A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

変態クリスマス~The Residents「Santa Dog 78」

2007年12月25日 23時59分19秒 | 素晴らしき変態音楽
高校の頃「DOLL」の前身の音楽雑誌「ZOO」でレジデンツのことを知った。サンフランシスコのバンドでメンバー不詳、普通のロックとはほど遠いユーモラスで捻くれたサウンドを聴かせるマイナーバンドと紹介されていた。早速1976年リリースのサードアルバム「The Third Reich 'N' Roll」を買ってきた。「Let's Do The Twiest」「Pipeline」「Let It Be」などオールディーズナンバーを奇怪なアレンジでカヴァーしたアルバムで、私はそのミステリアスな魅力に夢中になった。他のアルバムも手に入れ、エスキモーの生態をサウンド化した「Eskimo」や1分間の曲が40曲入っている「Commercial Album」、モグラの世界を描いた三部作「Mole Trilogy」(3作目は未だにリリースされていない)、ジョージ・ガーシュイン、ジェームス・ブラウン、ハンク・ウィリアムスなどアメリカの作曲家の曲を取り上げた「American Composers Series」などはリアルタイムで手に入れた。
ゲゲゲの鬼太郎の目玉親父、といえば、ああ!と思う人もいるだろう。目玉の被り物をしていることで有名だ。80年代半ばにはパルコ劇場で来日公演も果たした。蛇のようなギタリスト、スネークフィンガー(故人)と共にグロテスクだけどお洒落なステージを繰り広げたと記憶している。
その後もCD-ROMやDVDなど新しいテクノロジーを使って現在まで作品を発表しているのだが、私はある時期から以降聴いていない。
そんな彼らがテーマにしているひとつが「サンタドッグ」プロジェクト。72年に始まって6年周期ぐらいで新しい「サンタドッグ」を発表している。通信販売やファンクラブ・オンリーのリリースで入手は非常に難しい。私はコンピで「サンタドッグ78」を聴いたが、クリスマスの華やかさとは無縁の怪気映画のサントラのような作品だ。でも世の中が浮かれるクリスマスの夜、レジデンツのクリスマスソングで聖夜を過ごす年があっても良い。
The Residents HP

レジデンツ
正体知られず
35年

当時パンク好きだった私がフランク・ザッパやキャプテン・ビーフハートにのめり込むきっかけになった思い出のバンドだ。
コメント
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