アート、ミュージック、ファッションなどさまざまなジャンルに渡る新しい「ガールズ・ポップ・カルチャー」を渋谷から世界に発信するプロジェクト「SHIBUYA GIRLS POP」を拠点に渋谷ガール系クリエイターにより結成されたスペシャルユニットxxx of WONDER(オブ・ワンダー)の1stミニアルバム『WONDER of WONDER(不思議の不思議)』。マジカルゆるふわヴォイスで魅了する南波志帆ちゃんに胸キュンだが、顔出しNGの作詞作曲家フレネシの存在が気に罹る。ジャケを含めて乙女パワーにビリビリ感電。女子力70点、乙女力100点。
日本の即興ギタリストの中でストイックさにかけては右に出るものがいないと筆者が断じる秋山徹次と、スーデラや落合Soup界隈の外国人ミュージシャンの顔役キャル・ライアルのデュオ。秋山の演奏を観る度に、前回どんなプレイをしたのか思い出せなくなるという不可思議な感覚に襲われる。デジャヴ(既視感)の正反対のジャメブ(未視感)または非視感とでも言えばいいのだろうか。それだけ抽象度が高い証拠だろうし、デレク・ベイリーの言う「ノンイディオマティック」に即しているのかもしれない。秋山に比べればキャルのプレイは「音楽」の残滓が感じられるが、二人が同時に音を出すことで、音楽vs非音楽/即物的vs概念的/ノイズvsサイレンスの境界は曖昧になり、冷徹な音空間が聴き手の心の温度を3~5℃低くする。語り合いでも独り言でもない両者の軽やかな音の解放を観ながら「COLD WAVE/Ice Age Improvisation(氷河期即興)」という造語を思い付いた。
1979年に初めてヨーロッパ旅行に行った時、パリのシャンゼリゼ通りの一等地のレコード店で『ギター・グラフィティ(Guitar Graffiti)』が大々的に宣伝されていた。市内観光ツアーの途中だったので後で買おうと思い、夕方再訪したら閉店していて買えなかった。悔しくて別のレコード屋で「クリス・スペディングはあるか」と尋ねてススメられたのがロイ・ハーパーの『When An Old Cricketter Leaves The Crease』(UKオリジナル・タイトル『HQ』)というLPだった。折角だから買ったが、よく考えれば何故フランスでわざわざ中古のアメリカ盤を購入したのかが不思議である。内容は英国らしい陰影あるフォークロックでとても気に入った。
80年代初頭にストレイ・キャッツやサイコビリーの影響でロカビリーがマイブームになり、中古レコードで買い求めたロバート・ゴードンのレコードにクリス・スペディングの名前を発見し驚いた。『ロック・ビリー・ブギ(Rock Billy Boogie)』(1978)と題されたLPはプレスリー似のロカビリー歌手ロバート・ゴードンとクリスの初共演盤。彼らは30年後に再会し共演ツアーを行うことになる。
大好きなニューヨークのストリート・ロック詩人エリオット・マーフィーと共演ライヴ盤『Live Hot Point』(1989)がリリースされたのも嬉しかった。1990年のエリオットの来日ツアーにクリスも同行したような記憶があるのだが、その証拠は見つからない。翌年にクリスの単独来日ライヴがあったので、混同しているのかもしれない。クリスはその後、2001年9月にロキシー・ミュージック、2002年11月にブライアン・フェリーの日本ツアーで来日したとのこと。
六月の別名はみなづき(水無月)。梅雨でジトジトなのになぜ水が無いのか、物心ついて頃からずっと疑問だった。恐らくこれは「No Pain No Gain(労なくして益なし、苦は楽の種)」や「No Music, No Life(音楽なくして生活なし、音楽は生活の種)」と同じく修辞学で言う「Iterative Negative Contrast Method(反復否定対照法)」に違いない。即ち「No Water, No Idol(水なくしてアイドルなし、水はアイドルの種)」。
SET LIST
01. Play With Me
02. Rest In Peace
03. Flesh 'n' Blood
04. Get The Funk Out
05. Am I Ever Gonna Change
06. Cynical
07. It ('s A Monster)
08. Midnight Express
09. More Than Words
10. Color Me Blind
11. Kid Ego
12. Take Us Alive
13. Flight of the Wounded Bumblebee
14. He-Man Woman Hater
15. Cupid's Dead
Encore 1
16. Dark Horse (Katy Perry cover)
17. Warheads
18. When I First Kissed You
19. Hole Hearted
Encore 2
20. Decadence Dance
YouTubeの音源がいつ削除されるか判らないし、もしかしたら本記事で人目に晒すことで、それが促進される可能性もなきにしにあらずだが、1年前に主宰者の阿木譲自身がブログで明らかにすると宣言した割には、一向に進展がないので、それを促す為にも記事化することにした。もし阿木氏本人や関係者が読むことがあったら、是非ともヴァニティ・レコードの真実を語っていただきたい。
⇒阿木 譲 a perfect day「Vanity Records 1978 – 1981」
なお資料として、2010年に「SAVE MUSIC BEFORE LOOSE IT」という海外レーベルからリリースされた海賊盤コンピLPを参照した。
A1 Two Owls
A2 I Wanna Be A Homicide
A3 Osteo-Tomy
A4 JUIN-Irénée
A5 Anonym
B1 Laughiñ In The Shadows
B2 Through The Glass
B3 Tecno-Room
B4 Voyage Au Bout De La Nuit
R1 Weimar 22
R2 Howareyou, Whyou
R3 After
R4 Bring To Naught
R5 Nativity
R6 Yes, Every Africa Must Be Free Eternally
N1 Say It Loud, I'm Dilettante, I'm Proud
N2 Matrix