TOWER RECORDS presents Otonano/Oto
出演:THE GROOVERS/SCOOBIE DO/武藤昭平 with ウエノコウジ
〈Otonano/Oto〉は、〈the luxury of adults~大人であることの贅沢~〉をコンセプトに、さまざまな経験を積んだ洗練された魅力を持つアーティストのステージが体験できるイヴェント。今回は、THE GROOVERS、武藤昭平 with ウエノコウジに加え、SCOOBIE DOが普段とは違う大人なステージを披露してくれることとなりました! さらに、ご来場いただいたお客さまに、タワーレコードのオリジナルタオルをプレゼントすることも決定。〈大人であることの贅沢〉を、音楽を通じて年代を問わず味わうことのできる珠玉のステージをぜひ体験してください!
Negiccoが♪普通の人はCDなんてもう買わなくなった♪と唄ったように、CDショップの在り方が問われる時代になった。町のレコード屋やデパートや駅ビルのCDショップが姿を消す中で、筆者が最もお世話になる実店舗がディスクユニオンとタワーレコードである。どちらもオリジナル特典とインストアイベントを積極的に導入し、単なる小売店ではなく、体験の場としての機能を兼ね備えている。特にタワレコはライヴハウスでのイベントを多数企画し、音楽そのものの魅力を伝えることに注力しており、その努力は高く評価したい。これまでも何度かタワレコ企画イベントに参加してきた。ド平日の1000人キャパの大型ライヴハウスは、人気アーティストのワンマン以外は動員は難しい。そんな閑古鳥の鳴く時間帯は逆にユニークなイベントを打つチャンスでもある。そこに着目したタワレコの企画イベントは、他にはない個性派アーティストの対バンの好企画揃い。ドルイベ以外は満員では無いので、余裕のあるスペースでステージ間近で楽しめる穴場といえる。今回は大人の為のロック・イベント。ラインナップは実年齢に関わらずて熱いロック魂をもったバンドばかりなのでどんなステージになるか楽しみ。
●SCOOBIE DO
名前は知っていたが観るのは初めて。名前をからヒップホップかメロコアをイメージしていたが、真っ当なロケンローバンドで嬉しい驚きだった。全員スーツで決めたルックスやフルアコのギターは大人を意識したのかと思ったら、彼らの普段のスタイルだった。大人の仲間入りだ!と叫ぶ割にはノリノリのダンサブルなロケンローの連発に早くもイベントの名目は吹っ飛んでしまった。
●武藤昭平 with ウエノコウジ
勝手にしやがれのドラマーの武藤と元ミッシェル・ガン・エレファント、現The HIATUSのウエノのアコースティック・デュオ。先日のベンジーに続いてロケンローラーのフォーキー・スタイルである。しかしそのステージはクールなベンジーとは真逆の酔いどれパーティー。武藤のキャラクターは見るからに酒好きなオヤジだが、ハイエイタスで寡黙なカッコマンを通すウエノがビール片手にジョークを飛ばして大笑いするのは意外でもあった。普段は飲み屋やバーでの演奏が多いとのことだが、さすがベテラン、余裕のエンターテインメントだった。
●THE GROOVERS
93年のデビュー作『Top Of The Parade』を愛聴しており、吉田拓郎の「春だったね」のカバーはカラオケの定番だったグルーヴァーズを観るのは10数年ぶり。大ヒットしたことはないが、存在自体が日本のロック界に影響を与え続けるロケンロー・レジェンドである。20年経っても同じメンバーで活動しているのが素晴らしい。藤井一彦の直情ヴォーカルとシャープなギターは唯一無比。「持続こそ力なり」と「三つ子の魂百まで」の両者を体現するトリオのオーラに浄化された。
アンコールではグルーヴァーズにスクービー・ドゥのマツキタイジロウ(g)と武藤昭平が加わってルー・リードの「スウィート・ジェーン」を日本語で演奏。2世代共演によるヴェルヴェッツは単なる追悼に終わらぬ新時代へのスタートを宣言していた。
からだは大人
こころは子供
ロケンロー
新世代の息吹といえばこの共演!
●新山詩織 with THE GROOVERS