
アフィリア・サーガ × でんぱ組.inc
先月のBiSに続くでんぱ組.inc2マンライブシリーズ第2回、今回はカフェ&レストラン「アフィリア・グループ」選抜メンバーによる学院型ガールズ・ボーカル・ユニット、アフィリア・サーガ。あっちむいてホイ勝負で3連勝したアフィリア・サーガが先攻で、交互に2回ずつステージに立つ。






●アフィリア・サーガ

TIF2013特集番組で観た溌剌としたパフォーマンスが印象に残ったアフィリア・サーガは、入門・脱退システムを採用し人数は固定しないとのことだが、現在は11人組。アイドルかぞえ歌の東京パフォーマンスドールの次の番号に決定。アフィリア・グループは2年前から「王立アフィリア魔法学院」というカフェシステムを展開しており、アフィリア・サーガはそのスタッフメンバーでもある。アリア・M・ミルヴァーナ、コヒメ・リト・プッチといった洋風な芸名とヨーロッパの寄宿制学院風の気品ある制服に身を包むシャレオツ感と、ファンを先輩と呼ぶ体育会系ノリがミスマッチ感満点。っというか、少女漫画の「先輩好きです♡」ノリか。映画「白魔女学園」主演のでんぱ組とは魔法学校つながりでもある。1名欠席の10人でのステージは統制が取れ、楽曲は歌謡ポップで覚え易い。ただし人数多過ぎでメンバーの顔と名前を覚えるのが至難の業。
●でんぱ組.inc

対バン・イベントだとでんぱソングが如何に個性的であるかが如実に判る。衣装やダンスを含めコミックス/アニメ/ゲームの2次元世界から実体化した6人組がでんぱ組.incなのである。マイナスからスタートしたヲタクの集合体というプロフィールは歌詞にも濃厚だが、そこには悲愴さの欠片も無い。ヴァーチャル世界の架空の出来事の如くあっけらかんとした非日常感に彩られている。いつものように乱舞するサイリウムは電気街のネオンサインへのオマージュ。アキバを背負って立つでんぱれーどに束の間の甘い夢をみた。
【論考】デヴィッド・アレンとでんぱ組.incの共通性


余韻に浸ったまま今年の夏のフランスでのJAPAN EXPOの動画を観た。ピンキー抜きの5人でのステージだが、注目すべきは観客の盛り上がり方。コールや合いの手や手拍子が、今さっき観た現場と全く同じなのである。観客の殆どがでんぱ組を初めて観るフランス人にも拘らず、日本語でコールし、画面には映らないが、サイリウムを手にヲタ芸を繰り出しているに違いない。
ヲタクは世界共通とは言われるが、地下アイドルの現場を経験せずに完コピしているのは驚異としか言いようがない。LPジャケットの写真と音だけを頼りにゴングのグリッサンド奏法を再現するしかなかった30年前に比べて、今はDVDやYouTubeがあるので、ヴィジュアル情報が瞬時に世界中で共有される。ネタバレを含め秘伝はすべて公開され、筆者の世代が経験した幸せな誤解は生じる隙がない。現代日本カルチャーの急先鋒として拡散するアイドル文化こそ、かつてのプログやノイズと同じ存在であり、アンダーグラウンド文化が崩壊したとされる現代世界の地下暗号なのである。かつて地下文化の伝播に貢献したMARQUEE MOONが、今はMARQUEEと名を変え、でんぱ組をはじめとするアイドル・カルチャーに注力していることは、80年代から継続するプロパガンダ手法であり、30年間一貫した信念の証である。そう考えれば、でんぱ組.incこそ現代のゴングやマグマであることは明白である。特にデヴィッド・アレンは電波系の始祖だから、古川未鈴、相沢梨紗、夢眠ねむ、成瀬瑛美、最上もが、藤咲彩音の6名はゴング・ファミリーの孫娘に他ならない。
餅は餅屋
電波のことは
ゴング・ファミリー
でんぱ組DEATH!!!!
次回の来日時or渡仏時はぜひとも祖父孫対バンを!