A Challenge To Fate

私の好きな一風変わった音楽を中心に徒然に綴ったページです。地下文化好きな方は見てやって下さいm(_ _)m  

アーバンギャルド@赤坂BLITZ 2014.8.16(sat)

2014年08月18日 01時52分41秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


アーバンギャルド全国ツアー'14~鬱くしい国へ!
ツアーファイナル




全国8ヶ所を巡業する鬱くしい国キャンペーンツアー最終日は、前衛都市にとって5回目となる赤坂ブリッツ(以下赤ブリ)。折しもサマソニ、夏コミ、神宮前花火大会にブツけられた赤ブリに集うのは、フェスファンでもヲタクでもリア充でもない、鬱クシック、暗ッシック、ガラパゴSICKなアーバンギャル&ギャルソンばかり。全体的に身長が低く、空間が広く見晴らしのいい赤ブリに出現した鬱くしい国には、ロケンローのハイテンションともアイドル現場のお祭りカオスとも異質な、平和な連帯感が漂っていた。この居心地のよい羊水の中から永遠に出たくないモラトリアム症候群が社会問題になる日も来るかもしれない。



あなたも私もワンピとメメントと自撮(じさつ)とロリィタ服が好きな腐った蜜柑。だから一緒にハラキリしませんか?



杉山圭一(マニピュレーター)、おおくぼけい(key)、リウ(b)をサポートに迎えた前衛都市の生演奏は、既に一年近く前の旧体制におけるライヴのイメージを最早完全に塗り替えてしまい、二年前のアイドル戦国時代に松永天馬が主張したバンド激励論を自ら実践し、バンドマンとしての強烈な自意識に目覚めた、眠れる獅子の雄叫びの如し。浜崎容子と天馬の後ろで裏方的・職人的に音を創っていた瀬々信(g)と鍵山喬一(ds)の躍進ぶりが著しい。



1年半前に「バンド病める」宣言をした策士天馬は、次のステップを「バンド殺(や)ろうぜ」作戦に定めた。クールジャパンならぬ狂うジャパンの旗手として、前衛都市と鬱くしい国の更なる発展と進歩の為に、明日も生きていてくれる、明日も死なないでいてくれる少年少女のご健勝を祈って筆を折ることとしよう。



Set List
OPSE
01.ワンピース心中
02.さくらメメント
03.生教育
CR
04.ベビーブーム
05.自撮入門
06.スカート革命
07.ガールズコレクション
08.アガペーソング(浜崎ソロ)
09.戦争を知りたい子供たち(松永ソロ)
バンドセッション
10.君にハラキリ
朗読「STAND BY ME シャブえもん」
11.血文字系(バンドVer.)
12.ロリィタ服と機関銃
MC
13.R.I.P.スティック
14.ガイガーカウンターの夜
15.僕が世

ENCORE
16.病めるアイドル
MC
17.都会のアリス
18.堕天使ポップ(&都市夫)


アーバンギャルド、2マンバンド対決<バンド殺ろうぜ☆三番勝負!!!>開催発表

来る明日を
生きて迎える
勇気持て

▼夢眠るロリィタ人形の自撮入門


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

坂田明/灰野敬二/HIKO/桜井真樹子@明大前キッド・アイラック・ホール 2014.8.15(fri)

2014年08月17日 01時15分15秒 | 灰野敬二さんのこと


巫女の歌
出演:坂田明灰野敬二HIKO桜井真樹子




2005年2月19日三軒茶屋Grapefruit Moonでの「月遊み(つきずさみ)」というイベントで灰野敬二と桜井真樹子と徳久ウィリアムズ(ホーミー)と鶴巻伸彦(シタール)の共演を観た。当時月数回のペースで精力的にライヴをしていた灰野はジャンルを超えた共演も多かったが、この日のモンゴル/インド/古の日本が入り乱れた異種格闘技はとりわけユニークだった。平安時代の裃を着た桜井の凛とした佇まいが印象的だった。
灰野敬二出演の「月遊み」を観てきたよ

それから9年半経った終戦の日に桜井は「巫女の歌」と題したイベントを企画した。フライヤーの裏面で日本人の中の天皇制の伝統に言及する。

巫女は天皇に仕えた。そこで鼓舞する歌を詠んだ巫女もいれば、天皇制の歴史を嘆いた巫女もいた。日本の敗戦を記念して八月十五日は、嘆く巫女の歌を詠もう。

灰野とは2度目の共演、何度か共演歴のある坂田明とGAUZEのHIKOも参加。顔ぶれからかなりエクストリームな演奏が予想される。入場時に配布されたプリントには、巫女の歌が記されている。古い日本語で書かれた祝詞(のりと)のような言葉が演奏の手掛かりになるのだ。


(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)

