TOWER RECORDS presents Otonano/Oto
出演:THE GROOVERS/SCOOBIE DO/武藤昭平 with ウエノコウジ
〈Otonano/Oto〉は、〈the luxury of adults~大人であることの贅沢~〉をコンセプトに、さまざまな経験を積んだ洗練された魅力を持つアーティストのステージが体験できるイヴェント。今回は、THE GROOVERS、武藤昭平 with ウエノコウジに加え、SCOOBIE DOが普段とは違う大人なステージを披露してくれることとなりました! さらに、ご来場いただいたお客さまに、タワーレコードのオリジナルタオルをプレゼントすることも決定。〈大人であることの贅沢〉を、音楽を通じて年代を問わず味わうことのできる珠玉のステージをぜひ体験してください!
93年のデビュー作『Top Of The Parade』を愛聴しており、吉田拓郎の「春だったね」のカバーはカラオケの定番だったグルーヴァーズを観るのは10数年ぶり。大ヒットしたことはないが、存在自体が日本のロック界に影響を与え続けるロケンロー・レジェンドである。20年経っても同じメンバーで活動しているのが素晴らしい。藤井一彦の直情ヴォーカルとシャープなギターは唯一無比。「持続こそ力なり」と「三つ子の魂百まで」の両者を体現するトリオのオーラに浄化された。
●you me & us
10月31日にスタートしたデヴィッド・アレン+クリス・カトラー+ユミ・ハラのyou me & us Japan Tourは本日渋谷Li-poに於ける30人限定ライヴで幕を閉じた。筆者は初日しか行けなかったが、SNSに寄せられた数多くの投稿を見れば、全国各地で如何に素晴らしい演奏を繰り広げたかがわかる。個人的には75歳のデヴィッド・アレンの元気な姿にインスパイアされ、物事を様々な角度で分析しふたつの有益な論証を行うことが出来た。誠に有意義な13日間であった。
アメリカMTVで1999-2001年に放映されたテレビドラマ『2gether』の主人公の架空のボーイズ・バンド、2getherのデビュー曲。90年代のニュー・キッズ・オン・ザ・ブロック、 'N Sync、バックストリート・ボーイズなどボーイズ・バンド・ブームのパロディで、5人のメンバーは全員俳優。ひとりアイドルらしからぬおっさんがいるのがイカす。2000年には番組を飛び出してブリトニー・スピアーズのツアーのサポートも務めた。2年前に再結成がアナウンスされたが未だ実現に至っていない。1Dに対抗するためにぜひとも復活して欲しいものだ。
●ウディ・アレン Woody Allen 77歳(1935年12月1日 - アメリカ ニューヨーク州ブロンクス)次男
アレン一族の出世頭にして最大のセレブは映画監督のウディ・アレン、本名はアレン・スチュアート・コニグズバーグ(Allen Stewart Konigsberg)。女性に囲まれ精神的かつ言語的に混沌とした幼少時代を経てマジシャン、ギャグライター、コメディアン、映画監督、俳優、小説家、クラリネット奏者という様々な顔をもつ。私生活はダイアン・キートン、ミア・ファロー、ミアの養子のスン・イーと恵まれた女性遍歴に彩られる。ジャズをサントラに多用する映画作品は、ニューヨークを舞台に差別やコンプレックスや自意識に苛まれて生きる少数派を描いた人間ドラマ。黒ぶち眼鏡の冴えない風貌にはセレブっぽさは皆無の社交界の異端児。
●ピーター・アレン Peter Allen 48歳没(1944年2月10日 - 1992年6月18日 オーストラリア・ニューサウスウェールズ)四男
アレン家ポップス系代表はオーストラリアのシンガーソングライター、ピーター・アレン、出生名はPeter Richard Woolnough。映画『ミスター・アーサー』(80)主題歌「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」でアカデミー賞受賞したAORの王道。キャッチコピーは「ニューヨークのゲイ・シンガー」。70年代にカミングアウトした数少ない有名人のひとりである。広いおでこでニカっと笑い、胸毛を晒してクネクネ踊る姿はゲイ人たちの憧れの的だった。1992年48歳でエイズの為死去。2004年に生涯を描いたミュージカルがブロードウェイで上演され、ピーター役のヒュー・ジャックマンはトニー賞を受賞した。生きていれば69歳のアレン一族の4男坊。
●バイロン・アレン Byron Allen 年齢不詳(生年場所詳細不明)除籍
1963年に弁護士のバーナード・ストールマンが設立したESPディスクは翌年のジャズの十月革命と呼応してフリージャズ作品を多数リリースする。オーネット・コールマン、アルバート・アイラー、サン・ラー、ファラオ・サンダース、ポール・ブレイなどシーンを代表するアーティストに加え、若手ジャズマンの作品も数多い。そのひとりがアルトサックス奏者バイロン・アレン。オーネット・コールマンの紹介でESPと契約したバイロンは当時のオーネット・トリオと同じsax/b/ds編成で1965年に『Byron Allen Trio』をリリース。チャーリー・パーカーの影響の濃いアグレッシヴな演奏を聴かせる好盤だが、この一作で姿を消した。長い不在の後、1979年に突如2ndアルバム『INTERFACE』をリリース。メンバーは違うが同じトリオ編成で、1stの攻撃性は影を潜め、スティーヴ・レイシーを思わせる静謐かつ知的な世界を展開した。しかし再び消息不明になり、現在生死も明らかではない謎のジャズマン。残された2作は孤独な才能のメモリアルとして貴重。アレン一族の門外不出口の秘密である。
●アレン・ギンズバーグ Irwin Allen Ginsberg 70歳没(1926年6月3日 - 1997年4月5日 アメリカ ニュージャージー)隣人以上親戚未満
アメリカの詩人。アレン姓ではないが、ウディ・アレンの本名も違うことを考慮すれば、アレン一族とは単なる隣人以上の因縁があることは確か。代表作「吠える」はジャック・ケルアック「路上」と並ぶビート文学の古典。ビートの親玉、不良の大物、ゲイ詩人、ドラッグ常習者、など不名誉という名誉を背負った、60年代ヒッピーのカウンターカルチャーのアンチヒーローであり、音楽界にも多大な影響を与えた。ソロ・レコードも数作リリース。同じビート詩人サークルから生まれたロック・バンド、ファッグスのレコード解説を執筆し、ESPディスクの編集アルバム『EAST VILLAGE OTHER』にも参加。ボブ・ディランやポール・マッカートニーとの共演もある。生きていれば87歳。
●GGアリン Kevin Michael "GG" Allin 36歳没(出生名Jesus Christ Allin 1956年8月29日 – 1993年6月28日 アメリカ ニューハンプシャー)勘当