A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

iPodの収録順

2008年04月09日 23時11分14秒 | どーでもいいけど
今やiPod無しの生活は考えられないけれど、いつも思うことがある。
iPodにひとつのアーティストのアルバムを何作か入れると、タイトルのABC順にアルバムが並べられてしまう。
聴く方としてはリリース順に並んでいて欲しいのである。
デジタル機器の頑固さにちょっと不便を感じてしまうのだ。

セカンドの
次にファースト
流れ出す

聴く時はおっくうがらないで一作ずつ順番に再生していけば良いだけなんだけどね。

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プログレ交響楽~オリヴィエ・メシアン「トゥーランガリラ交響曲」

2008年04月08日 23時21分35秒 | 素晴らしき変態音楽
今年はフランスが生んだ現代音楽の巨匠オリヴィエ・メシアンの生誕100周年。
メシアンは作曲家として様々な革新的作品を残すと共に、パリ音楽院で教鞭をとり、ブーレーズ、クセナキス、シュトックハウゼン、アンリなど数々の有能な作曲家を育て、また鳥類学者として世界各地の鳥の声を採集したりもした。
「トゥーランガリラ交響曲」は1946年から48年にかけて作曲された大曲で、全てを超越した愛を描き、色彩に溢れた壮大なオーケストラと乱調のピアノ、そしてユーモラスな響きの電子楽器オンド・マルトノが入り乱れ、激しくも官能的で美しい作品になっている。初めて聴いた時はプログレ、特にクリムゾンやレコメン系との共通項を強く感じた。フィンランドの俊英エサ=ペッカ・サロネン指揮フィルハーモニア管弦楽団演奏のCDの新鮮な息吹溢れる演奏が好きで愛聴している。
メシアンには他にも「世の終わりのための四重奏曲」とか「アーメンの幻影」「鳥のカタログ」などタイトルだけでも面白そうな作品が多い。
メシアン HP

激動の
時代に生きた
作曲家

現代音楽は難しくて退屈だ---なんて思っている人には是非メシアンのユニークな世界を体験して欲しい。




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革命的カラフル音響~灰野敬二/吉田達也「ハウエンフィオミウメ」

2008年04月07日 22時13分43秒 | 灰野敬二さんのこと
灰野さんの新作が吉田氏主宰の磨崖仏リミテッドからリリース。まず目に付くのがこれまで黒に拘っていたアートワークが信じられないくらい明るくポップな色調に出来上がっていることだ。奇妙でカラフルなアートは全て灰野さんが描いたもの。デレク・ベイリーやバール・フィリップスとの共演盤で自らのアートをジャケットに使ったことはあったが、それらはモノクロの神経症的な描画だった。今回のジャケットはそれらとは根本的に違っている。様々な色彩がお互い主張しあって今までにない灰野ワールドを予感させている。
内容もまた然り。ふたりのスタジオ・セッションを吉田氏が大胆に解体・再構築。今まで"No Overdubbing"の一発録が基本だった灰野さんの作品とは全く違った複雑かつポップな感触の作品に仕上がった。灰野さんはアコギとエレキ、フルート、リュートを演奏、吉田氏はドラムとキーボードとベースを演奏している。お互いにヴォーカルを取り その絡みが面白い。ハモリまである!
一曲一曲が短く、全体的に変拍子を多用しているせいか、80年代のフレッド・フリスなどかつてのレコメン系サウンドを髣髴させたりする。かなり磨崖仏色が強いが、灰野さん関連のアルバムでは今までなかった新感覚の完成度を持った作品なのでプログレ系ファンを含み幅広いロック・リスナーにお勧めである。
アルバム・タイトルおよび曲名が全く意味不明のアルファベットの羅列だが、例えば1曲目は「Yeudhujiuasich」、これは吉田氏の趣味と見た。それとも何か意味があるのだろうか。
同系統のパート2も制作したそうで、それは5月ごろJOHN ZORNのTZADIKからリリース予定。そちらも楽しみだ。
磨崖仏 HP

