戦という無謀な作戦を強行、上陸前の海上決戦に敗れ、フェリーペ二世の野望は潰えました。

世界史上、最も重大な事件の一つだといわれています。
やがて世界帝国の座はスペインからイギリスへと移り、もしアルマダが上陸していたら、イギリスもカトリック国としてスペインの支配下に入り、世界史は大きく変わっていたかもしれません。

この歴史の変遷が建物や芸術品に残されているのを見て肌身で感じることは、「百聞は一見にしかず」だとつくづく思います。

やられたぁ~

2006-03-10 | シチの目
これはロレックス68278Gボーイズ/シャンパンゴールド文字盤です。
ベルトとケース裏蓋をはずした画像です。
18金イエローゴールド無垢とキラキラ輝く10ポイントダイヤモンドの豪華な組み合わせ、
1995年製で約180万円。

1週間ほど前の閉店間際に買取で持ちこまれました。
取り急ぎベルトをはずしてケース横に書かれている型番をみます。
ほか何箇所か点検後、こちらが提示した金額でしぶしぶ納得して商談成立。

いつもおまかせする時計やさんにオーバーホールに出して判明しました。

ケースとエトは間違いなく本物でしたが、中のムーブメントがスイスメイドながらロレックスのものではなかったのです。
時計のプロにこれはよく出来ているとうならせました。

たぶん10万円以下では出来ないコピー品でした。
これだけのものを作るには、かなり大掛かりな組織があるであろうと…

パネライやフランクミューラーでも、あちこちの質屋さんがだまされています。
最近オメガの金無垢でもやられたそうです。

えらい高い勉強代になりました。

雛流し船

2006-03-09 | 旅・九州
雛めぐり最終回です。鍋島家ゆかりの品々を展示している徴古館の横には佐嘉神社があります。佐賀市内の真ん中にあるというのにゆったりとした壮大な神社です。

幕末に、佐賀鍋島藩を他藩よりも何歩もリードさせた名君10代藩主鍋島直正と、11代藩主直大が祀られています。

佐賀鍋島藩はちょー厳しいスパルタ教育として知られた藩だそうで、教育レベルも高かったとか。

副島種臣や江藤新平、大隈重信などもここにあった藩校・弘道館で学び、その精神は早稲田大学にも繋がってるはず?

この神社の本殿に、お願いを祈祷してくださる雛流し船が置いてありました。もちろんお願いしてきました。

佐賀はひなびてる?

2006-03-09 | 旅・九州
佐賀といえば、はなわ。あのヒットした佐賀県の歌で、いかにひなびた所かを揶揄されてました。それだけに有田や伊万里の焼き物を見るのでなければ、それほど期待してませんでした。

ところが今回初めて佐賀市を訪れてわかったことは、予想だにしなかったゆったりとした格調高さです。
さすが鍋島藩主のお膝元、お雛様も格上です。

鮫島小紋や佐賀錦をまとったお雛様も素敵でしたが、見学者が一緒に写らずにお雛様だけを撮影するのは禁じられていました。
また鍋島藩主の奥方の立派なものは一切撮影禁止です。

この画像は旧三省銀行の床の間に飾られていたものです。
ここでお茶と雛あられが無料でふるまわれていたのもうれしい。

なんともこの飾り方に品があって感心しました。
雛祭りの観光パンフレットも上々の出来で、ぜんぜんひなびてない。
旧古賀銀行もすばらしかった。

お雛めぐりのチケットが500円ですべて廻れます。
ボランティアの人たちも大勢いて、街角のあちこちに配慮が伺え皆で盛り上げようという熱気が感じられました。

今回訪れた中で一番印象に残った街です。
俗っぽい下賎な観光化をせずに、昔からの伝統を大事に保存しながら、現代的な街づくりをしていってほしいなと切に思いました。

さげもん

2006-03-09 | 旅・九州
これは柳川ではなく、佐賀の旧三省銀行で展示されていたさげもんです。ここだけでなく、古い建物は2階の一部が吹き抜けになって、手すりから1階が見下ろせます。この構造素敵ですね。

ここでは300年の伝統を誇る鮫島段通も飾られていて、創作実演だけでなく販売もされていました。

毛足の長い綿の敷物は、現在でもモダンなデザインと色目です。
ほしかったけど、座布団ぐらいのサイズでも1万円超えてました。

柳川さげもんめぐり

2006-03-08 | 旅・九州
旧柳川藩主立花家の別邸「御花」の大広間。部屋いっぱいに飾られたお雛様と天井から吊り下げられた「さげもん」、それはそれは見事でした。