第一部は古い巫女の歌をひとつのストーリーにしたものをテーマにしたセッション。灰野は鉄琴、電気増幅したスプリング、そしてトルコの撥弦楽器サズ(エレクトッリック・サズ)、坂田はバスクラリネットとクラリネット、HIKOは小箱に入れたパーカッション類とブラシによるドラミングを中心にしたアコースティックな演奏で、桜井の朗々とした声明と横笛を活かした世界を展開。音量を抑えた演奏の中に秘めた想いの深さを感じさせる神事のような緊張感があった。



巫女の預言を現代に置き換えた第二部は、打って変わって、押さえ込んでいたパワーと情念を全開にした激烈な演奏。灰野は最初タラブッカを叩きはじめたが、HIKOの強烈なドラミングが始まるとすぐにギターに持ち替えて轟音プレイに転じる。坂田もサックスを激しく吹くが、ドラムとギターの爆音に掻き消されがち。扇を広げて舞う桜井の、呪いであり、願いであり、祈りでもある「ことば」の声明が演奏の流れを導いて行く。所々で灰野が祈りを重ね、坂田が唸り声を被せる。3つの声が同時に発せられた時、和声やリズムといった音楽的要素を超えて、音と音と音が重なり合う調和の美が生まれた。さらに「即狂ドラマー」HIKOの狂気の連打が鳴り響き、総てを未知の次元に吹き飛ばす奇跡の瞬間が訪れた。波が寄せるように四つの心が重なり離れ交わり別れ合う。激しい離散集合が落ち着いた時、息の長い声明が、最後の一行に辿り着き、音楽の旅路を終焉に導き、始まりに回帰したことは見事と言うしかない。

春の涙を 盞(さかづき)に 注ぎたる 昔の旅の 今にやあらむ



音楽演奏の鬼である三人を、桜井が巫女の言葉で導き、即興演奏を超えた大きな世界観に貫かれた神々しい物語を描き出した、記憶に残る終戦の日だった。



[8/18 10:30追加]


詔(みことのり)
音楽の力で
書き替えろ

<灰野敬二ライヴ・スケジュール>
2014年
8月22日(金)ニューオーサカホテル心斎橋

PRHYTHM FUTURA SESSION
未来世紀プリズムmeets灰野敬二
オールナイト音響セッションパーティ
ACT:灰野敬二/AMAZON FUNK/ENITOKWA/EXPE/KLEPTOMANIAC/YA△MA and More Surprise!
SOUNDSYSTEM:小松音響研究所オール真空管アンプ+ALTEC A5仕様
OPEN & START 23:00 till 7AM CHILL MORNING


8月25日(月)ミューズ音楽院本館
オトトイの学校×ミューズ音楽院presents
灰野敬二の黒の音楽サロン~轟音から静寂まで~


8月30日(土)桐生LEVEL-5
鳴子企画4周年"クレナイ"
guest:灰野敬二 (Experimental Mixer)/村田峰紀/前橋にゃもん
dj:nicciee/UG/OKANIWA/YuJ!!


8月31日(日)深谷藝術精米所

「ドキュメント灰野敬二」上映+ライヴ
18:00 START
入場料:1500円(要予約)


9月4日(木)秋葉原CLub Goodman

SENYAWA with 内橋和久 Japan Tour 2014
出演:SENYAWA/内橋和久/灰野敬二/吉田達也/田中悠美子/KK NULL/天鼓
開場 19:00/開演 19:30
前売¥3000/当日¥3500(+1drink)
9/3~4 通し券 ¥5000(+1drink)


9月12日(日)秋葉原Club Goodman

サンヘドリン[灰野敬二 / ナスノミツル / 吉田達也]
開場 18:30/開演 19:30
前売 ¥3000/当日 ¥3500(+1drink)


10月17日(金)六本木SuperDeluxe

Red Bull Music Academy presents
Wails to Whispers
出 演:
WAILS:不失者/暴力温泉芸者/Masonna/Melt-Banana/MMMOOONNNOOO
WHISPERS:灰野敬二 with Hurdy Gurdy + Guest
開場 19:30 / 開演 20:00
料金 WAILS: 予約2500円 (ドリンク別) /WAILS+WHISPERS: 予約3500円 (ドリンク別)
WAILS: OPEN 19:30, START 20:00-24:00/WHISPERS: 24:00-05:00
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パイプガイ:奇妙な配管楽器でテクノ/ハウスを奏でるストリート・パフォーマーが話題に。

2014年08月15日 00時15分15秒 | 素晴らしき変態音楽


パイプ/配管(塩ビ管)を組み合わせた奇妙な自家製打楽器でテクノ/ハウスを奏でるストリート・パフォーマー「パイプガイ」の映像が話題に。




彼の名はジェイク・クラーク。25歳のオーストラリア人ストリート・パフォーマー。パイプの迷路としか呼びようのない楽器で通行人を楽しませる。10年以上ドラムを演奏してきたジェイクは自ら「タビュラム」または「ソンガフォン」と呼ぶこの楽器を2年前に自作した。