カラフルな
志向が開花
花見かな

灰野さんは3月上旬~4月末まで2ヶ月近く"何にもしない"(本人談)休暇を取っておりライヴが観れないのが寂しい限りだ。5月からの怒涛のライヴ活動に期待がかかる。



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ギグメンタ2008@アートコンプレックス・センター

2008年04月06日 23時30分13秒 | アート!アート!アート!
「ギグメンタ2008-美学校1969年の現在-展」という展覧会に行ってきた。美学校については何度かこのブログでも触れてきているが、1969年に設立され、"本来一人一人が持っているそれぞれの感性、思考する力を、自分自身のなかに発見し育てる装置であり、講師と生徒がともに考え、社会に生きる、他者と生きる独自の表現(生活)を創造する場"(美学校案内より)として、赤瀬川原平、中西夏之、小杉武久、菊畑茂久馬、木村恒久など多彩なジャンルの気鋭の講師陣が教鞭をとり、雑誌「ガロ」をはじめアートシーンのみならず、漫画、音楽、舞台芸術、文学、映像、出版など様々な分野に影響を与えてきた。その40年の歴史を見渡す回顧展である。
信濃町と千駄ヶ谷の間にあるユニークな展示場アートコンプレックス・センターのB1のだだっ広い空間に卒業生80人余りの作品が展示してある。絵画、デザイン、写真、オブジェなど幅広い表現が堪能出来る。1Fでは白土三平と土方巽の映像によるインスタレーションをやっていたり、ダンスやライヴ、パフォーマンス、トークとシンポジウムなどイベントも行なわれていて、赤瀬川原平、南伸坊、みうらじゅん、根本敬、久住昌行など「ガロ」ゆかりの作家が出演したりもする。
1969年から現在に至る40年の歴史はそう簡単に俯瞰出来るものではないが、この機会に美学校の日本のアートシーンにおける重要性を体感してみてはいかがだろうか。
ギグメンタ2008 HP

美学校
美しいかは
人次第

美学校には灰野さんも時々臨時講師として参加している。
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山下洋輔ソロピアノ@第一生命ホール

2008年04月06日 01時04分34秒 | 素晴らしき変態音楽
先日ニューヨーク・トリオ結成20周年記念アルバム「トリプル・キャッツ」をリリースしたばかりの山下洋輔さんの毎年恒例の春のソロピアノ・コンサート。もう13年続いていてここ6年は勝どきトリトンスクエアにある第一生命ホールで開催されている。このホールはピアノの音の良いホールとして有名だ。花見をしてもんじゃを食べてライヴも観られるというお得版。
会場は年配の客中心に770席がほぼ満員。皆激動の60~70年代を過ごしてきた人達かと思うと感慨深い。
コンサートはニュー・アルバムの曲を中心に2部構成、アンコールも含め11曲で2時間。
いつもの白いシャツ、スラックスに黒のベスト姿でスタスタとステージに登場。セロニアス・モンクの「ラウンド・ミッドナイト」でスタート。"今日は新作の宣伝販促活動に励もうと思います"と客席を笑わせておいて「トリプル・キャッツ」の収録曲の演奏へ。猫好きな洋輔さんの趣向と"キャッツ"がジャズメンを意味するスラングだということから名付けられたとのことだが、以前も書いたように私は洋輔さんのプレイが猫が鍵盤の上でじゃれているように聴こえるのでピッタリのタイトルだ。
勿論アルバムを聴いていたがソロになるとかなり雰囲気が違う。自由度が高く曲の神髄がヒシと感じられる。洋輔さんのピアノが面白いのは例えば美しいバラードを演奏していても時々逸脱しフリーなフレーズが出てくるということ。それは後半に演奏したバッハやガーシウィン、ラヴェルの曲でも同じだ。逸脱するけど破綻しない、そのギリギリのバランスが実にスリリングなのだ。特に元からフリーに書かれた曲「ダイヴァース・コスモス」等での暴れぶりは灰野さんのギターが爆発するときと同じような快感を与えてくれる。
先日35年ぶりに燃えるピアノの演奏に挑戦した洋輔さん(映像参照)、60代半ばを過ぎてもあくなき挑戦は続く。
山下洋輔 HP

