こちらも恒例の灰野さんのバースデイ・ライヴ。今年で58歳になる。
チラシには「こんなことぐらい......醗酵する静寂」と書いてある。
ゴールデンウィークの中日であるが、ShowBoatは丁度椅子が埋まる入りで盛況。最近20代くらいの若い人の姿が目立つ。一時期に比べ外国人の数は減ったようだ。知り合いのPhilさんやShaneさんが故国へ帰ってしまったことも原因のひとつか。
BGMは物悲しいヴァイオリンのむせび泣き。そこにお香の香りが漂うと灰野さんのライヴに来たな、と改めて実感する。
普段のライヴは30分押しは当たり前の灰野さんだが、この日はそんなに押さず15分遅れくらいでスタート。初っ端からSGの轟音が鳴り響く。アンプはマーシャル2台、ツインリバーブ、ジャズコーラス、ベースアンプの計5台仕様。地獄の業火から天国の福音まで自由自在に変化するギターはいつ聴いても凄い。特にこの日の演奏には殺気が漲っている。もう魂が身体を離れて浮遊し始めた。
第一部はひたすら轟音ギターと即興ヴォーカルのみで100分に亘る長尺の演奏。音のシャワーがホントに気持ちいい。
20分程の休憩を挟んで第二部の始まり。冒頭はリュートの即興演奏でエキゾチックなムードに。しかし続いて発振器(シンセ?)の過激な電子音が鳴り響く。それをバックにテーブル・ギターを演奏。ヴァイブレーター、鉄板や金属棒を使って異様な音色を紡ぎ出す。ひとしきりやると、急に静かになって「ここ」の美しいコード進行でファルセット・ヴォーカルを聴かせる。続けて「ふわふわ」。至福の瞬間だ。それも長くは続かず、硬質なドラムマシーンとランダムなフルートによる「あっち」、「名も無き者よ」のヴォイス・パフォーマンス、そして必殺のギター・リフの「おまえ」へと突入する。
アンコールに「Born To Be Wild」をやって後半は95分。延べ3時間強の熱演だった。
終演後は打ち上げを兼ねてバースデイ・パーティ。灰野さんは「オールナイト明けのような気がする。ディスク・ユニオンに行きたくなってきた」と言う。それだけ中身が濃いライヴだったということだろう。プレゼントに貰ったレッド・ブルの効果の話や、海外でたくさんレコードやCDを買って持ち帰る時の苦労話などを聞いた。
名も無き者よ
そなたは何処へ
行かんとする
Happy Birthday, Haino-san!
チラシには「こんなことぐらい......醗酵する静寂」と書いてある。
ゴールデンウィークの中日であるが、ShowBoatは丁度椅子が埋まる入りで盛況。最近20代くらいの若い人の姿が目立つ。一時期に比べ外国人の数は減ったようだ。知り合いのPhilさんやShaneさんが故国へ帰ってしまったことも原因のひとつか。
BGMは物悲しいヴァイオリンのむせび泣き。そこにお香の香りが漂うと灰野さんのライヴに来たな、と改めて実感する。
普段のライヴは30分押しは当たり前の灰野さんだが、この日はそんなに押さず15分遅れくらいでスタート。初っ端からSGの轟音が鳴り響く。アンプはマーシャル2台、ツインリバーブ、ジャズコーラス、ベースアンプの計5台仕様。地獄の業火から天国の福音まで自由自在に変化するギターはいつ聴いても凄い。特にこの日の演奏には殺気が漲っている。もう魂が身体を離れて浮遊し始めた。
第一部はひたすら轟音ギターと即興ヴォーカルのみで100分に亘る長尺の演奏。音のシャワーがホントに気持ちいい。
20分程の休憩を挟んで第二部の始まり。冒頭はリュートの即興演奏でエキゾチックなムードに。しかし続いて発振器(シンセ?)の過激な電子音が鳴り響く。それをバックにテーブル・ギターを演奏。ヴァイブレーター、鉄板や金属棒を使って異様な音色を紡ぎ出す。ひとしきりやると、急に静かになって「ここ」の美しいコード進行でファルセット・ヴォーカルを聴かせる。続けて「ふわふわ」。至福の瞬間だ。それも長くは続かず、硬質なドラムマシーンとランダムなフルートによる「あっち」、「名も無き者よ」のヴォイス・パフォーマンス、そして必殺のギター・リフの「おまえ」へと突入する。
アンコールに「Born To Be Wild」をやって後半は95分。延べ3時間強の熱演だった。
終演後は打ち上げを兼ねてバースデイ・パーティ。灰野さんは「オールナイト明けのような気がする。ディスク・ユニオンに行きたくなってきた」と言う。それだけ中身が濃いライヴだったということだろう。プレゼントに貰ったレッド・ブルの効果の話や、海外でたくさんレコードやCDを買って持ち帰る時の苦労話などを聞いた。
名も無き者よ
そなたは何処へ
行かんとする
Happy Birthday, Haino-san!