A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

【ピアノの羽根運動】ロバート・グラスパー/ブッゲ・ヴェッセルトフト/レオン・ミッチェナー

2015年06月05日 00時36分45秒 | こんな音楽も聴くんです


錆びた鍵盤は小鳥も喰わない、という諺は無いが、赤褐色の粉塵が表面を覆った64鍵には鳥じゃなくても触れたくはなかろう。筆者にとってもピアノとは唾棄する程ではないが尽く敬遠すべき関係を築いてきたかのも知らない。実際ピアニストで誰が好き?と聴かれても即答出来ない体たらくぶりである。時を同じくしてリリースされる異端ピアニスト三名のオーラは富士山頂に於かれてもオトナと子供に準えられる。「私はピアノ」と有り得ない妄言を人に吐かせるほどの魔性ぶりが横浜開港祭で完全スルーされた事実こそ。即興音楽に於ける機能主義・演繹法的問題解決の為の序章と言わずして何ぞや!

●ロバート・グラスパー『カヴァード』


R&Bヒップホップに接近しすぎてすっかり「あっち側の人」のレッテルを貼られてしまった。グラミー賞の話題も日本では全くと言っていい程萌え上がること無く沈下した。油断してた所にポッと現れたピアノ・トリオ作。元々鍵盤楽器には思い入れが無いので、誰とでも何処ででも自由にスワッピングOK。新世代のキラメキは薄いが、ポストロック風ピアノトリオがオフィスに流れていても仕事の妨げにはならない。




●ブッゲ・ヴェッセルトフト&フレンズ『プレイ・イット』


21世紀になりたての世界キュンにおはよう!と未来派ジャズ野郎が溢れ出したオーロラ國ノルウェー版ディズニーランド(USO)『ジャズランド』の総元締ブッゲと欧州の友人たちとの交歓プロジェクト。二回来日しているが観ていない。エレクトロ風味が減退したアコースティック・クロスオーヴァー感は、ジャズ即興よりもコンセプチュアル自由交響楽に活路を見出し跋扈する。




●レオン・ミッチェナー『クラヴィコン』


UKノンクラシカル派ピアニストの正式デビューアルバム。ジョン・ケージにヒントを得たプリペアドピアノを追求し続けて25年、最早初志貫徹などと形容するのは無意味の極致(アクメ)。悪魔払いのように踊る洋風キン肉マン・フィギュアを観ていると、真面目に音楽だけやる気にはなり得ない。玩具箱をピアノの中にぶちまけて、全裸待機で掻き乱すのがオーロラ世代。


NONCLASSICAL公式サイト

ピアのマン
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ママあルカ



[2015/6/5 23:45追記]
注:このブログは何度も寝落ちしかけながら朦朧とした頭で書き綴ったものです。翌朝読み直したら、我ながら支離滅裂な文章で、論評は愚か感想文にもなっていませんが、夢遊病状態、またはNatural Altered Statesの思考体が産んだ夢日記のサンプルとして、手を加えずに残しておくことにします。薬物なしのトリップは時に人智を超えた真実を暴き出すのかもしれませんね。
コメント
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