A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二+川端一+吉田達也@ 高円寺Club Mission's 08.12.19(fri)

2008年12月21日 00時34分21秒 | 灰野敬二さんのこと
昨年10月26日に東高円寺UFO CLUBで初共演したトリオのDVD発売記念ワンマン・ライヴ。
Club Mission'sは初めてだったが、広くはないがちゃんとしたステージがあり音も良かった。椅子が並べられていたがこのトリオのワンマンだからそんなに動員は期待出来ないからだろう。しかし最終的には立ち見も出て4~50人の動員だった。よかったよかった。
このトリオでスタジオDVDを作ろうというのは吉田さんのアイデアだろうが、初共演の手応えが相当良かったに違いない。初共演が対バンありの40分程のステージだったからワンマンでたっぷり観られるのがとても嬉しい。
ステージ前に黒いスクリーンが下がっている。BGMはヴァイオリン入りのプログレ。吉田さんの趣味か?
15分押しでスクリーンが上がりスタート。驚いたことに灰野さんが左側だ。いつも右側に居るのに慣れていたので不思議な気分。川端氏はブラックのストラトキャスター。前回はスタインバーガーのボディレス・ギターで味気なかったので、今回は彼の気合いが窺えて嬉しい。
灰野さんの一音を合図に轟音の渦が湧き上がる。基本的には吉田さんと川端氏がベースとなるリズムのリフを繰り出し、その上に灰野さんのギター&ヴォーカルが展開される形式。吉田さんと川端氏がアイコンタクトをとるために川端氏が右側に来たのだろう。
川端氏には申し訳ないが灰野さん程引き出しの多いギタリストではないが、弓弾きをやったりアームを効果的に使ったり大健闘。途中に20分程の休憩を挟んだ二部構成、とはいってもやる内容に大きな違いは無い。第二部はかなり慣れてきたのかマグマが噴き出すようなエネルギーの奔流に意識が何度か遠のく瞬間があった。潮が引くように静かになり灰野さんのヴォーカルが入る構成も素晴らしい。合わせて2時間強の演奏だった。
正に灰野、Acid Mothers Temple、Ruinsの最良の部分を合体させたかのようなこのトリオ、今後の展開が楽しみだ。

エネルギー
集めて囃し
このトリオ

終演後挨拶しようと楽屋を覗いたら灰野さんが上半身裸で着替え中だったので遠慮した。



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SCANDAL etc @新木場 Studio Coast 08.12.18 (thu)

2008年12月20日 00時17分09秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
「WHAT'S UP? 07 08/09」というイベント。
エピック・レコードの制作部「クリエイティブ07」所属のアーティストが一同に会し競演するというレーベルのショーケースだった。私はエピック・レコードの招待に応募して当選したのだ。
参加アーティストは、はねゆり、松下優也、ジン、SCANDAL、HALCALI、Condorsの6組。私はジンとSCANDALしか知らなかった。勿論目当てはSCANDALに尽きる。
それにしてもStudio Coastは会場が大き過ぎたようで客の入りの寂しさが目立つ。まあその分ゆっくり観れたけど。Liquid Roomあたりが適当だったのでは。地理的にも。
時間的にはねゆりと松下優也は観れなかった。
ジンは女性ヴォーカルがパワフルなロック・バンド。楽曲がもう少しポップだったらいい線いくんだけどな。ちょっとノリ切れなかった。

次に我等がSCANDAL。いつものように首を振って腕を振り上げ元気一杯のパフォーマンス。「スペースレンジャー」「DOLL」「かげろう」に加えて今日初めて演奏するという新曲「東京」、さらにはローリング・ストーンズの「サティスファクション」のオリジナルなカヴァーも。途中の掛け声では「肉じゃがー!」と叫ぶ小ネタ・ギャグもあった。30分ほどのステージだったが、もっと長く観ていたい気分にさせてくれる。HARUNAとTOMOMIのツイン・ヴォーカルにも磨きがかかってきた。来年はよりメジャーなシーンで大暴れしてほしいものだ。

