A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野三昧な一日

2008年04月19日 22時30分02秒 | 灰野敬二さんのこと
2月頃からライヴ録音の整理をしていなかった。具体的にはライヴを録音したMDをCDRに焼く作業をサボっていたのだ。3月上旬から灰野さんはライヴをお休みしているので、その間に始末しとかなければと思い、今日一日かけて灰野さんの録音を整理した。問題はこの作業は倍速ではできず同スピード録音しか出来ないということだ。つまりライヴを再度同じ時間聴かなければならないということ。しかも曲毎のトラックナンバーは同時進行で手作業で入れるので、MDのタイムを見ながらCDRレコーダーのスイッチを押さなければならない。機材の前から殆ど動けず、結構忍耐のいる作業なのである。
今日は4回分のライヴをCDRにした。2枚組もあるので合計5枚、時間にして350分、6時間近く灰野敬二を聴いていたことになる。他のアーティストならともかく、情念の塊の灰野さんである。いくら好きでも流石に頭に変調を来しそうだ。
気休めに夜のTVを観たが今日始まった「ROOKIES」と「ごくせん」は設定が被っていて余計に疲れた。
「エンタの神様」で少し人心地が着いた。

ミニディスク
ライヴ録音
CDR

灰野さんは終わったが、まだゆらゆら帝国が残っている。明日気力が残ってればやってしまおう。



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考えるな。読め。~中原昌也「作業日誌 2004→2007 」

2008年04月18日 22時00分00秒 | 書物について
元暴力温泉芸者、現Hair Stylisticsの音楽家、三島由紀夫賞受賞の小説家、変態映画評論家・・・本人はこうゆう呼ばれ方は大好かんちゃろうが、様々な顔を持つマルチ文化人、中原昌也氏が雑誌「EYE SCREAM」に連載してた「親指王子ケイタイ日記」の3年半分(未発表含む)を大成した400ページの分厚か単行本。
とにかく日々膨大な量のレコード,CD、DVDを買い漁り、映画の試写会やライヴに出かけ、飲みまくるとよ。基本的には原稿料で生活しとるが金がなくなるとCDやレコードをDisk Unionへ売りに行くったい。そいで常に"絶望的な状況だ"とぼやいとる。どこを読んばってんやばることは同じで金太郎飴のごたる生活を送っとる。
脅迫的な劣等感と将来が見えなか不安感が色濃く漂っとる。にもかかわらず鰻のごと掴みどころがなくのらりくらりと生き抜ける中原氏は引きこもり/ニート世代のドン・キホーテであろうか。
彼の自堕落な生き方を笑いながら読み飛ばしゅのが正しか。
連休中にタワーレコードで音楽評論家の湯浅学氏とこん本のトークショーが行われるけん出かけようと思うとよ。
暴力温泉芸者の作品は結構持っとるし、Hair Stylisticsのライヴや中原氏のDJも聴いたことがあるが、どれも自暴自棄ではっきり言ばゴミ同然の代物やった。にも拘らずうちは彼に共感を覚えるとよ。
実は彼の小説は読んだことがなか。今度図書館で借りてもう。
中原昌也 boid HP

物欲に
まみれた時代の
岩窟王

この文章は言語変換サイト「もんじろう」で博多弁に変換してある(読み辛くってご免)。これも面白いサイトだ。
もんじろう HP




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面白サイトが世界を救う

2008年04月17日 22時34分27秒 | インターネットの世界
ウププと笑えるユニークなサイトを紹介しよう。

1.今日すべきこと
その日にしたらいいことを5項目アドバイスしてくれるありがたいサイト。しかしその内容は滅茶苦茶である。実行不可能なブラックユーモア溢れるものばかりで、呆然とすると共に笑みがこぼれてしまう。密かにひとつふたつ実行可能なものをやってみる。
今日すべきこと

2.オートペディア
ウィキペディアのパロディ・サイト。人名やキーワードを入れるとウィキペディアそっくりのデザインと文体で、虚実入り乱れた経歴や関連事項が提示されシュールな笑いを誘う。試しに自分の名前を入力してみると余りの荒唐無稽ぶりに呆れてしまう。ちなみに"ビートルズ"と入力したときの文例は以下の通り。