鍵盤の
上駆け巡る
猫じゃらし

今月後半には現代作曲家、一柳慧さんの勧めでガーシュウィンの「コンチェルト・イン・F」を初演するとのことで気合いが入っていた。


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暗黒の室内楽ロック~ユニヴェル・ゼロ「Univers Zero」

2008年04月04日 23時54分29秒 | 素晴らしき変態音楽
今までも折に触れて80年代に一部マニアの間で話題になった反対派ロック(Rock In Oposition)のアーティストを紹介してきたが、今回はベルギーのチェンバー・ロック・バンド、ユニヴェル・ゼロを紹介する。
ヴァイオリン、ヴィオラ、ハーモニウム、バスーンを含む7人組で70年代中期にブリュッセルで結成された。シェーンベルクやバルトーク、メシアンなどの20世紀クラシック、キング・クリムゾン、ヘンリー・カウ、マグマなどプログレッシヴ・ロックの影響を受け、独特の室内楽を育む。テクニックがかなりしっかりしているので音楽学校で正規の教育を受けた連中だと思われる。
1978年本作「Universal Zero」でデビュー。すぐさまR.I.O.の中心バンドとなりヨーロッパ各地でツアーをする。計5枚のアルバムを発表し1987年解散。その音楽は"悪魔の奏でる現代音楽"という表現がピッタリで、前衛的な無調の室内楽にパワフルなリズム・セクションが絡む複雑な強迫観念音響だった。余りに真摯に音の響きを追求する厳格さは息苦しいほどである。R.I.O.の暗黒派最右翼といえる。
90年代末に再結成、ライヴを含む数枚のアルバムをリリースしている。
このデビュー作は後にリマスターされて「1313」というタイトルで再発された。私が持っているのは初回盤だが、その魔力的音響はしっかりと刻まれている。

暗黒の
弦の響きに
魅了され

後にショスタコーヴィチやバルトークの弦楽四重奏曲を聴いて余りの相似性に慄いた記憶がある。私の現代音楽好きは彼らとフランク・ザッパに始まっているといえる。



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揺れる女心~SCANDAL「恋模様」

2008年04月03日 23時12分01秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
現役女子高生バンドSCANDALは3/16~23の全米7箇所でのJapan Nite Tour、3/28~30のシアトルでのSakura-Con 2008をほぼ無事に終えた。ほぼ、というのはJapan Nite Tourで飛行機に乗り遅れSCANDALだけデンヴァー公演に出演できなかったから。ツアーの模様はMySpaceのブログで時々報告されたが楽しく勉強になるツアーだったみたいだ。SCANDALの出番は一番最初だったが、アメリカのオーディエンスも彼女達の女子高生制服ライヴを熱狂的に迎えてくれたようだ。
日本では3/3にリリースしたタワーレコード限定1000枚の1stシングル「スペースレンジャー」が売れ切れ店続出、タワーのインディー・チャートの2位に輝き、2ndの「恋模様」はプレス枚数を2倍の2000枚に増やしたというほど人気急上昇中である。アップテンポでガレージっぽいナンバーだった「スペースレンジャー」に比べ「恋模様」はミッドテンポで恋する乙女の心を描いたこれまたポップなサビが素敵な曲である。付録DVDには伊豆のスタジオでの「スペースレンジャー」のレコーディング風景が収録されていて、彼女達の女子高生らしいおちゃめな姿が観られる。
3ヶ月連続リリース第3弾は5/5の「カゲロウ」。この曲だけはMySpaceにデモが入っていなかったのでどんな曲か楽しみだ。
SCANDAL HP

