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A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

FREEDOMMUNE 0<ZERO> A NEW ZERO 2012@幕張メッセ 2012.8.11 (sat)-12 (sun)

2012年08月13日 01時04分23秒 | 素晴らしき変態音楽


昨年8月19日に川崎市東扇島東公園で予定され、当日の集中豪雨で中止になったライヴ・ストリーミング・メディア「DOMMUNE」主催の"東日本大震災復興支援イベント"FREEDOMMUNE 0<ZERO>のリベンジ公演。今回は会場を天候に左右されない屋内の幕張メッセに変更。6月に発表された出演者第一弾が故・夏目漱石というので大きな疑問符と共に話題になったが、その後正式なアーティストが順々に発表され、最終的には総勢105組のアーティスト参加の一大イベントとなった。

個人的にはクラウトロックの巨人マニュエル・ゲッチング、不失者、非常階段、メルツバウ、大友良英、タコといったカルト系アーティストの出演が目当だったのは言うまでもない。開催3日前に発表になったタイムテーブルを見ると、上手く調整されていてこれらのアーティスト全てを観ることが出来る。オールナイトは辛いが若者達に負けず頑張ろう。

開場の17:00前に幕張メッセに到着。掲示板の本日のイベント一覧には、恐竜王国2012、トミカ博、ゲーム「戦国BASARA」のイベント=バサラ祭2012~夏の陣~だけでFREEDOMMUNEは載っていない。それっぽい人たちについて行くとバサラ祭の客だった。暫く迷ったあげくスマホでDOMMUNEのサイトを調べ開催展示ホールを確認し、やっと到着。100人くらい集まっているが、そこにもFREEDOMMUNEの掲示やポスターはない。待つこと1時間、やっと列が出来る。1時間押しで開場したが、昨年のチケット提示で混乱なくスムーズに入れた。暗闇に未来的なオブジェが並びどこがどのステージか判りにくいが、とにかくメインのMAKUHARI BUDOKANへ。ステージではまだタコのサウンドチェックをやっており、ホールに入るまでまた待たされる。45分くらい待って、やっと入場。かなり広い。ステージは30mくらいあって、客席は1000人以上入るだろう。当然最前列を確保。

最初はやくしまるえつこ嬢のYAKUSHIMARU BODY HACK。身体に計測器をつけて詩を朗読する。心拍音・血流音などが電気変調されてノイズを奏でる。最近やくしまる嬢は歌よりもこうしたコンセプチュアル・パフォーマンスでの活躍が多い。

そのまま続けてタコ。女性がステージへ走り出てきて何やら泣き叫ぶ。そこへ宇宙人を名乗る男性、宇宙人ハンターの男性が出てきて寸劇を行う。彼らが楽器を持ち、いよいよ山崎春美氏の登場。一見下町の八百屋のおっさん風のルックスだが独特のオーラを発している。満員の観客から大歓声が上がる。当初は山崎氏+佐藤薫氏+JOJO広重氏のトリオと発表されていたが、鎖帷子レイコ嬢(vo)、藤井海彦氏(g)、多門伸氏(ds)、まんぷく丸氏(b)による新生タコ・バンドの演奏だった。パンキッシュなロック演奏に山崎氏が早口でがなり立てる。レイコ嬢は戸川純ちゃん風に絶叫からロリータ・ヴォイスまで変幻自在な歌で絡む。「仏の顔は今日も三度までだった」「宇宙人の春」「嘔吐中枢は世界の源」などピナコテカ1stアルバムの曲中心の演奏。途中で佐藤薫氏(vo.erectro)を呼び込む。佐藤氏は「な・い・し・ょのエンペラーマジック」で坂本龍一氏が真似た昭和天皇のパートを歌う。続いてJOJO広重氏がゲスト参加、珍しくストラトを使用。広重氏の「お前ら行くぜ!」という煽りに観客が一気にヒートアップ。ガセネタの「父ちゃんのポーが聞こえる」の過激な演奏。広重氏は次に非常階段で出演するのに、もはやパワー全開の暴れっぷり。バンドの演奏が普通にそこそこ上手かったのには若干拍子抜けしたが、レイコ嬢のキャラが故・ロリータ順子嬢と被り楽しめるステージだった。山崎氏の痙攣パフォーマンスがなかったのが残念。



▼80'sアングラ・トリオ。L to R:山崎氏、遠藤ミチロウ氏、佐藤氏


そのまま最前列柵に留まり非常階段を待つ。結構知り合いがいてUFO CLUBかJAMかEARTHDOMの雰囲気だが、後ろを見れば人の波。アングラ音楽にこんなに多くの観客が集まるのには驚きである。メンバーが出てきて機材のセッティングを始める。この日はドラムの岡野太氏も参加、フルメンバーでの演奏だ。サウンドチェックでJUNKOさんがひと言「キャーッ」と叫んだだけで観客に大ウケ。血の気の多い若者が前列に集まってきた。冒頭で広重氏が「ノイズだぜ!」と叫ぶと「ウオーッ」という大歓声。「判ってるだろうが、このイベントの趣旨は"No Nukes"だ。必ず献金しろよな」と演奏に似合わず真面目なMCが広重氏ならでは。「行くぞー!」と叫ぶといつもの爆裂混沌演奏がスタート。ギターを振り上げて煽る広重氏に呼応して観客も暴れ回る。コサカイ氏が長髪細身になっていて驚いたが、あとでコサカイ氏欠席で代理のナスカ・カー氏だったことが判明。美川俊治氏、JUNKO嬢、岡野氏は演奏面担当。10分くらいで広重氏がストラトをステージに叩きつけ破壊パフォーマンス。なるほど破壊用のギターだった訳だ。その後いつものSGを弾き始めるが、ここで予期せぬスペシャル・ゲストが登場。福島原発を皮肉ったキャラクターのもんじゅ君の着ぐるみである。凶悪ノイズ+ゆるキャラのミスマッチが素晴らしい。踊ったり広重氏と抱き合ったりして楽しいステージ。No Nukesの趣旨に相応しい「もんじゅ階段」のライヴだった。