「ビートルズは海外の人物。 アメリカやメンバーとの関係が有名であり、音楽の分野で高い業績を上げている。また、イーグルスや宗教国家に関する重要人物としても知られている。」(以下生涯や関連事項が写真入で延々と続く)

一見分かったようで中身が何もない文章である。こういう文章は外国語の翻訳サイトを使ったときに吐き出されるものと似ている。
オートペディア

時々こういうサイトを見て癒されている。

無駄なもの
無意味なものにも
意味がある

裏サイトなんかよりもこういうお馬鹿サイトの方が罪がなくていい。
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SCANDAL、井上和香の映画の主題歌に!

2008年04月16日 23時22分34秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
4/4リリースのSCANDALの2ndシングル「恋模様」が『タナカヒロシのすべて』『うた魂』などの田中誠監督映画『コラソン de メロン』の主題歌に決定!主演は井上和香ちゃんと西川貴教君。他に鳥肌実氏も出演している。映画と音楽の新たなコラボレーション、シネムジカの第5弾。ポップでシュールなコメディ作品になっているとのこと。おしゃまなSCANDALにピッタリだね。
コラソンdeメロン HP

SCANDAL
映画の歌を
歌います

公開は初夏。和香ちゃんの映画じゃ観なくっちゃね(実はファン)。
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青春よもう一度~私の楽器遍歴

2008年04月15日 23時48分42秒 | 妄想狂の独り言
特に書くこともないので私の楽器遍歴を書いてみよう。
幼児期はヤマハ音楽教室でオルガンを習ったが、母親が厳しく家で練習する時はいつも泣いていた。
小学校から中学にかけては金沢高等音楽院という学校でフルートを習った。楽典の教室もあったのだがいつもサボっていたのでピアノと理論は全く身に付かなかった。フルートの発表会では練習不足で途中までしか吹けず悔し涙を流したこともあった。
同時期にギターを独学で始める。最初はクラシックギターで、下敷きを切ってピック代わりにしてフォーク雑誌「GUTS」を見て井上陽水や小椋佳をジャカジャカ弾いていた。中3で初めてエレキギターを手にする。GRECOのFirebirdモデル、当時で9万8千円くらいの高価なギターだった。ファイアーバードを買ったのはジョニー・ウィンターが好きだったから。ワインの瓶の口を切ってボトルネックにした。
その後パンクに出会い奏法の練習よりも如何にカッコよくギターを弾くかの練習をした。The Whoのピート・タウンゼンドの風車奏法やジャンプをマスターした。高3の文化祭ではパンクバンドをやりかなりの人気を博した。高校では同時にブラバンもやっておりバリトンサックスを担当した。
大学へ入りプログレに走りクリムゾンやジェネシスのカヴァーをやる。またアルトサックスを買い、フリーインプロヴィゼーションも始める。インプロのバンドでは木琴やリコーダー、中国のおもちゃの楽器、自作の電子楽器などを使いめちゃめちゃやっていた。
就職してからも暫くサイケのバンドをやっていたのだが、自然消滅。
今では殆ど楽器に触れる機会も無い。もっぱら聴く方に夢中になっている。
<武満徹を聴きながら記す>

若き頃
夢中で弾いた
楽器達

今ではクローゼットを占領する邪魔者になってしまった。
バンドやろうぜ、と知り合いに会う度に言っている。

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ザ・ローリング・ストーンズxマーティン・スコセッシ「シャイン・ア・ライト」OST