揺れている
恋する乙女の
心模様

さてこれからは大阪から日本全国へ飛び出すSCANDAL、まずは4/29日比谷野音のSHOW-YAプロデュースの復活「NAONのYAON」に出演が決定した。



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チャットモンチー@日本武道館2008.4.1(tue)

2008年04月02日 22時07分41秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
「チャットモンチーすごい2日間 in 日本武道館」の二日目に参戦。バンドと同世代と思われる若者中心に中高年や子連れもいる幅広い客層で武道館は開演前から熱気に満ちていた。女性のほうが多いのかと思っていたが男女ほぼ半々。
東京ドームやさいたまスーパーアリーナに慣れると武道館がやけに小さく感じる。私は1階席東側ステージ上手、ギターのえっちゃん側からステージを横に観る座席だった。
19:10アリーナ席真ん中に設置された階段にメンバーが登場。ワア~ッと歓声が上がる。えっちゃんは袖にファーが付いたローマ字で"SUGOI"と書いてある白いTシャツ姿、ベースのアッコちゃんは髪を短くしマーブル模様のノースリーブのゆったりしたワンピース、ドラムのくみこちゃんはムームーみたいな衣装を着ていた。1曲目は「ハナノユメ」。ステージ後のスクリーンに三人の姿が映し出される。始めの6曲は「Chatmonchy Has Come」や1stシングルの曲で、あまり聴き込んでいなかった私には新鮮に響いた。中盤から「耳鳴り」や「生命力」の曲もやってくれて大いに盛り上がった。
彼女たちのライヴは基本的にアルバムと同じヴァージョンで大きな変化はないのだが、生まれ出るグルーヴ感が全く違う。グイグイ引っ張り込まれるようなリズムのうねりは、ゆらゆら帝国と同様、唯一無二の個性的なものだ。これは私の最大の賛辞である。面白いのはアップテンポの曲よりミッド~スローなナンバーの方がグルーヴ感を強く感じさせることだ。ベースを舐りまくるようなアキコとパワー抜群のクミコのリズム・セクションは今までのガールズ・バンドの常識をはるかに超えた粘り気を持った破壊力だ。もちろんエリコのシャープなギターと幼くも力強いヴォーカルがあってのチャットモンチーだ。「生命力」とはよく言ったもので、三者一体となってひとつの生き物のように脈動する恍惚感。素晴らしい。
客席を真ん中から左右に梅組と桜組に分けて「手のなるほうへ」の"パンパンパン、パンパ"というコーラスを使ったコーラス合戦は頭がこんがらがりそうで楽しかった。MCでは徳島出身なのに阿波踊りを踊ったことがないえっちゃんが今年は"かもし連"というチームを作り高円寺阿波踊り大会に出るというネタで盛り上がった。
アンコールの「東京ハチミツ・オーケストラ」ではアリーナ席に色とりどりの風船が乱舞。1時間40分のライヴの最後は恒例観客をバックにしての写真撮影で終了。
"こんなに多くの人に聴いてもらえて私たちの書いた曲達が喜んでいます。どうもありがとう!"というアッコちゃんの言葉が印象的だった。

Set List
1.ハナノユメ
2.ツマサキ
3.DEMO、恋はサーカス
4.惚たる蛍
5.恋の煙
6.湯気
7.どなる、でんわ、どしゃぶり
8.恋愛スピリッツ
9.終わりなきBGM
10.ひとりだけ
11.手のなるほうへ
12.Make Up! Make Up!
13.とび魚のバタフライ
14.女子たちに明日はない
15.橙
16.風吹けば恋(新曲)
17.シャングリラ
18.真夜中遊園地
19.親知らず
20.ヒラヒラヒラク秘密ノ扉

ENCORE
21.東京ハチミツオーケストラ

チャットモンチー HP

3人の
娘のすごい
2日間

インターFMの懸賞で同じ日にニュージーランドのバンドThe Checksの招待が当たり行けなくて残念だったが、チャットモンチーが観れてホントに良かった。



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