▼これがもんじゅ君だ


メインステージの次はsalyu x salyuだったが、ここでメルツバウを観にEXTREAMZEROへ移動。ピアミッド状の演奏スペースでYMOのサウンドプログラマー松武秀樹氏=Logic Systemが演奏中だった。アンティークな巨大シンセを操り心地よいダンスエレクトロ演奏。外人客が多い。彼の演奏後、前の客が離れたのでこちらも最前列に。セッティング済だったので間髪入れず大音量でハーシュノイズが溢れ出す。前身黒尽くめの秋田昌美氏は広い会場でもいつも通りの淡々とした風情で演奏。ピラミッドの両側から放たれるレーザー光線が幻惑的で空間を震わせる電子雑音を効果的に彩る。



メインステージへ戻るとsalyu x salyuが演奏中だった。坂本慎太郎氏が歌詞提供したことしか知らなかったが、女性4人組のコーラス・グループでバックにコーネリアスの小山田圭吾氏がギターで参加している。歌がうまくてハイファイセットの女性版という感じ。後ろの方で持参の折りたたみ椅子に座って一休み。



salyu~が終わると一斉にはける客を掻き分けて最前列へ。個人的に最大のメインアクト不失者のライヴだ。灰野さんのライヴを観るのは5月24日以来2ヶ月半ぶり。その間もライヴの打ち上げやDOMMUNEでのトーク、そして映画「ドキュメント灰野敬二」を2回観たから久しぶりという気はしない。法政大学学生会館が無くなって以来、大きな会場で灰野さんを観ることが適わなかっただけにこの大舞台には大いに期待していた。メンバーは新生"ロングヘアー"不失者=亀川千代氏(b)+Ryosuke Kiyasu氏(ds)とのトリオ。6月の映画前夜祭は観れなかったので、このトリオによる不失者は初めて。昨年2月の不失者になる前の3者のセッションや「ドキュメント灰野敬二」で観た演奏はかなりハードなパワーロックだったが、不失者になってから何度もスタジオ入りして鍛え上げた演奏は、1970年代終わりに不失者が結成されて以来の灰野さん独特の音楽論を継承し、ひとつひとつの音に拘った禁欲的かつ高度な次元のサウンドを聴かせ、その完成度の高さに驚愕した。ピリピリとした緊張感と時に爆発する演奏が、他のバンドとは全く違う唯一無二の世界を産み出しており、1時間が24時間にも1秒にも感じられる特別な空間を現出した。灰野さんが激しいアクションをキメると観客から歓声が上がるのも新鮮だった。最前列にいたので客席の状況は判らなかったが、後ろで観ていた灰野さんのスタッフの話では最後尾までギッシリ満員だったとのこと。恐らく国内では灰野さんの歴史上最大の動員だったのではなかろうか。

会場で出会った知り合いの方数人から何故ブログで「ドキュメント灰野敬二」の感想を書かないのか訊かれたが、それはあの映画のことを言葉にするのは自分には不可能だからである。単なる感想文やネタバレの作品解説で言葉を濁す訳には行かない。地方公開も決まったようだから観れる方は是非その目で確認してほしい。そうすればこの新生不失者の秘密も判る筈である。



不失者の次は小室哲哉氏なので女性客が一挙に前列へ押し寄せてきた。大友良英氏を観にBROADJへ移動。TOKYO NO.1 SOULSETの川辺ヒロシ氏の4つ打ビートのノリノリのDJプレイに客が踊りまくっている。80年代からクラブのノリって変わっていないな、と暫し郷愁に浸る。しかしだんだん飽きてきたのも事実。もうクラブで踊る歳じゃないな、と実感。大友氏にスイッチした途端にムードは一変。クラブDJとターンテーブル奏者とは使う機材は同じでも演奏家としては全く別モノである。大友氏のターンテーブル演奏を観るのは7年ぶりだが、鉄板をターンテーブルに擦り付けたり、ターンテーブルを持ち上げてテーブルに叩きつけたり、ヴァイオリンの弓でレコードを弾いたり、尋常じゃない演奏で爆音ノイズを放出する。彼のギタープレイと出て来る音が同質なのが面白い。さっきまでフィーヴァー(死語)していた観客が意外にも大友氏の演奏をじっと眺め、大きな歓声で迎えたのが嬉しかった。



最後の目当のマニュエル・ゲッチングまで時間が空いたので会場をひと回りする。フェスのもうひとつの目玉、夏目漱石の「NATSUME SOSEKI/THE UNIVERSE」を観る。警備員に挟まれて漱石のホルマリン漬けの脳が展示してある。男女の漱石作品の朗読が流れ厳かな雰囲気。