2008年04月14日 23時00分50秒 | ロッケンロール万歳!
もう巷で話題になっていて何を今更、という感じだが、マーティン・スコセッシ監督のストーンズ映画のサウンドトラックを聴いた。私はストーンズにはそれほど強い思い入れはない。しかし常にロック・シーンの王者として君臨し続け、メンバー全員が還暦を過ぎても精力的なツアーを続ける継続力には敬意を表するものである。
さて肝心のアルバムだがこれが滅法良いのだ。ロッケンロールの肝をしっかり押さえた気合と貫禄に満ちていて、何よりもストーンズ自身が今でも演奏を楽しんでいる様子が想像できる。オープニングの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」からエンディングの「ライトを照らせ」までノン・ストップのロッケンロール・ショーCD2枚105分を一気に聴いてしまった。特にキースとロンのギターの絡みが素晴らしい。個人的には「ダイスをころがせ」「悪魔を憐れむ歌」「ブラウン・シュガー」「サティスファクション」「黒くぬれ」など初期の曲に心が躍ってしまう。また日本盤解説の越谷政義氏による《A BIGGER BANG TOUR記録集》が面白い。
ミック・ジャガーは、大会場での収録を提案したスコセッシ監督に対し、キャパ2800人のマンハッタンのビーコン・シアターでの収録に拘ったらしいが、それが吉と出てほのぼのとした親密感のあるいい雰囲気で録音されている。バディ・ガイやクリスティーナ・アギレラなどのゲスト参加も自然だ。
映画は海外では既に公開されており好評なようだ。日本公開は今冬。海外では大画面のIMAXシアターでも公開されるそうだが日本ではどうだろう。全天球型スクリーンでストーンズを体感したいものだ。
YouTubeにはスペシャル・ページがあって、メンバーに質問を送ることも出来る。
YouTube Shine A Light Special Page

The Rolling Stones HP

45年
転がり続け
苔むさず

Buddy "Motherfucker" Guy、という紹介はミックだから可能なのだろう。普通なら張り倒されるぜ。



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東山魁夷生誕100年展@東京国立近代美術館

2008年04月13日 22時02分51秒 | アート!アート!アート!
メシアン同様、今年生誕100年を迎える画家東山魁夷の展覧会を観てきた。作品100点、スケッチ・習作50点を集めた今までで最大の回顧展である。
東山魁夷というとよく銀行のカレンダーなどで使われる画家というほどの認識しかなく、それほど興味はなかったのだが、新聞の懸賞でチケットが当たったので出掛けた訳だ。丁度昨日テレビ東京の「美の巨人」で特集されていたので結構な賑わいだった。
20歳過ぎまでに肉親を亡くし、戦争も経験し、絶望のどん底にあった魁夷の作品は、殆ど風景画であるが、くすんだ暗い画面に希望の光を思わせる鮮やかな色を取り入れ、救いを求める彼の心象風景を描き出したものだった。
60年代には北欧を旅し画風が変化して行く。極寒の自然の中に活き活きと生きる人々の営みに感化されそれまでの自分の絶望をポジティヴに捉え直し幻想的な風景画へと移行して行く。今まで以上に幽玄な精神世界を探求することになる。
その後画面に白馬の幻影を表したメルヘンチックな作品や京都に日本的な風景を追求した作品などを手がけ、70年代には奈良の唐招提寺の障壁画を7年に亘って制作することで自らの精神性を深めて行くことになる。壮大な障子画には魂が洗われる気分になった。
今まで日本画を真剣に観たことは無かったのだが、魁夷の深遠な世界には虜になった。歴史の重みを体現した芸術家の凄みを感じさせる展覧会だった。
東山魁夷展 HP

紙の上
仄かな陰影
魅せられて

水墨画の侘び寂びの世界にも感化された。私も墨で何か描いてみるか。
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NHK交響楽団@NHKホール2008.4.12(sat)

