A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

地下アイドルへの招待 第9回 : デュオアイドルのローカルパワー~絶叫する60度/sugartrap(シュガートラップ)/nerine(ネリネ)

2018年08月24日 08時12分53秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


地下アイドルへの招待  
第9回: ラウドロックのミニマリズム(最小単位)デュオアイドルのローカルパワー

DJ Necronomicon ネクロノミコン(aka 剛田武)


「女三人寄れば姦しい」とは太古の昔から語り継がれる真理だが、女子二人だとどうだろう。男子二人だとボケとツッコミか、ライバル同士か、OHOMODACHIか、パターンは決まっている。しかし二人はプリキュア!柔肌女子の柔軟性は、秋の空か猫の目のようにフレキシブルなリレーションシップを構築する。特に平成最後の5年間に地下から出現したデュオ♀アイドルの中には、♂の助けを必要としない鋼の精神力と夢みる精力を我がものにしたラウド女子が少なくない。その活動は、首都東京に見切りをつけて、ローカルシティのフリンジでパンクを叫ぶ激情エモ系フォービズム(野獣派)の実践の場に存在することが多い。派手な遊びをする場も享楽に堕するチャンスもなく、鬱々と学校と勉強部屋と公園で日々を過ごすド田舎PUNK擬女同士が出会った運命は、今を時めくラウド系アイドルの心の襞に刻まれているに違いない。縁もゆかりもない地方都市の会ったこともないロコドルが、オレの心を過激に魅了し蠱惑する理由は、汚れのないローカルシーンで純粋培養された夢を諦めない不屈の女子力が荒み切った都市生活者の胸にストレートに突き刺さり、忘れていた少年時代の悶々たる日々を想起させるからかもしれない。『若きウェルテルの悩み』と『若きドン・ジュアンの冒険』で勃興した男を復活させ昇天に導くローカル女子デュオの激ロックは、60年代アメリカのローカル・ガレージパンク・シーンを彷彿させる。かくなれば、レニー・ケイを見習って『ロコドル・ナゲッツ』を編纂するしかなかろう。

絶叫する60度(Screaming Sixties)


2014年8月にデビューした愛知県岡崎市をホームに活動する魁(KAI)ともんてろの2人組。「ライヴに生きる」ことを選び、全国各地を車で寝泊まりしながら年間300本近くのライヴを日々続けているバンドとアイドルの超進化系ハイブリットユニット!覆面と黒いソリッドなコスチュームを纏ってステージで暴れまくるライヴ現場は、オーディエンスのコールとモッシュでまさに絶叫の嵐と化す。今年7月ネクロ魔、2&とともに初のUKツアーを行ったが、旅券の問題でもんてろが渡英できず、魁がソロで出演したイギリス現地公演と同時刻(朝4時)に新宿でもんてろ行ったソロライヴに100人を超えるえっふー(絶叫ヲタ)が集合するというクレイジーなパンク魂と絆を見せつけた。バンドとのコラボも多数あるが、ライヴで鍛えられた二人の筋肉質のスレンダーボディが、逆にバンドを煽るセンセーショナルな存在感を示す。筆者は接触体験はまだないが、精神年齢3歳と呼ばれる天然の魅力に感電するに違いない。

「ゴキブリ」 絶叫する60度 faet. ザ・ヒーナキャット

公式サイト


sugartrap(シュガートラップ)


2014年10月高知にて結成。楽曲やパフォーマンスのクオリティにこだわった悪魔と天使のハイブリッドアイドル!「天使」をモチーフにしたNANAと、「悪魔」をモチーフにしたHINAの、対照的なイメージを持つ二人による、ダンスやステップを重点にした激しく疾走感のあるステージングが特徴。初めて観たのは2016年7月目黒鹿鳴館。『目黒爆弾娘』と銘打ったネクロ魔や夢幻レジーナも出演した地下アイドルのイベントで、もっとも爆発したパフォーマンスを見せたのがシュガトラだった。爆音ながらメロディーのハッキリした楽曲と柿崎李咲似のNANAと瑳里似のHINAのパフォーマンス力に一目惚れ。ツーステ現場の真っただ中で天使と悪魔に心を掴まれた。特典会の写メ撮影では、NANAは二重露光、HINAは半面隠蔽というただならぬオーラを発揮。参戦回数はあまり多くないが、土佐犬ような貫録ある存在感に勇気づけられる。

sugartrap 「dropstar3」 MV

公式サイト


nerine(ネリネ)

 
2013年12月、香川県高松のライヴハウス高松モンスターにて「でんき組.inc」としてデビュー。でんぱ組やBiSのカバーを中心に四国・近畿でライヴ活動。メンバーチェンジを経て、2015年8月りいにゃん改めRINAとゆりちゅ改めYURIの二人組で「lonely▽lonely」に改名しオリジナル曲中心に路線変更するも、2016年7月に解散。しかし二人はユニットとして高松駅前等でストリートライヴをやり続けた。2018年4月4日エモ/メロディック/ロックなどを歌うパフォーマンスユニット「nerine(ネリネ)」として活動開始。日が当たると宝石のようにキラキラと輝くことから「ダイヤモンドリリー」と呼ばれるネリネの花言葉は「また会う日を楽しみに」「忍耐」。歌と踊りをあきらめずに続けてきた二人の気持ちがこもっている。筆者は高松はおろか四国に足を踏み入れたこともないし、二人に会ったことも話したことすらない。それでもこれだけ推せる事実こそ、マジカル・パワー・ロコ若しくはクレイジー・ワールド・オブ・ローカル・アイドルの淫力魔術と呼ぶしかない。

「nerine」 LIVE MUSIC VIDEO


公式サイト

ロコドルは
会えない故に
妄想女子

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