さげもんの51個の数は、人生50年といわれた時代に1年でも長生きしてもらいたいという親の願いもあるとか。

着物の残り切れで作り始めたといわれるように、パッチワークや古布手芸に目のない人にとっては、玉手箱をひっくり返したようなもの。

手鞠や干支の動物、桜や梅の花、海老、蝉、蝶、金魚、這い人形、どれもこれもかわいくて激写しようと皆熱心に撮影してました。

今回のツアー参加者が、50~70代のおしゃれな婦人が多かったのも驚きでした。
皆時間厳守で、ハチャメチャな方は一人もいませんでした。

みやびな大使

2006-03-08 | 旅・九州
和歌山の加太に、人形を供養してくれるので有名な淡島神社があります。10年以上前に、落として額に傷のついた市松人形を持っていったことがあります。

ここ日田、隈地区の専念寺は多くの不用になったお雛さんを展示されています。
4月から1年間で集まったものを展示し3月末に供養して処分。

時には外国へみやびな大使としてもらわれていくそうです。
お雛さんもこういった形で、また陽の目を見れるのはうれしいことでしょうね。

この画像に写っている牛車、中に童が乗っています。
子供が遊んでいるうちに見つけたそうです。
珍しいものをお見せしましょうと、住職の奥さんが教えてくれました。

たいていの牛車であれ、籠であれ、扉はかたく閉じられ、まして中に人形がいるなんてことはまずないよね。

天領日田水に惹かれて

2006-03-08 | 旅・九州
19,800円という安さで、日帰りと思われた方もいらっしゃいましたが、1泊2日の旅で天領日田にて宿泊しました。何年か前から天領日田の水が人気で何度かお取り寄せもしました。温泉つかって、湯上りにその水グビグビ飲んだら、と楽しみに出かけました。

昼下がり、天領日田に着いて2時間ほどの自由時間。
地図を片手に三々五々小京都といわれる豆田地区を散策しました、が予想に反して、日本各地で見られる土産物屋さんや、食べ物やさんが軒を並べます。

倉敷だったり、飛騨高山だったり、伊勢だったり、どこかで見た町並み。もうちょっと考えてほしいよね。

お雛さんを展示している所はたいてい300~500円の入場料が必要です。
せこい私達はできるだけ無料の所を探して見物していきました。
しかし1軒ぐらいはと奮発して入ったのが、広瀬資料館です。

江戸時代、九州は3分の1が幕府の天領でした。
その天領から上がる税金が、すべてこの日田に集まり、その公金を扱う金融機関が掛屋である広瀬です。

幕府に収めるまでのプールしている1年間に、掛屋はこのお金を貸し出して大もうけ、これが古今雛や有職雛を買えるほどの莫大な富を残しました。

ガラス越しに撮影したので今ひとつよくわかりにくいですが、画像の次郎左衛門雛は、18世紀後半の立派なものです。

京都の人形師・雛屋次郎左衛門が作りだし、最初は上流階級のものだったそうですが、やがて日田の富の力で買えたんだ。

筑後吉井の箱雛

2006-03-07 | 旅・九州
こんな地名初めて知りました。福岡県南東、大分との県境にあるうきは市にあります。江戸時代に有馬藩久留米の城下町と天領日田を結ぶ豊後街道の城下町として栄えたそうです。

その頃に蓄えた富の象徴が白壁の家々として残っています。
土蔵造りの家と清流の流れが、のどかで優しい気持ちを呼び戻します。

旧家に代々受け継がれた時代雛や貴重なコレクションがあちこちで公開されていました。

画像の箱雛は、もと酒蔵の吉井観光会館「土蔵」で展示されていたものです。
ここで食べた「だごじる定食」も最高においしかった。

こんなん初めて

2006-03-07 | 旅・九州
今回のツアー参加者は35人。19,800円と安かったからか、大阪から添乗員はついていかず、福岡空港で添乗員さんとバスガイドさんが待ってくれていました。最初見た時、ツアー客皆、「今回ははずれやぁ」と思ったほど超…

バスは佐賀のY観光、今回ほどバスガイドさんにあんなに笑わしてもらったことない。

よく世間で知られている人を探したけど、かぶるキャラ見つからん!
綾小路きみまろを女性にして、フットボールアワーの岩尾の顔をつけて、山田花子をちょっとふりかけて、…
吉本の芸人顔負けのキャラクターでした。