続くHALCALIはDJ+女性二人組のヒップホップ・ユニット。客を巻き込んで盛り上がるライヴは面白かった。
最後にCondors(コンドルズ)。総勢9人の大所帯のバンドで賑やかにコミカルなロックを聴かせてくれた。
出演アーティストに一貫性がなく、企画者が何を観せたいのか疑問に思う点もあったが、たまにはこういう異種格闘技のようなイベントもいいのでは。

SCANDAL
観たさにのこのこ
新木場へ

それにしても私は3回SCANDALを観ているが今までお金を払ったことがない



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パーフェクト・ファッション for me

2008年12月19日 00時34分29秒 | 妄想狂の独り言
お昼休み目の前にカラータイツ&ブリンジブーツの後姿が。
さあ激写!写真には写っていないが、マフラーもピンクでそそる。
ストーカー気分で後ろをついていったら、なんと我が社の社員でした。

ショートパンツ
カラータイツに
フリンジブーツ

完璧なファッションは意外に身近にあった。

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自由音楽の原点~L.A.F.M.S.「I.D. Art #2」

2008年12月18日 00時15分40秒 | 素晴らしき変態音楽
このブログを読んでいる人なら、ロサンゼルス・フリー・ミュージック・ソサエティ Los Angeles Free Music Society、略してL.A.F.M.S.(ラフムス)の事を聞いたことのある人も多いだろう。
1970年代中期にカリフォルニアに住む学生達の中から生まれた組織で、既存のロックやポップスに飽き足らず、自らの手で自由に音楽および芸術をクリエイトしようというものだった。中心人物はリック・ポッツ、ジョセフ・サマー、スティーヴ・トムセン、トム・レッシオンなど。数年前に「The Lowest Forms of Music(音楽の最低形態)」というタイトルの10枚組回顧Box Setがリリースされ好事家の間で話題となった。また当時の中心メンバーが来日ツアーも行なった。残念ながら私は観なかったが。
L.A.F.M.S.の基本はアンチ・ミュージシャン、アンチ・アーティストである。というと誤解を招きそうだが、兎に角上手い下手は別にして何か新しいものを創造してやろうという気概にあふれていた。
彼らの機関誌「I.D. Art」にはそんな非アーティストによる稚拙ながら妙竹林な作品に満ちていた。
このLPは、その第2弾で、15秒を2ドルで販売することにより誰でも参加出来、参加者は2ドルにつきLPを1枚貰える、というコンセプチュアルな作品だ。全部で45トラック収録。気の抜けたインプロや詩の朗読や騒音のような音楽以前の音が収められており、正に"最低の音楽形態"である。どうせお金を払うのならもう少しましな音源を提供すればいいのに。。。
しかしここに収められた屑のような音群には、ポスト・ヒッピーイズムのアメリカ西海岸の新たな息吹が溢れており、私には溜まらなく魅惑的に感じられるのである。
面白いのはロサンゼルスを名乗っておきながら中心メンバーの誰もLA在住ではなかったことだ。

好きなこと
勝手にやれば
いいんだよ

当時の日本のアングラ・シーン、特に吉祥寺マイナー系と交流があり、灰野さんはL.A.F.M.S.のアーティストとの共演CD「Free Rock」をリリースしている。

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MEG Party Tour 2008 "Black"@青海 Zepp Tokyo