▼NATSUME SOSEKI/THE UNIVERSE


フード屋台は会場の外に並んでいた。主宰者の宇川直宏氏直々のリクエストだというウミガメカレーを食す。味は普通のカレーと変わらなかったけど美味かった。

▼ウミガメカレー


もう夜中の3時過ぎ。会場のあちこちに横たわって寝ている人がいる。メインステージに戻ると七尾旅人氏が演奏中。数年前に灰野さんとの共演を観て以来、今ひとつ好きなれないでいたし、メディアで高く評価される理由が判らなかった。しかし昨年の震災に対する積極的な活動や、オーケストラTOKYO-FUKUSHIMAで接したり、坂田明さんのライヴで出会ったりするうち、なかなか熱心で才能ある若者じゃないかと見直してきた。彼の音楽はそんなに好きじゃないが、所謂メインストリームじゃない音が評価されるのもいいと思う。ゲストで出演した太田朱美嬢のフルートが素晴らしくて聴き入った。最後のラップ・グループのやけのはらとの共演はちょっと勘弁だが。



旅人氏が終わるとまた最前列へ。アシュ・ラ・テンペルのリーダー、マニュエル・ゲッチングが制作30周年を迎えた名作「E2-E4」を再演するのだ。このアルバムはマニュエルがギターとエレクトロニクスで作り上げたソロ作で、ミニマル/テクノ/アンビエントの先駆的名作として90年代に高く評価された。灰野さんと同い年で今年還暦を迎えるマニュエルはMETAMORPHOSEなどテクノ・フェスで何度か来日しているが観る機会が無かったので、今回は絶好のチャンス。PowerBookとシンセを並べたテーブルの前に座る彼のルックスは70年代当時とそんなに変わっていない。静かにスイッチを入れるとミニマルなエレクトロ・ビートが流れ出す。その心地よい繰り返しに身を委ねていると、時間が時間だけに意識が遠のきふらっと倒れそうになる。彼がトレードマークのSGを手にすると歓声が上がる。ジェリー・ガルシアを思わせるクリア・トーンの流麗なフレーズの奔流。文字通り天にも昇る気持ちよさ。それにしても広重氏、灰野さん、マニュエルとSG弾きが3人同じステージに立つというのも面白い。約1時間の「E2-E4」が終わるとアンコールに応え1977年アシュラ名義で発表されたSGジャケが印象的なアルバム「ブラックアウツ」から「Midnight on Mars」、さらに「Oyster Blues」という新曲を披露。90分の演奏をたっぷり堪能した。



終わったのは6時半。晴れ渡った外気が気持ちいい。目当のアーティストを全て最前列で観られたし会場や観客の雰囲気も良かった。震災支援の募金をして会場を後にした。

フリードミューン
楽しみ電車
寝過ごした

発表によるとイベント動員は1万数千人、YouTube/Google+での同時配信の総視聴者数は72万人という大成功。TwitterやUstreamといった最新メディアだけでこれほどの成功が収められるという世界的にも素晴らしいお手本になった。
コメント (9)
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ネコ動画74:にゃんこと鳥のコミュニケーション4連発

2012年08月12日 00時50分27秒 | ネコ動画


自然界におけるネコと鳥の関係は、食うか食われるかの天敵というイメージが強いですが、ここに紹介する4組の関係はちょっとビミョー。しつこくラヴコールする鳥さんと必死に我慢するにゃんこの様子が微笑ましい動画です。

■鬱陶しがる猫に一方的な愛情表現で迫るインコ
ネコはインコが五月蝿くて鬱陶しくて、できれば遠くに行って欲しい。
インコは猫が大好きみたいで、近づきたいし語りかけたい。
どれだけ邪険にされても乱暴にされても、また舞い戻ってくるインコの一方的な愛が凄い。
追い払う程度で怪我を負わせたりはしない猫も実は優しい?




■不機嫌全開、頭が高いウズラに頭を悩ませる猫
ムスッとした顔で座り込む猫と、その頭の上に平気で居座るウズラ。
嫌がらないところを見るとこのウズラさんには頭が上がらないのか、はたまた嫌だとも言えずに頭が重い話であるのか。
何にしても、頭に来ているなら嫌だと意思表示しないとだし、図に乗るな!というか頭に乗るな!くらい言ってやればいいのにね。
しっかり頭を抑えられちゃった感じ。




■本物のハトが目覚まし時計、まだ眠いのに起こされる猫
猫が心地良くまどろんでいるというのに、耳元でクルッポークルッポーやかましいハト。
きっとハトは猫に遊んでもらいたいんだろうけど、猫はまだまだ寝ていたい。
遊んでもらう望みはちょっとだけ、乱暴だけど叶ったね。




■激しく攻撃してくる鳥に対してあまりにも無関心な猫
卵やヒナが近くにいるためか、盛んに攻撃を繰り返してくる鳥に対して、全くと言っていいほど関心を払わない猫。
逃げるでもなく、追い払うでもなく、無関心、無反応を貫き通しているのだ。
心が広いというかなんというか、痛かったりはしないんだろうか。


(小太郎ぶろぐ)

ネコと鳥
意外にネコが
弱気かな


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つたない日本語で天気予報の台湾ギャル『ウェザーガールズ』が日本でアイドルデビューするぞ~!

2012年08月11日 00時34分08秒 | ラジオやテレビのこと


台湾お天気お姉さん軍団『ウェザーガールズ』。これまで女子高生、パツパツOL制服、戦隊モノなどキュートなコスチュームで悶絶級の天気予報を発信。もう可愛すぎて天気予報なんか目に入らなかった人も多いのではないだろうか。

メンバーを入れ替えつつ活動してきた彼女らが、厳選されたメンバーを引き連れて日本でアイドルデビューすることがわかったぞ。選抜メンバーは誰だッ! 我らがニューニューちゃんは!?

まずは、日本デビューメンバー7名をご紹介しよう! 

ドジっ子なYUMI(ユミ)ちゃん、妹キャラなDARA(ダラ)ちゃん、正統派美少女なのにお笑い担当なHIJON(ハイジャン)ちゃん、不思議キャラのESSE(エース)ちゃん、おしゃれ番長ことMIA(ミア)ちゃん、台湾大食い女子のMINI(ミニ)ちゃん、そして、NUENUE(ニューニュー)ちゅわんだッ!

ニューニューちゅわんキター!!!! 相変わらず笑顔、相変わらずつたない日本語、相変わらずパンチラ寸前のダンス、相変わらずカ~ンワイイィィっ!! 
正確な数字は定かではないが、ロケットニュース編集部が確認した限り、ウェザーガールズには発足以来34名の台湾美少女が出演している。この7名はそのなかから厳選に厳選を重ねたメンバーなのである。

彼女らは10月のCDデビューに向け、すでに日本のテレビ番組にも多数出演している。日本語ブログも開設とかなりの本腰である。

ブログでも「日本語にすく進歩したいです こごよろしくお願いします(原文ママ:日本語をはやく上手になりたいです 今後もよろしくお願いします)」とのこと。文面から見て本人らが書き込んでいるようだ。好感が持てるではないか!

視聴者からは「もう少し日本語を勉強した方がいいのでは?」という声もあがっている。しかし、そのつたなさが彼女らの魅力でもあるッ! これからもウェザーガールズクオリティーでの活躍に期待大だ!
(Rocket News 24)



高気圧ガール
カンカン晴れを
頼みます

オヤジも萌えて血圧上がる。
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新たなる伝説の生け贄は山崎春美か~タコBOX vol.1「甘ちゃん」

2012年08月10日 00時24分33秒 | 素晴らしき変態音楽


タコ2タイトル紙ジャケ化、ガセネタBOX、大里俊晴BOXに続き、昨年末にSUPER FUJI DISC(Disk Union)から発売告知されていたタコの未発表BOXが発売された。発売日3/21→発売延期未定→ 8/8発売、仕様8CD→(変更)→4CD、価格\8,400→(変更)→\5,775 (税込)と情報が交錯して半分忘れていたところへ騙し討ちのような突然のリリースである。amazonでは発売日予定日は2013年3月21日となっており、未だ混乱が続いている様が、1980年に山崎春美氏中心に結成されて以来カオスの連続だった「共同体」=タコの軌跡そのままである。おまけにこのBOX、3枚目と4枚目の内容が入れ替わっているというお間抜けぶりにワロタ。


「宝島」や「シティロード」などの雑誌記事やライヴ告知で山崎春美氏およびタコの存在は1980年頃から知っていた。1982年に吉祥寺ぎゃていでバイトを始めた頃、山崎氏は店のスタッフのような顔をして現れたものだ。しかし何故か彼がぎゃていに出演した記憶はない。初めてそのパフォーマンスを観たのはPlan Bでの「自殺未遂ギグ」だった。ぎゃていの女性オーナーのGIGIさんに連れられて行ったのだが、包丁を両手に縛り付け痙攣しながら身体中に突き刺し血塗れの山崎氏とそれに動じず葬送曲のようなメロディを淡々と演奏する管波ゆり子嬢や篠田昌巳氏による楽団、逆上してパイプ椅子で山崎氏に殴り掛かるロリータ順子嬢、そしてその地獄図を無表情に見守る20数人の観客。血を見るだけで怖くて直視できなかった。
そこに自分が同席していることだけで苦痛で溜まらなかった。もうこんな異常なアングラ音楽の世界から足を洗おうと思った。
それにも関わらずぎゃていで翌年までバイトを続けていたのが今思うと不思議だ。自殺未遂ギグの1ヶ月後、ぎゃていの企画ミーティングに山崎氏が何食わぬ顔で現れた。もう傷は残っていなかった。GIGIさんが「山崎君の近くにいるといつ金槌で叩かれるか不安だわ」と冗談めかして言ったのを覚えている。

ピナコテカレコードからリリースされた1stアルバムを聴いたのは多分ぎゃていを辞めた後だったと思う。最初は貸しレコードで借りて聴いたこのアルバムは坂本龍一氏や町田町蔵氏、遠藤ミチロウ氏、細川周平氏など当時のサブカル系豪華ゲスト陣を配して制作されたコンセプト・アルバムで、主宰者の山崎氏が参加していないトラックも多く、本来のタコとは別モノだということは当時から言われていた。♪食べて吐いてまた食べて♪「嘔吐中枢は世界の源」、♪ひとつ人捨て自我のため♪「人捨て節」、坂本氏が昭和天皇の真似をする「な・い・し・ょのエンペラーマジック」などはアングラ系音楽に興味のない友人にも面白がられ、飲み会ネタになったりした。

翌年Fool's Mateが主宰するレーベル、イースタンワークスから2ndアルバム(12インチ)がリリースされた。こちらはライヴ録音だったが、自分のバンドに夢中だったので当時は聴かなかった。日比谷野音でこの手のバンドを一同に会したイベント「天国注射の昼vol.4」が開催されたが特に興味はなかった。ビデオで発売されたので動くタコを観ることが出来る。ヴォーカルは町田町蔵氏と山崎春美氏。曲はピナコテカの1stに収録の差別用語で問題になった「キララ」である。



1982年頃のピナコテカレコードの機関紙アマルガムに山崎氏のタコと白石氏のタコの2枚がリリース予定と書かれている。そのまま発売中止になっていた白石タコのアルバムの音源が今回のBOXの目玉であろう。白石氏は単調なリズムボックスにサックスのマウスピースを取り替えながらピィーッというフリークトーンを吹き鳴らし続けていたが、ここに収録されたタコの演奏でもそのスタイルは同じである。タコに加入する前は灰野さんとのデュオで不失者をやっており、そこではシンセサイザーを演奏していた。いつ頃からサックスに転身したのか判らないが、コンピューター・プログラマーとしてニューヨークに渡り30年経った現在でもニューヨークの地下鉄ホームや来日時には新宿のカリヨン橋でストリート・パフォーマンスを行っており、ピーピー咽び泣くサックス演奏を展開している。裏窓企画イベントで灰野さんや工藤冬里さんなどマイナー時代の盟友と共演したのを何度か観たが、空間を引き裂く鋭いサックスの切れ味は存在感抜群だった。

このBOXにはロリータ順子嬢の歌が数曲収録されておりそれも聴き所である。PHEWさんを思わせる抑揚のない歌声は彼女が5年後に早逝することを知っているだけに胸に迫るものがある。戸川純ちゃんにも影響を与えた元祖不思議ちゃんキャラだった。

2009年11月に大里俊晴氏が亡くなって以降、山崎春美氏関連の未発表音源が続々リリースされている。今回のBOXはvol.1とあるからvol.2、恐らく1982年以降の山崎タコの未発表音源集も出すつもりなのであろう。当初のDisk Unionのサイトでは自殺未遂ギグの映像のリリースの可能性も仄めかされていた。個人的には観るに忍びない映像だが、80'sアングラ・シーンに興味を持つ今の若者にはどう写るのだろうか?

音的にはバラエティに富んでいるので同じ曲の繰り返しだったガセネタBOXよりは聴く回数は多そうだ。ラリーズのブートBOXを思わせるVHS大のプラスチック・ケース入りで52ページのブックレットには当時の写真やフライヤー、参加ミュージシャンのコメントやインタビューが掲載されており資料的価値は高い。正直胸を張っておススメです、とは言えないのだが、近年活動が活発化している山崎氏とEP-4の佐藤薫氏の仕事だから、お布施の意味でもお買い上げください。



タコとして
泳いだことは
ありますか

8/11のFREEDOMMUNE 0<ZERO>に山崎氏+佐藤氏+JOJO広重氏が「タコ」として出演する。 山崎氏の痙攣パフォーマンスが大ステージで観られるのも珍しい。しかし私的には何よりも不失者がメインアクトなのは言うまでもない。

[8/13追記]

マイミクのイカさんが80年代にぎゃていで観たタコのライヴのことをmixiの日記に書かれていますのでご一読ください→コチラ(mixiのログインが必要です。)

コメント (2)
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霊界で流行の歌~八十八ヶ所巡礼「○△□」

2012年08月09日 00時22分24秒 | 素晴らしき変態音楽


8月8日は”ハチハチの日”、ということで妖怪プログレ・サイケ・メタル・バンド八十八ヶ所巡礼の昨年の「SYG88」に続く3rdアルバムがリリースされた。ライヴは昨年の10月以来観ていないが今年に入ってから彼らは人気が加熱し、チケットがあっという間にソールドアウトしてしまう状況らしい。ライヴのあとは楽屋に引っ込んだままでファンとの交流はないし、オフィシャルHPは業務連絡的なそっけない内容で、メディアへの露出も多くない。少し古いが彼らの拠点とも言える下北沢CLUB Queのサイトと大阪のライヴハウスFireloopのサイトにインタビューが掲載されているので読んでみて欲しい。

「○△□」とタイトルされた本作は発売日早々タワー・レコード全店売上チャートの8位(←ハチである)にランクインする好スタート。amazonでは発売日にも関わらず"一時的に在庫切れ; 入荷時期は未定です"となっている。初回限定特殊パッケージ仕様だが、外から見ると何の変哲もない通常のプラケース。開けてみて初めて納得という仕組みだ。子供の頃憧れたアニメのセル画を思わせ愛おしいジャケである。前作までの豆人間のキャラクターが今作では小太りのおっさんになっている。おっさんが宇宙に佇むジャケットはシュールかつ不気味であり同時にユーモアと幼児性を持った彼らの音世界を象徴するかのよう。

▼タワーレコード札幌ピヴォ店の看板


曲名がまた奮っている。「某WN 夜」「霊界ヌ~ボ~」「((((未練))))」「A&N&D」「→異界逝コウ←」「惑う惑星」「極樂いづこ」「⇔粛正の夜明け⇔」の全8曲←これもハチ。サウンドは今まで以上に超ハイテンション。ヘヴィメタ風早弾きやギミック奏法を惜しげもなく繰り出すKatzuya Shimizu氏のバカテク・ギターに、ハードコア顔負けの極道坊主=賢三氏のパワー・ドラム、そしてハチハチの顔であるマーガレット廣井氏のドスの効いた変態ベースとパラノイアックなハイトーン・ヴォイスが絡み合い、例えが古くて恐縮だが「太陽と戦慄」「レッド」期のキング・クリムゾンや「こわれもの」「危機」期のイエスのような尋常じゃない高密度の緊張感が恐ろしいパワーで迫り来る。ただしこれら先達の作品にあった抒情性が皆無なのが如何にも21世紀的である。♪床一面の六芒星♪♪未練は下界に置いてけ♪♪異界マデ逝カナイ?♪♪霊界のヒットチャアト♪といった霊媒師のような歌詞に浸って44分を聴き通すと、いわゆる"音楽"を超越した宗教的な恍惚状態に突入し、熱に浮かれたエントロピーの渦に巻き込まれる。残されるのは矢吹ジョーのような真っ白な灰だけである。



