KENICHI ASAI
ACOUSTIC LIVE TOUR
GARAM MASALA NIGHT
今年2回ファンクラブ向けに限定披露されたベンジーのアコースティック・ライヴ(6月21日&8月9日)が一般公開。皆川真人(key,b,cho)、岡村美央(vn)、椎野恭一(ds)をバックに前半はアコギ&ベース1曲でフォーキーに、後半はグレッチでエレキに、約90分間のベンジー・ワールドを展開。ソロ作に加えブランキー、シャーベッツ、ポンティアックスの楽曲を交えた選曲のテーマは男の浪漫。激しいロケンローというよりもメロディーの良さが引き立つムーディなナンバーの連射に満場の観客が酔い痴れた。アットホームなムードにオーディエンスとのコミュニケーションも良好。
ベンジー「今日は、き、来てくれてありがとう。バイオリン美央ちゃん、キーボードみなっち、ドラム椎野センパイ」。。
男子ファン「ボーカルは!?」「ギターは!?」
ベンジー、照れ笑い。ボソッと「浅井健一」
「アルバムはまだ出来てないよ」ということは制作中か。今回のツアーのアコースティック感覚が反映されるに違いない。クリスマス前に再度フォーキー・ライヴが決定したことだし。
少し前からフォーキー復活の兆しを感じているが、ベンジーがアコギで歌う姿を観ていて、90年代に大ブームとなったMTVアンプラグドを思い出した。80年代に勃興し世界の音楽シーンに革命をもたらしたMTVが90年代に仕掛けたムーヴメントがMTVアンプラグドだった。元々はボン・ジョヴィのジョン・ボン・ジョヴィとリッチー・サンボラの提案によって企画された、一流アーティストによるアコースティックを基調とするライブ番組。1989年に放送を開始。R.E.M.やニルヴァーナなど、普段のイメージとは異なる新たな側面の発見や、エリック・クラプトンやキッスなど、ベテラン・アーティストへの再評価などが好評を博し、一躍MTVの看板番組のひとつとなる。レギュラー番組としては1999年に終了。以降は、MTVやアーティストの要望に応じて不定期に企画、放送されている。
90年代はMTVアンプラグドに出演することがステイタスの証しとされ、数多くのアーティストがこぞって出演し、番組を収録したCDがビッグ・セールスを記録した。「プラグを抜いた」という意味で電気を使わない演奏を表す一般名詞だった「アンプラグド」はMTVが商標登録したため、現在は「プラグレス」という言葉が使われている。
●エリック・クラプトン『アンプラグド~アコースティック・クラプトン(Unplugged)』(1992)
MTVアンプラグド最大の世界的ヒット。アルバムが全米1位、シングル「ティアーズ・イン・ヘヴン」も全米2位、グラミー賞ではアルバムがアルバム・オブ・ザ・イヤー及び最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞したのに加えて、収録曲「いとしのレイラ」が最優秀ロック・ソング賞を受賞した。「アコースティック音楽、とりわけアンプラグド・アルバムを1990年代最大の流行にしたアルバム」と評される。
●ニルヴァーナ『MTV・アンプラグド・ニューヨーク(MTV Unplugged in New York)』(1994)
1993年10月18日ニューヨークのソニースタジオで録音され、1994年春カート・コバーンの死後にリリースされたアルバム。自作のアコースティック・ナンバーにデヴィッド・ボウイ、ヴァセリンズ、ミート・パペッツ、レッドベリーのカバーを交え、一味違ったニルヴァーナの演奏を聴くことが出来る。カートの死後初のアルバムということでアメリカ、イギリス、オーストラリアなど各国のチャートで1位を独占した。
●KISS『停電 (地獄の再会) ~ Kiss アンプラグド』(1996)
地獄の軍団KISSもアコギに持ち替えて登場。当時のメンバーのポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ブルース・キューリック、エリック・シンガーに、旧メンバーのエース・フレーリー、ピーター・クリスが加わった編成。やっぱり化粧は落としている。のちのリユニオンツアーの発端となったアルバムである。
●CHAGE&ASKA『MTV UNPLUGGED LIVE』(1996)
アジア出身アーティストとして初めてMTVアンプラグドに出演したのはチャゲアスだった。1996年6月19日にロンドンのファウンテン・スタジオにて現地のミュージシャンをバックに収録された。観客は約300人。元々アコギ系のデュオだから新鮮味はないが、世界のMTVに日本人初出演!という話題でオリコン1位。
アンプラグドでもプラグレスでもいいけど、猫も杓子もアコギを持てばいいってもんじゃない。持つべき人が持たなきゃね。ベンジー+友川カズキ+大森靖子の対バンキボンヌ。
フォーキーと
アンプラグドは
違います
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▼筆者の推しはキャシー・ヤング
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