2008年12月17日 00時17分05秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界
MEGちゃんの夏の「Party」@渋谷AXに続く冬のツアー、「MEG PARTY TOUR 2008 "BLACK"」が大阪、名古屋、東京で行われた。
タイトルで判るようにテーマは"黒"。ドレス・コードがあって、オーディエンスは黒い服を着用しなきゃいけない。私は気合を入れて下着も含め(苦笑)、全身黒でコーディネイトして参戦した。実際会場へ行くと、黒以外を着ている人も結構いて拍子抜けしたけど。
女性が7割くらい。MEGちゃんは女の子のファッション・リーダー的存在なのである。ライヴ中も「カワイ~ッ!」というため息交じりの歓声が漏れる。
Zepp Tokyoは最後部まで満員。皆入場時に配られた蛍光ランプのチューブを腕に巻いて華やかだ。ステージ上は3段の櫓が組まれている。
照明が暗転するとレーザー光線が発射され、一番上からMEGちゃん登場。曲は「Prism Boy」。前回と同じだ。スクリーンには"MEG"の文字がグラフィック調に踊る。MEGちゃんの洋服ブランド"Carolina Glaser"のガーリーな衣装が可愛い。
今回MEGちゃんのステージに新しい仲間が加わった。「イカスミくん」という真っ黒な二人組の着ぐるみ。猫のリウさんに比べスポーツ万能というのが売りで、幕間のスクリーンにはガチャピンの向こうを張ってスケボーやゴーカートに挑むイカスミくんが映し出される。
前回はリウさんのコント(声:おぎやはぎや)や鼠先輩のゲスト出演などの趣向があったが、今回はそれほどのサプライズはなく、MEGちゃんの歌と踊りをたっぷり楽しめる内容。「PRECIOUS」のお皿やスプーンが飛び回るPV通りの演出も面白かった。
気がつくと「あと2曲です」とMC。エ~ッ短すぎるよ。楽しすぎて知らない間に時間がたっていた。
でもアンコールをたっぷりやってくれたので大満足。結局2時間近いステージだった。
PerfumeもCapsuleもブレイクして、2009年はMEGちゃんに期待がかかる。
UKのロック・バンドHadouken!プロデュースのニュー・シングル「FREAK」は2月11日リリース、そして夏のPartyのDVDが2月25日に発売されるとのこと。アルバムは夏ごろの予定。あ~楽しみ!

MEGちゃんの
カラータイツは
永遠に

インディー・デビュー曲の岡村靖幸作曲「Scanty Blues」を初めてライヴで聴いたけどサイケっぽいアレンジが良かった。アレンジは中田ヤスタカ氏かな。



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サブウェイは身体にも財布にも優しい。

2008年12月16日 00時13分06秒 | お気に入りの場所
昼食はサブウェイのサンドイッチと決めている。
食堂に入ると最低でも800円はかかるし、コンビニやホカ弁では栄養が偏りそうだ。
サブウェイのベジーデライト(野菜のみ)にスライスチーズをトッピングしたものを基本にしている。しめて320円。飲み物は会社のコーヒーだ。
健康にもいいし、何よりも安いのがいい。ドレッシングを変えれば味にも飽きない。
さらにサブウェイではサンドイッチカードというものがあり、スタンプを10個集めると、サンドイッチ+ドリンクが200円で買えるのだ。サンドイッチの種類はどれでもOK。このときばかりは、と高いサンドイッチを食べられるちょっとした贅沢。

我ながら
せこいと思うが
楽しみだ

私の生活防衛手段である。

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幻のパンク雑誌「ZOO」

2008年12月15日 00時50分55秒 | 書物について
新古書店へ漫画本を売りに行った。
比較的新しい商品が殆どだったので、こちらの予想よりも高い値段で買い取ってもらえた。

本を売るということで未だに後悔しているのが、1970年代終わりに刊行されていたパンク/ニューウェイヴ系の雑誌「ZOO」を近所の古本屋に二束三文で売り払ってしまったことである。現在もパンク専門誌「DOLL」と名を変えて発行されているが、「ZOO」は半分ミニコミ的な自主精神を持ち、私たちが直に触れることの出来ない最先端のパンクやオルタナティヴ・ロックの情報を伝えてくれる貴重な存在だった。ザ・ポップ・グループやレジデンツの事を最初に知ったのはこの雑誌だったし、当時の編集長、森脇美貴夫氏の檄文調の文章にも大きく影響された。
そんなに厚くもなくかさばらない雑誌だったのに、どんな心境の変化で売り払ってしまったのか、我ながら理解に苦しむ。

戻らない
無くしてしまった
あの記憶

時々ヤフオクや神田の古本屋に出たりはするのだけどね。復刻されないかなあ。


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山下洋輔2DAYS@新宿 Pit Inn 2008.12.12(fri)&13(sat)