臨界状態の原子炉が今まさにメルトダウンを迎えようとしている。



ハチハチに
心奪われ
被曝寸前

もちろん「No Nukes」なので誤解なさらぬよう。
9/18 下北沢 CLUB Queでロリータ18号/Droogsと対バン・イベントあり。
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オリンピック選手にして準ミス・パラグアイ! 槍投げのレリン・フランコ 選手に注目!

2012年08月08日 00時57分55秒 | トレンド・ウォッチング


ロンドンオリンピックも折り返しに差し掛かり、いよいよ陸上競技の予選が始まった。フィールドでの熱い戦いが始まる。

この陸上のフィールドに世界中で何度も「最も美しいアスリート」に選ばれた選手がいるのをご存知だろうか。彼女の名はレリン・フランコ。美女の国・パラグアイの女子槍投げ代表選手である。

投擲(とうてき)種目の選手と言えば、ムキムキ、首回りも太いイメージがあるが、フランコ選手の体を見ていただきたい! 内臓がちゃんと格納されているのか心配になるほどの華奢さである。とても槍投げ選手とは思えない。

それもそのはず。彼女はプロのモデルとしても活躍している。2006年にはミス・ユニバース パラグアイ代表選考会で準グランプリに。2010年にはアメリカのスポーツメディア『Bleacher Report』で最も美しいアスリートに選ばれた。世界が認める美貌の持ち主なのだ。

しかし、いくら美しいと言っても本業はアスリート! 鍛えられた美しい筋肉、キリリと槍を構える姿はまるでギリシャ神話の戦いの女神・アテナだ。

ロンドンオリンピックは、アテネ、北京に続き3大会連続出場だ。なお、槍投げ女子予選は現地時間8月7日である。フランコ選手は北京オリンピックでは成績が振るわなかったが、今回はどうだろうか。フィールドの女神に注目したい。
(Rocket News 24)





美しき
アスリートの姿体に
一目惚れ

正直言ってオリンピックにはそんなに興味はないのだが、こんなセクシー美女が出るなら槍投げだけでも観ようかな。
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漆黒の闇から色彩天国へ~シベールの日曜日「Gypsy House」

2012年08月07日 00時26分56秒 | 素晴らしき変態音楽


シベールの日曜日---1962年製作のフランス映画は観たことはないが、この甘美なタイトルを名前にしたバンドに出会って5年になろうか。函館のサイケデリック・バンドとしてサイケ/アングラ好きの噂になっていた彼らは2008年と2010年に2作のアルバムをリリースしているが、いずれもライヴでの轟音ギター・サウンドと打って変わったフォーキーで詩情豊かな作品だった。当時リーダーの坪内和夫氏は「シベールの日曜日の音楽には愛と死と悲しみがある」と語っていたが、轟音と幻惑的な照明により精神を歪めるライヴと"愛と死と悲しみ"を描く私小説風のCDを別モノと考えていたのだろう。

坪内氏以外全員メンバーチェンジし、愛のために死すの早川洋平氏(b)、島健太郎氏(ds)とのトリオになって初めての2枚組3rdアルバム「Gypsy House」が完成した。現在のところ店頭販売は行わず、twitterで時折呟かれる出没動向を頼りに本人から購入するか(@sundays_cybeleをフォローのこと)、ライヴ会場での物販、オフィシャルHPでの通信販売しか入手方法がない。私もtwitterで連絡を取り合い、まるでヤバいブツを手に入れるように深夜の下北沢で坪内氏本人と待ち合わせ購入したが、現在のところ購入者と直接やりとりできるこの方法がベストな販売方法だと話していた。レコード店で働いた経験もある彼だから、販売システムに関して独自の考えを持っているのだろう。

そういう作品だからクオリティはどうかな?と思ったが、パッケージ、内容共にたいへん完成度の高い作品である。ジャケット写真は古くは内田裕也とフラワーズ「CHALLENGE!」、モップス「御意見無用」、1990年のニューエスト・モデル「クロスブリード・パーク」、1995年のゴースト「GHOST」などを思わせる幻想的野外撮影モノ。ブックレットの写真も今までのモノクロームのイメージではなく60年代ヒッピー風のカラフルなファッションに身を包み、より解放的で風通しの良い雰囲気を打ち出している。

サウンドの方も同様。オープニングの「同心円 otherwise snake」でカリンバとシタールが鳴り響き異世界への扉が開かれる。そのサイケなムードのまま目眩く極彩色ワールドが展開される。ヘヴィなビートや歪んだギターの感触はライヴに近いが、幾重にもオーヴァーダブされたギターや様々な楽器、テープの逆回転、元電動プリン/dip、現在TRANKOやmizuumiなどのユニットやソロで活動するヨシノトランス氏(sitar)や壊れかけのテープレコーダーズのゆさ嬢(org)などをゲストを迎えての演奏などスタジオ録音ならではの工夫が行き届いており、105分に亘る一大サイケ絵巻になっている。

個人的に気に入ったのは魂の深淵へ沈殿していくヴォーカル・ナンバー「Waiting for you」「into the broken seas again」、サイケデリック・スピード・フリーク(PSF?)「Angel」、ゆさ嬢のドアーズ風オルガンが鳴り響く「めぐり逢い」、トリッピーなファンキー・チューン「至上の愛」、ライヴをそのままパッケージした轟音ギターの嵐のラスト・ナンバー「Holocaust」などだが、CD2枚続けて聴くことで今までにない迷宮に迷い込んだ精神世界の旅を経験することが出来る。



配信やYouTubeでの視聴が主流になりコンパクトな聴き方が主流になった現代に敢て長大なコンセプト作品をリリースした彼らの姿勢に心から拍手を送りたい。

迷い込む
シベールの森
奥深く

シベールの日曜日のリズム隊の二人が参加する愛のために死す企画のイベントがあります。壊れかけのテープレコーダーズやマヘル/los doroncosの長谷川真子嬢も出るので面白そう。間違いなく坪内氏も観に来ると思うのでシベールの新作CDを入手するチャンスかも。

8/25(土) 愛のために死す&Reconquista共同企画"Frame Out Volume.3"@落合soup
開場 18:30 / 開演 19:00 / 料金 1500円
Live :愛のために死す、MARK、壊れかけのテープレコーダーズ、T.T.端子 + 清岡秀哉 + 長谷川真子
[8/13追記:フライヤー画像を追加しました]



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COBRA 行動ツアー 2012@新代田 FEVER 2012.8.4 (sat)

2012年08月06日 00時38分55秒 | ロッケンロール万歳!


2000年4月23日に渋谷On Air Eastで「Japan Punk Rock Festival 2000」というイベントが開催された。アナーキー、ラフィン・ノーズ、スター・クラブ、ライダーズなど往年の80年代ジャパニーズ・パンクスが一同に会したイベントだったが、そのトリで出演したのがYOSU-KO率いるオイパンクの雄コブラだった。どのバンドも1990年代初頭に解散、もしくはメジャー契約がなくなりインディーズ活動に戻っていたのでこれだけの伝説的バンドが一挙に観られるのは懐かしくもあり若いパワーを取り戻すようでもあり、素晴らしいイベントだった。その模様はビデオ発売され、いくつかYouTubeにアップされているのでご覧いただきたいが、特攻服の亜無亜危異親衛隊を含め、赤青黄と色とりどりのスパイクヘアーやモヒカン、鋲だらけの革ジャンやボンデージ・ファッションなど、どこに生息していたのかと驚く程のパンクスで満員、モッシュとダイヴの嵐で激しく盛り上がった。

それからさらに十二支をひと回りした今年はスター・クラブ結成35周年(恐らく世界最長活動歴のパンク・バンド)、原爆オナニーズコブラが結成30年という記念すべき年である。50歳を過ぎてもパンクし続けている彼らは正に日本のロック界の至宝である。

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「COBRA 30th ANNIVERSARY BEST BOX "1982-2012"発売記念」COBRA行動ツアー2012の初日。入場者には「COBRA/CAPTAINレコード発足ギグ@新宿アルタ前(1985)」ノーカットDVDプレゼントという嬉しいおまけ付きである。

バンドと同年代の年配の元パンクス/パンク少女ばかりかと思ったら結構若いファンも多い。ベテランでありながら若手バンドとも多く共演している彼らならでは。パンクに年代は関係なし!

入場のファンファーレのSEが流れると観客から「Oi! Oi!」の掛け声が。 2000年当時はYOSU-KOがベースを弾きながら歌うトリオだったが、現在は全盛期のドラマーKI-YAN、緑のつんつんヘアーのLINA(g)、どこかの社長というYUICHI(b)の4人組。12年ぶりに観るYOSU-KOはかなり貫禄がついたが、堂々としたステージングは相変わらず。「最後まで俺達について来いよ!」というアジテーションと共にノンストップでタイトなパンク・ロックが炸裂する。私は1991年までの作品しか聴いておらず、バンドはその後も10作以上のCDをリリースしているので、初めて聴く曲も多い。にも拘らずサビをシンガロングし「Oi! Oi!」と腕を振り上げられるシンプルな判りやすさはパンク=ロケンローの原点である。

「Wrong Way」「TOKYO RIOT」「Oi Oi Oi」「あの娘はエイリアン」など全盛期のヒット曲になると会場がますますヒートアップ。前列は激しい人間サーフィンやステージダイヴやモッシュが起こり観ていてワクワクする。

アンコールでは「On The Street」「オレたち」「Oi TONIGHT」と必殺のナンバー連発で汗だくになる。MCで1985年のインディー・デビュー・アルバム「Stand The Pressure」のジャケット写真はYOSU-KOがガーリック・ボーイズのLARRYにマジで踏みつけられたことを披露。また10月から12本連続で2マン対決ライヴを行うことも発表された。まだまだ精力的に活動する彼らにはオリンピックにも負けない元気をたっぷり貰った。全30曲2時間近いステージだった。

常々彼らの曲は応援歌っぽいと思っていたら、実際にベガルタ仙台や東京ベルディ他多くのJ-リーグクラブのサポート・ソングとして愛唱されているとのこと。サッカー・ファンも要注目!



