A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

灰野敬二オールナイト@高円寺 Showboat 2010.12.30(thu)

2011年01月01日 01時00分16秒 | 灰野敬二さんのこと
これがないと一年が終わらない、毎年恒例の灰野さんのオールナイト公演に今年も出かけた。

今年は同日にEarthdomで非常階段+Hair Stylisticsの出演するイベントがあり、TADZIOの二人も遊びに来るというのでとても魅力的だったが、体力的問題及び家庭の事情で諦めてオールナイトに照準を合わせることにした。

25:00開場の1時間15分前に行ったら既に5人並んでいた。
昨年は開場が1時間押し、寒い中震えながら待たされたが、今年はそんなに押さずに開場。灰野さんからの差し入れのホッカイロも助かった。

動員も良く満席。今までより若い客層が増えている。灰野ルネッサンスの到来か?

哀愁のヴァイオリンの音色とお香の煙に包まれて開演を待つ。隣に座った20歳の女の子と話をする。音楽の情報は殆どネットから仕入れると言う。CDは余り買わないでもっぱらライヴとレンタルCDだそうだ。最近の若者がどういう音楽を聴いているのか教えてもらおう。

予定の時間から30分くらい遅れて会場が暗転。灰野さんがふらっとステージに登場し、ハンドマイクで伴奏なしで歌い始める。深いリバーヴが会場の空気を振動させる。第1部はシンセ、発振器、フルート、ドラムマシーン、三味線、ヴィーナなどを駆使して歌を中心に聴かせる演奏。面白かったのはそれぞれ位相の違うマイクを5本立てて、声を左右に飛ばすという新機軸。途中ハードなギターもあったが、主に電子楽器を使った3時間半は灰野初心者にはちょっとハードな時間だったかもしれない。

第2部はSGを中心に演奏、ヴァイオリンやフレットレス・ギターも弾いた。朝の6時頃。いちばん眠くなる時間だ。私は最近お酒を飲むとすぐ眠ってしまうので、初めてノンアルコールでライヴに挑んだ。それでも気がつくと舟を漕いでいる。後で灰野さんにそう言ったら「眠くなって当然。僕がお客でも寝ちゃうと思うよ」とのこと。「始まりに還りたい(ワイルドで行こう)」~「おまえ」と定番曲でキメて、エンディングは静かにアイリッシュ・ハープ。このまま終わるかと思ったら、アンコールでハーディーガーディー。灰野さんは持ってきた楽器をリュート以外全部使ったとのこと。

楽屋では「僕はもう壊れてるから」とソファに座って暫しまったり歓談。来年は本格的に三味線をやりたいそうだ。ライヴの後はこれも恒例のDisk Union巡りをすると言う。何という体力と気力。

のべ7時間半灰野さんの魔法にすっかり幻惑され幸福な時間を過ごした。これでやっと年が越せる。

徹夜して
頭真っ白
年の暮れ

私の2011年の初ライヴは灰野+オーレン・アンバーチ+ジム・オルーク@SDLXの予定。



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする