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YouTubeやSpotifyで出てくるおススメ動画や関連アーティストを時々視聴してみるとユニークな音楽との出会いがある。Frédéric Le Junter(フレデリック・ル・ジャンテ)という仏蘭西人アーティストを発見したのは2ヶ月ほど前だった。出会ったきっかけが何だったか覚えていないが、いつか紹介しようと思ってチェックしたまま忘れかけていた。
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Frédéric Le Junter(フレデリック・ル・ジャンテ)1956年フランス、ダンケルク生まれ。第二次世界大戦のダンケルクの戦いで知られるドーバー海峡を臨む港湾都市で、波止場の海運機器の巨大な造形とそれらが発する様々な音に囲まれて育ち、5歳の頃から紙や日用品で音の出る玩具を作りはじめたという。十代でラジオでイギリスのロックバンドを聴いて音楽に夢中になる。
28歳の頃に再び工作をはじめ、様々な芸術分野を跨がる楽器、機械、作動環境、素材の音楽機械を作製した。ジャンテは言う。「私は道具、シンプルな楽器、音のプロトタイプを作るのが好きだ。私は演奏のプロではないが、必要に応じて即興的に一瞬の不安と驚きを与える」。
Frederic Le Junter - paysage portuaire - harbour soundscape
「波止場のサウンドスケープ」80年代初期、最初に作ったサウンドマシーン・シリーズ。港湾機器の仕組みを模した素朴な音響インスタレーション。
Frederic Le Junter - discrètes
「控えめな回転」1992 魅力的な村の音、回転板をランダム発生器として使用。
Frederic Le Junter- axe machine 73
「斧の機械73」
Frederic Le Junter MAsses Césaré 2012 Reims
MAsses Césaré 2012 振子玉を使ったパフォーマンス
スクリーンを使ってヴォジュアル面でメッセージを伝える作品もある。
Frederic Le Junter A l'ombre du dessicateur
『ドライヤーの影』
野外での規模の大きいインスタレーションもある。
Frédéric Le Junter Avec le Vent
『風と共に』2015 風のインタレーション ヨーロッパ文化センター
自作音響機械を使ってのライヴパフォーマンスは人間味溢れるテクノイズ風の演奏。
Frédéric Le Junter - 18 V 2017 - La Malterie, Lille
2017年4月18日 リール、ラ・マルテリに於けるライヴパフォーマンス
とにかくレトロな素材を使った音響機械の奏でる音はノスタルジックなイメージに満ちていて、単なるアンビエントや音響オブジェとは異なる人間性に満ちあふれている。日本でも彼の作品が観れる日が来ることを願っている。
波止場にて
聴こえる歌は
マドリガル
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