▼最新スタジオ・アルバム「東京ボイコット」からのPV



▼インディー・デビュー・アルバム「Stand The Pressure」より



Oi Oiと
叫んでみれば
みんな元気

パンク・ロック・ライヴ、次は9/2下北沢Shelterでロリータ18号presents「石坂マサヨ生誕40周年記念ワンマンライブ祭!!!」。ゲストにYOSU-KOも出演とのこと。またOi Oi騒いでくるぜ!



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「たこ焼き~♪」でお馴染みのローラちゃんが『築地銀だこ』の公式キャラに!そして歌手デビュー。

2012年08月05日 01時40分09秒 | ラジオやテレビのこと


愛らしいキャラクターで親しまれている人気モデルのローラちゃんが、たこ焼きチェーン店の「築地銀だこ」(運営元:株式会社ホットランド)の新CMに起用されている。彼女の独特のフレーズ「たこ焼き~♪」がCM起用の決め手になったようである。オッケー♪
 
制作された新CMは、2012年8月1日より全国で放映中。いつもように明るい表情で、指で作った円を頬に当て「たこ焼き~♪」というしぐさは非常に愛らしい。また、手にしたたこ焼きがよく似合っている。

なお同チェーンでは、同日より「海老タルタル」や「特製カレーソース」などの新しいラインナップが登場している。それにしても、根強いローラ人気。これからも衰えることがなさそうだ。



ローラちゃん
キャラもいいけど
歌もいい

ローラちゃんは7月にシングル「Memories」で歌手デビューを果たした。なかなか素晴らしいバラードがオッケー♪

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2大ロケンロー・バンドそろい踏み~ザ・バースデイ vs モーサム・トーンベンダー

2012年08月01日 00時21分00秒 | ロッケンロール万歳!
先週は現代日本を代表する2大ロケンロー・バンドがそれぞれニュー・アルバムをリリースした刺激的な週だった。



元ミッシェルガン・エレファントのチバユウスケ氏(vo.g)とクハラカズユキ氏(ds)を中心に2006年に結成されたザ・バースデイはミッシェルガンやチバ氏のROSSOを継承したガレージ・ロックを継承するバンドである。故アベフトシ氏のギターと共にミッシェルガンのサウンドの要だったチバ氏のブルージーなヴォーカルは、私にとってヒロト(ザ・クロマニヨンズ)、ベンジー(浅井健一氏/シャーベッツ)と並ぶ日本ロケンロー界の3大ヴォーカリストのひとりである。当初は元フリクションのイマイアキノブ氏(g)を含む5人組だったが2010年にイマイ氏が脱退すると、よりシェイプアップしたサウンドを磨き込みかつてなくソリッドなロケンロー・バンドになった。4人組になって2作目のアルバムがこの「VISION」である。1曲目の「ゲリラ」からタイトル通りシャープなガレージ・ロック全開。先行シングル曲「ROKA」「さよなら最終兵器」を含む全12曲が嵐のように吹き荒れるロケンロー・タイフーン。モノクロのスタイリッシュなジャケットもカッコいい。初回盤にはPVとクラブクアトロでのライヴ映像のDVD付。9/22からTOUR 2012『VISION』がスタートし、12/19の武道館公演で大団円を迎える。武道館をシェイクさせる強力なロケンローに期待したい。





ザ・バースデイが一本筋の通ったストイックなロケンローだとしたら、モーサム・トーンベンダーはしっちゃかめっちゃかな破天荒なパーティ・バンドである。1997年福岡で百々和宏氏(vo.g)、武井靖典氏(b)、藤田勇氏(ds)のトリオで結成され、2000年代を代表する若手ロケンロー・バンドとして活動してきた彼らが突如変身したのが2010年、藤田氏がギター/キーボードを弾き、サポート・ドラムを入れ4人組となったのだ。その布陣でリリースしたアルバム「STRUGGLE」はそれまでの激しくもポップな華のあるサウンドがより強力なギター・プレイで彩られ、彼らの中では最もハードな作品となった。その後2011年ベスト・アルバム発売~USツアーを経て、それまでの活動を総決算して新作に臨んだ。5月の新代田FEVERでのワンマン・ライヴで告知されたニュー・アルバム「Strange Utopia Crazy Kitchen」の登場である。ライヴでもそうだが、彼らの特徴はソリッドでラウドなロケンローにテクノやデジロックのハイパーな要素を貪欲に取り入れたとにかくテンションの高い演奏である。2台のギターが轟音の壁で迫るブルドーザー・サウンドは相変わらずだが、打ち込みビートや左右に飛び交う電子音が精神を高揚させる。新作のインタビューで「特にコンセプトや完成図なしにやれることを全てぶち込んだ」と話していたが、正にその通りのいい意味で"節操=枠を外した"乱痴気ロケンローが炸裂する一枚。ジャケットのカラフルな落書きアートにピッタリだ。初回盤は50名限定シークレットLIVEの模様を収録したDVD付。彼らも9/16から「Strange Utopia Crazy Kitchen Tour」をスタート。そういえば5月はレコーディング・ライヴだったがリリースはいつ頃なのだろう。



同じロケンローといっても感触はかなり違う。この振り幅の大きさこそロケンローの魅力に違いない。どちらのバンドも是非ライヴで体験していただきたい。

ロックンロール!
叫んでみれば
みんなハッピー

1953年にDJのアラン・フリードがラジオで「ロックンロール!」と叫んでから来年で60周年。還暦を迎えるロケンローに終わりは来ない。

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