ジミ・ヘンドリックスの全米凱旋公演となった1967年6月18日モンタレー・ポップ・フェスティヴァルのステージをほぼ全編収録したDVD。ライヴ映像の前後には、マネージャーのチャス・チャンドラー、エクスペリエンスのメンバーのノエル・レディングとミッチ・ミッチェル、フェスティヴァル主催者のルー・アドラー、ジョン・フィリップス(ママス&パパス)、デレク・テイラー(ビートルズのパブリシスト)など既に鬼籍に入った人たちも含む回想談が収録されている。ロックで初の三日間に亘る大規模なコンサートであったこと、最初は商業的なイベントとして企画されたのが、ジョン・フィリップス等の参加によりチャリティー・コンサートとなったこと、当然参加ミュージシャンはノー・ギャラだったこと、テーマが「ミュージック・ラヴ&フラワーズ」だったこと、ポール・マッカートニーの推薦でザ・フーとジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスがイギリスから参加することになったことなど、興味深い裏話がたっぷり聞ける。
最終日に連続して出演することになったザ・フーとジミヘンが出演順で揉めて、コイントスで順番を決めたことは有名だが、先に出演したザ・フーはイギリスでも定番になっていた楽器破壊パフォーマンスを展開、観客が騒然としているうちにジミの出演になった。
ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズの紹介で登場したジミは、若干25歳の若さの割には落ち着いて堂々としている。当時のことだからドラッグをキメキメで登場したのだろうが、イギリスで培ったライヴ演奏への自信に漲っていたのだろう。最初の「キリング・フロアー」から飛ばしまくる。ギターを身体の一部のように自在に弾きこなす。歯で弾いたり、股の下や背中に回して弾きこなす。まるでアニメーションのような動きは観ていて思わず笑ってしまうほど凄い。ジミは歌いながらも口の中で何かを噛んでいる。ガムなのか噛みタバコなのか不明だがあれで歌を歌えるとは不思議である。最後に「素敵なショウをお観せしよう」と一言、アンプにギターを擦り付け、ギターにライター・オイルをかけ、火をつけて叩き壊す。有名なシーンだ。ザ・フーの楽器破壊が若気の至りの破壊衝動からきているとすれば、ジミヘンのそれは間違いなく性行為を模した儀式である。
またこのフィードバックと破壊音が後に非常階段などのノイズのルーツになったことは重要な事実である。
1970年に27歳の若さで他界してしまったジミだが、未だに彼を超える情念とテクニックを併せ持ったギタリストは登場していない。そんなジミヘンの絶頂期の姿がここにある。
ジミヘンの
義理の母親
日系人
当時日本ツアーが実現していたら、ビートルズ以上の衝撃だったかもしれない。それとも誰も理解できなかったか?
Jimi Hendrix "Wild Thing"
最終日に連続して出演することになったザ・フーとジミヘンが出演順で揉めて、コイントスで順番を決めたことは有名だが、先に出演したザ・フーはイギリスでも定番になっていた楽器破壊パフォーマンスを展開、観客が騒然としているうちにジミの出演になった。
ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズの紹介で登場したジミは、若干25歳の若さの割には落ち着いて堂々としている。当時のことだからドラッグをキメキメで登場したのだろうが、イギリスで培ったライヴ演奏への自信に漲っていたのだろう。最初の「キリング・フロアー」から飛ばしまくる。ギターを身体の一部のように自在に弾きこなす。歯で弾いたり、股の下や背中に回して弾きこなす。まるでアニメーションのような動きは観ていて思わず笑ってしまうほど凄い。ジミは歌いながらも口の中で何かを噛んでいる。ガムなのか噛みタバコなのか不明だがあれで歌を歌えるとは不思議である。最後に「素敵なショウをお観せしよう」と一言、アンプにギターを擦り付け、ギターにライター・オイルをかけ、火をつけて叩き壊す。有名なシーンだ。ザ・フーの楽器破壊が若気の至りの破壊衝動からきているとすれば、ジミヘンのそれは間違いなく性行為を模した儀式である。
またこのフィードバックと破壊音が後に非常階段などのノイズのルーツになったことは重要な事実である。
1970年に27歳の若さで他界してしまったジミだが、未だに彼を超える情念とテクニックを併せ持ったギタリストは登場していない。そんなジミヘンの絶頂期の姿がここにある。
ジミヘンの
義理の母親
日系人
当時日本ツアーが実現していたら、ビートルズ以上の衝撃だったかもしれない。それとも誰も理解できなかったか?
Jimi Hendrix "Wild Thing"