2008年12月14日 01時55分12秒 | 素晴らしき変態音楽
山下洋輔さんのふたつのユニットが新宿Pit Innに日替わりで出演した。
初日12月12日(金)は山下洋輔サックス・カルテットとして国立音大の卒業生と在校生からなるサックス・カルテットに洋輔さんとドラムスが加わる形のユニット。楽曲のアレンジはやはり国立音大4年生の挾間美帆嬢が手掛けた。彼女は洋輔さんのピアノ協奏曲の編曲も手掛ける美しい22歳の才媛で洋輔さんの最近のお気に入りだ。室内楽的なアレンジとジャズのスイング感が相まって魅惑の世界が展開される。第1部が洋輔さんの作品中心、第2部は挾間嬢の作品中心で挾間嬢もピアノで参加し、クラシカルでエレガントな演奏を聴かせてくれた。アンコールには「キアズマ」を全員で演奏して素晴らしかった。実験的なユニットだったので客の入りがイマイチで残念。

二日目13日(土)は山下洋輔ニュー・カルテット。もう結成4年になるのに"ニュー"というのも変な気がするが、洋輔さん以外のメンバーが全員20代なので"新鮮な"という意味も込めているのだろう。こちらは万全の縦横無尽なフリーキーな演奏を聴かせる。観客も満員。驚いたのは第2部にゲスト出演したアルト・サックスの寺久保エレナちゃん。高校1年生16歳という若さで、全く物怖じしない堂々とした演奏を聴かせる。テクニックも感性も信じられないほどハイ・レベルだ。スタンダードなどを織り交ぜた演奏の中で、フリージャズ全開の「スパイダー」が凄かった。日本中探せばエレナちゃんのような若い才能が他にもいるのだろうか。

二日間とも洋輔さんは自分の子供や孫の世代のミュージシャンとの共演で若さを吸収しピアノの弦を叩き切る程の激しいプレイを展開した。70年代に戻ったかの様で無性に嬉しかった。

洋輔さん
歳の差なんて
感じない

一度でいいから灰野さんとの共演も観たいものだ。



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その嘘ホント?

2008年12月13日 00時45分08秒 | どーでもいいけど
面白い嘘ニュース、偽情報、ジョークネタを集めたサイトを見つけた。
情報過多の時代を嘲笑っているようなサイトだ。
結構笑えるので、周りに人がいない時に見てください。
虚構新聞 HP

世の中の
報道機関は
嘘だらけ

何がホントか判らなくなる。

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Evan Parker/Ingebrigt Flaten「The Brewery Tap」

2008年12月12日 01時10分22秒 | 素晴らしき変態音楽
ヨーロピアン・フリー・インプロヴィゼーションの雄エヴァン・パーカー(ts,ss)と先日アトミックのメンバーとして来日したノルウェーの若手インゲブリグト・ホーケル・フラテン(b)のデュオCD。
エヴェン・パーカーは1944年イギリス生まれ。20代の頃から即興に目覚め、盟友デレク・ベイリー(g)、ハン・ベニンク(ds)等と共に音楽の極北を追求する。1970年にはINCUSレコードという、フリー・インプロヴィゼーション専門のレーベルを立ち上げ、布教活動に勤しむ。一切の感情を廃したような冷徹な即興を展開し、音楽シーンに大きな影響を与えた。90年代にはエレクトロ・ユニットを結成するなど、新機軸も取り入れた活動を行う。
2000年代になってかつての"即興"シーンも様変わりする中、パーカーも色々な若手と共演し、還暦を過ぎた現在でも精力的に演奏活動を続けている。
その最新のもののひとつが「醸造所のタップ」と題されたこのアルバムだ。2007年8月13日オスロでのライヴ録音。最近パーカーはこの辺の北欧の若手ミュージシャンと共演することが多く、彼等の才能を高く評価していることが伺える。テナーサックスとアコースティック・ベースというミニマルな編成ながら、その演奏はタイトル通り芳醇なものだ。それでいて不要なものを削ぎ落としたようなストイックさも感じさせる。テナーなのに循環呼吸奏法をやるパーカーの体力にも驚くが、彼のプレイに付かず離れず絶妙のアンサンブルを聴かせるフラーテンのプレイも見事だ。
フラーテンは1971年生まれだから27歳差の共演である。即興音楽の新旧世代の出会いが豊穣な音世界を産み落とした。

ストイック
エヴァン・パーカー
フラーテン

アトミック来日の時に物販で買い求めたCDのうちの一枚である。他のCDも夫々個性的で素晴らしい。



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