2008年04月13日 00時43分52秒 | 素晴らしき変態音楽
最近妙にクラシック付いている私だが、今日は天下のN響の定期公演第1617回を観に行ってきた。プログラムは先日紹介したオリヴィエ・メシアン「トゥランガリラ交響曲」、指揮はミュンヘン生まれの準・メルクル。土曜日なので午後3時からのマチネー公演だ。
それにしても観客は壮年が多い。平均年齢60歳くらいだろうか。現代音楽だからもっと若い世代が多いと思っていたのだが。
今日のチケットは一番安いE席1500円を取ってみた。S席が8150円だからその1/5以下の貧民席である。どんな席なのか、それも興味あった。
本編の始まる前にロビーでチェロ,ハープ、マリンバからなる室内楽の演奏があった。なかなか気の利いた計らいだ。
さて席は3階席の後ろ半分で自由席である。いわゆる天井桟敷であるが観客は結構一杯入っている。オーケストラ全体が見渡せるし音も良く、悪くない席だ。しかし楽団員の個々の動きが余り見えないので動きが無く、観ていると眠くなる。演奏はまろやかで迫力もあり素晴らしかったのだが80分間休みの無い演奏だから、どうしても瞼が重くなってくるのだ。前半は半分くらい眠ってしまった(汗)。前の方の席だったら眠る暇もなかっただろう。やはり良い席で観るに限る。小中学校の頃市民ホールにオーケストラを観に行って寝てしまったことが良くあったが、あれも前の方の席で観ればまた違ったのかもしれない。
終演後オンド・マルトノを近くで見たが、アールデコ調の電子オルガンのようで変わった形のスピ-カーが4台くらい置いてあり前世紀の遺物的骨董品だった。ちなみに「オンド」とはフランス語で「電波」の意味で、「マルトノ」は発明者の名前だそうだ。
NHKホールから代々木公園に向かう道がストリート・ミュージシャンのメッカになっていて面白かった。島根から出てきたという女の子二人組の「ことのは」が気に入った。普段は中野でやっていて今日が代々木公園デビューだという。
帰りにレコファンでクセナキスの中古CDを買って帰った。

クラシック
眠くなるのは
席の所為

映像は前回の続きで第5楽章の「星の血の喜び」。ピヨ~ンというのがオンド・マルトノ。



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ホントは違う「ガッツポーズの日」

2008年04月11日 23時23分16秒 | どーでもいいけど
今日4月11日は「ガッツポーズの日」である。
1974年(昭和49年)4月11日に東京の日大講堂で行われたボクシングWBCライト級タイトルマッチで、挑戦者のガッツ石松がチャンピオンのロドルフォ・ゴンザレスに対し8ラウンドKO勝利した際に、両手を挙げて勝利の喜びを表わした姿を、新聞記者が「ガッツポーズ」と表現したのが語源だと言われているが、実は違うという。
「ガッツポーズ」という言葉が初めて使用されたのは、1972年(昭和47年)11月30日に発行されたボウリング雑誌「週刊ガッツボール」がボウリングでストライクを取った時のポーズをガッツポーズと命名した時なのである。
つまり「ガッツポーズ」という言葉は前からあり、それに市民権を与えたのがガッツ石松だということだ。
ガッツ石松 HP

石松さん
ガッツポーズで
OK牧場

そういえば最近ガッツポーズを決めることが少なくなった気がする。


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忘れられたギター~グレン・ブランカ:交響曲第9番《未来のイヴ》

2008年04月10日 23時56分36秒 | 素晴らしき変態音楽


グレン・ブランカの名前はソニック・ユースを通じて知っている人も多いだろう。ソニックスのように変則チューニングのギターを多用したギター・アンサンブルで「交響曲」を発表してきた人だ。1976年ボストンからニューヨークへ移ってきたブランカは、Theoretical Girls、The Staticといったロック・バンドを結成、No New York世代に大きくアピールした。ありきたりのロックに満足出来なかったブランカは、ペンデレツキ、メシアン、シュトックハウゼンなどの現代音楽の影響を受け、異形のロックを展開したのだ。ソニック・ユースのキム・ゴードンはそんな彼の大ファンだったらしい。80年代からエレクトリック・ギターのためのインストの交響曲を書き始める。その頃ソニック・ユースがブランカのレーベルNeutralからデビュー・アルバムをリリースする。
執拗に変則チューニングのギター交響曲を書いてきたブランカが伝統的な管弦楽を使ったのが1989年の第7番《グラッツ》(未CD化)と1993年の本作第9番《未来のイヴ》の2曲である。ここにはロック・ファンを狂喜させる破壊的な音響は無い。むしろ涅槃に漂うような茫洋とした無常観に満ちたドローン音響である。究極の轟音は究極の弱音に通じる。誰かがそんなことを言っていたが、ブランカのこの静謐な世界の裏側に凄まじい意志の力を感じ取れるのだ。
Glenn Branca HP English

人は言う
バカと天才
紙一重

映像は100台のギターによる交響楽。この極端な作風はボアダムズのEYEに通じる。
Glenn Branca 'Hallucination city symphony for 100 guitars'
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