A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

iPodを捨て街へ出よう

2007年12月27日 23時55分30秒 | ありきたりな日常
いつもiPodで大音量で音楽を聴きながら歩いているので、ふと思い立ってiPodを耳から外してみた。自動車やバイクの音、人ごみの足音や話し声など街のざわめきが耳に飛び込んできて新鮮な気持ちだった。耳栓を外したようだ。五月蝿いと思っていた都会の騒音も意外に静かで穏やかな調べに感じられた。自然のアンビエント音響。たまにはいい。
ノイズの元祖、Whitehouseの主催していた自主レーベルCome Organizationから80年代前半、New Orderというプロジェクトの「Bradford Red Light」というLPがリリースされていた。その片面はロンドンの赤線地帯を歩き回る音を録音しただけのフィールドレコーディング。ザッザッという足音だけが延々と繰り返される。
それとか以前書いたジョン・ケージの「4分33秒」の沈黙、そんなものを想起させる経験だった。

iPod
街へ出るなり
蝸牛

iPodをポケットに入れたまま「聴かない」という新しい聴き方を発見した。
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トリップしたR&Bシンガー~エリック・バードン&ジ・アニマルズ「ウィンズ・オブ・チェンジ」

2007年12月27日 00時13分02秒 | 素晴らしき変態音楽
アニマルズを変態音楽呼ばわりするのは語弊があるのだが、この60年代後半のアニマルズはアシッドで変調を来した時代の落し子ということで取り上げてみたい。先日この時代の4作が紙ジャケ、ボーナストラック入で再発されたお祝いでもある。
「朝日の当たる家」や「悲しき願い」のブリティッシュR&Bを代表するアニマルズはここにはいない。リーダーのエリック・バードンは60年代後半に入るとアシッドですっかり頭をやられてしまい、「これからはフラワーパワーだ!」と叫んだかどうだかは知らないが、オリジナル・アニマルズを解散、全く別のメンバーで新生アニマルズ(ニュー・アニマルズとも呼ばれた)を結成しサイケデリックロックを追求、アメリカで人気を得た。ちなみにオリジナル・アニマルズのベーシストだったチャス・チャンドラーは解散後マネージャー業へ進み、ジミ・ヘンドリックスを発掘することになった。皆がサイケヘッドになった時代だったのだ。新生アニマルズもモンタレー・ポップに出演している。
このアルバムは新生アニマルズのデビュー作で67年に発表され、収録曲の「サンフランシスコの夜」がTOP10ヒットになった。この曲は故鈴木ヒロミツ氏のモップスをはじめ多くのGSにカヴァーされたというから日本でもヒットしたのだろう。
冒頭からシタールのビヨ~ンという音に風の音のSEで幻想的に始まるアシッドロック満載の作品である。ストーンズの「黒くぬれ」のヴァイオリン入りの変態ヴァージョンや、延々とペスト渦について語る怪奇小説風語りがあったり、かなり頭のマッサージになる。
新生アニマルズはこのあと3作のアルバムをリリースするがどれもサイケファンにはお勧めである。ラストアルバム「ラヴ・イズ」のギタリストは後のザ・ポリスのアンディ・サマーズである。

トリップだ
右も左も
ラリパッパ

記憶が定かではないが15年くらい前エリック・バードンの来日公演を観た覚えがある。その頃はサイケではなく、旧アニマルズのヒット曲やR&Bナンバーを歌っていたような。

Eric Burdon & The Animals : San Franciscan Nights (Live 1967)


ERIC BURDON & THE ANIMALS - "Monterey"
コメント (2)
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