A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二×山川冬樹@六本木Super Deluxe 2010.5.9(sun)

2010年05月11日 01時13分39秒 | 灰野敬二さんのこと
ヴォイス・パフォーマー山川冬樹氏と灰野さんの共演は何回目かになるが、対バンなしのワンマン公演は初の試みだ。しかも今回のライヴはレコーディングされSuper Deluxeの自主レーベル「目玉レコード」からCD発売されるという。気合いも入るというものだろう。山川氏は灰野さんの5/3の生誕記念公演も5/5の新宿ピットインも観に来ていて、この日の為に灰野さんの世界を吸収していた。研究熱心な人で好感が持てる。
イケメンの山川氏のファンなのかいつもより若い女性の観客の姿が目立つ。

まずは山川氏がイギルという2弦の馬頭琴を静かに弾き始める。少しして灰野さんが黒いドレス姿で登場。発振器を鳴らす。スピーカーを身体や壁にあてて微妙な変化のある音響を産み出す。ホースにマウスピースの付いたビーッと鳴る楽器や二管の笛、さらに各種パーカッション類を演奏。山川氏は自分の心臓の音を増幅し、呼吸で強弱を変化させる。心音に同期して光るライトもユニークだった。
中盤から灰野さんがSGで爆音を繰り出し、山川氏もストラトを使って音を出す。次第にヴォリュームが耳を圧する程になって行く。
しかし特にすごいのは二人のヴォイスである。ホーミーで独特の旋律を唸る山川氏と、ファルセットから超低音まで自在に操る灰野さん。最後はギターアンプを通した灰野さんのこの世のものと思えないようなヴォイスに山川氏の唸り声が絡まって前人未到の領域まで達する。
110分のステージは色々な楽器と驚異的な声の魅力で1秒たりとも目を離すことは出来なかった。
灰野さんも満足したようで、終演後の楽屋で山川氏と談笑していた。

声と声
ぶつかり溶けて
異次元へ

珍しく撮影、録音禁止だったため映像を撮ることは出来なかった。録音はしたけどね。
コメント (2)
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