ほんとなら彼女の画像を載せたいのは山々ですが、外見でマイナス評価が高くなるのも憚れるので、添乗員さんのほうを選びました。

お笑いに慣れた大阪のおばちゃん達が合いの手を入れながら、バスの中は大爆笑。
風貌や会話の端々から推察すると、40歳ぐらいで多分未婚?
たぶんこの芸を確立するまでに、ずいぶん苦労されたことと思います。
笑わせながらも、観光解説は的確で、よく勉強されているのがわかりました。

ガラガラハスキーボイスで、笑い声がまたすごい!
劇場で笑いやさんとして雇ってもらえるほど、人の笑いを誘う笑い声でした。

一方、添乗員さんが、50代後半の落ち着いた女性だったのも初めてです。
ものすごくきれいな声の持ち主だなとは思っていました。

観光も最後になったころ、添乗員さんはバスガイドさんに触発されたのか、説明を終えてから歌を歌いますというではありませんか。

そして選ばれた歌は、ドイツ語かイタリア語かわかりませんが、オペラのアリア?
本格的な声楽者でした。

みな度肝抜かれ聞きほれました。
九州交響楽団で舞台に立ってるそうです。
添乗の仕事は、イタリア人の先生のレッスンを受けるためのアルバイトなんだそうです。

もちろんアンコールして、もう一曲聞かせてもらいました。

東風ふかばにほひおこせよ梅の花

2006-03-07 | 旅・九州
九州4大ひな祭りのツアーに参加してきました。日曜朝7:45伊丹発、福岡行きのANAで、10時前には大宰府天満宮に着いてました。

ちょうど大宰府天満宮本殿の右側にさく飛梅の白梅は八分咲き。
東風ふかば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ

たいていは正面からの写真でよくお目にかかると思うので、視点を変えて、この画像は裏側です。
時節柄本殿の裏には、合格祈願の絵馬がところ狭しと吊り下げられていました。

菅原道真をまつる本殿は、1591年の建築だそうで、桃山文化の豪壮華麗な屋根は裏から見ても趣がありました。

境内は梅の見ごろで、猿回しや南京玉すだれの大道芸人がいたり、お酒の試飲がありにぎわっていました。

このあと筑後吉井、日田、柳川、佐賀と4箇所のおひな祭りを見てきました。
この旅で珍しかったり、印象に残ったものを順次ご紹介していきますので、2,3日お付き合いください。

運び屋

2006-03-02 | ブランド
白い粉ではなくて、ブランドバッグの運び屋です。
昨年関空で摘発されたバッグは5547点、金額にして2億8,000万円相当なんだそうです。
ヨーロッパ無料ツアーというのに惹かれて、運び屋に仕立てあげられるらしい。

たとえばヴィトンバッグはパリで買うと、
日本の直営店より3割安いので、十分もとがとれるのでしょう。

この運び屋のほかに、購入係のバイトもあるらしい。
この仕事は語学ができたほうがいい。
偽造パスポートで、エルメスやヴィトンで買い物し、
路地裏で買ったものを担当者に渡すと、また他のパスポートを渡され買いに行く。

1週間ほどの滞在の間、ずぅ~とこれを繰り返すと聞きました。

これらは犯罪です。
にもかかわらず多くの若者が、たいして罪悪感も覚えずにかかわっていることがおそろしい。

なぜに日本人はこんなにブランド物が好きなんでしょう?
たしかにいい材質、丁寧な仕立ては認めます。
しかしブランドの付加価値が高すぎて、
まったく金額にトンジャクしないセレブならまだしも、
一般人はそこまで費やせるものなのかどうか疑問です。

そしてすぐに飽きて、長く大事につかわない風潮、悲しいですね。
日本人向けに次々新作を発表しているのではないかと思いたくもなります。
老練なヨーロッパに手玉に取られている気分です。

8年前にスペインへ行きました。
ヨーロッパの片田舎ぐらいに思っていましたが、実際この目で見て思ったこと。

かつて無敵艦隊で世界を席捲し、中南米の黄金を根こそぎ持って帰り繁栄を極めました。
その後オランダやイギリスが取って代わり、
世界の表舞台から没落していったのですが、スペインは大人の国でした。

昼寝してそこそこ働いて、おいしいものをゆっくり食べて、
芸術を身近に楽しみ、…

世界の頂点から降りてこんなふうに生きれるんだと感心しました。

日本も世界の工場といわれた時期がありました。
最近は中国をはじめとする東南アジアに工場は移っています。
付加価値をつけたものを作らないと、高い人件費はでませんから。

スローフード同様、あくせく働く時代から、ゆったり生きようという流れもでてきています。
日本人のアイデンティティーをなくすことなく、地に足つけて生きていきたいものですね。