スティック代わりのゴム草履で配管の口をパコパコ叩く。アンプも電気機器も通していない完全アコースティックなのに、機械的なテクノサウンドが流れ出す。
------「僕は音楽を演奏して生活している」とクラークは語る。「近い将来パイプ配管楽器を持って旅に出たいな」

パイプガイ
タバコを吸わない
ナイスガイ

クラークがギターを弾くバンド「Mokomo Soda」


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【若者たちへの讃歌】森山直太朗/灰野敬二/西城秀樹/ザ・フー/クリムゾン/アシッド・マザーズ他

2014年08月14日 00時35分06秒 | 妄想狂の独り言


わかもの【若者】

年の若い人。青年。わこうど。

【類語】ティーンエイジャー ティーンエージャー ティーン 兄ちゃん バック ヤング ユース 兄さん 奴さん 若い者 若い衆 若年者 青二才 青少年 丁壮 十代 和郎 壮丁 少年 年若 弱年 若人 若年 若男 若衆 野郎 青年

【英語】young man [fellow, person]; lad; youth; young; young folks; junior; kid; sprout; youngster; younker

類似用例
【青年】…もはや子どもではなく,しかもいまだ大人ではない人間の存在形態を広く指す。若者ともいう。どの年齢層をもって青年と呼ぶかは,時代と文化によって著しく異なる。…

【若衆】…若い衆,若者,若,若連,若勢,二才(にせ)ともよばれ,15歳前後から妻帯時までの男性を指す用語。若衆組に参加すると,若者宿に入って序列を相互に確認し合い,一定期間集団生活を体験し,地域共同体の生活に必要な事柄を習得する。…

【若者組】わかものぐみ 村落ごとに組織されていた青年男子の集団。多くは、15、6歳ごろに加入し、結婚とともに脱退する。若者宿を本拠とし、村落の警備・消防・祭礼・労働奉仕などに当たった。若衆組。若者仲間。→娘組(むすめぐみ)・でんぱ組(でんぱぐみ)

●灰野敬二『哀秘謡ライヴ』


灰野敬二が90年代後半に始めた「哀秘謡」は童謡や歌謡曲を歌詞をそのままに、まったく異なるメロディと演奏で歌うユニットだった。灰野(vo,g)、川口雅巳(b)、高橋幾郎(ds)のトリオ編成で98年にスタジオ盤、2000年にライヴ盤をリリース。それ以降も灰野はソロやセッションで方法論としての哀秘謡を実践する。1st CDの帯に「日本において、ロックとはこのようにして始まるべきだった」と書かれている通り、そもそも外国音楽のコピーで始まった日本のロックを原点から見直し、流行歌の本質を解体し、紛い物ではない日本のロック表現を明らかにする試みである。同様に昨年末にスタートした「Hardy Soul」は英語のR&B/ソウルを素材にロックのあるべき形を顕在化するバンドといえる。そのことは英訳した哀秘謡レパートリーを演奏することで明らかである。

2nd CDにライヴ・ヴァージョンが収録されたブロードサイド・フォーの「若者たち」は哀秘謡の重要なレパートリーのひとつ。現在に至るまで灰野が歌い継ぐ理由は、新たな旅立ちの先に待ち受ける希望と不安が、時代や年代を問わず全ての人間に共通する挑戦への心構えだからであろうか。
Plan B 灰野敬二トーク・エッセー

●森山直太朗「若者たち」
テレビドラマの主題歌として森山直太朗が朗々と歌うヴァージョンは、クソッタレな世界でこんな真っ直ぐな歌を歌える歓びを噛み締めるには最適のサンプルと言えよう。




●ブロードサイド・フォー「若者たち」


オリジナルは1966年にフォークグループが放った同名ドラマの主題歌。歌声喫茶や学園祭で肩を組んで歌うのに最適な合唱曲。




●サニーデイ・サービス「若者たち」


ボーカル、ギターの曽我部恵一を中心として1992年に結成された3人組ロックバンドの95年の1stアルバムのタイトルトラック。70年代日本語ロックにオマージュしたスタイルは、渋谷系流れで人気を集めた。




●GOING STEADY「若者たち」


1996年に結成された4人組パンクバンドの実質的なラストシングル(2002)。青春パンクの一翼を担った彼らは解散後銀杏ボーイズを結成、より広い土俵で人気を得る。当時オレ的にはメロコアを完全無視していたが、最近のオルタナダンスJ-ROCKよりもずっとストレートに心に刺さる。再評価したい。




●腐男塾「同じ時代に生まれた若者たち」


お笑い芸人はなわのプロデュースで2006年にデビューしたアイドルグループ中野風女シスターズの男装ユニット。2010年のシングル曲。男の友情を歌った世界はBLファンに絶賛された。翌年から「風男塾」と名前を変えて人気を高める。




●エリック・バードンとアニマルズ『野性の若者たち』


1963年に英国ニューキャッスルで結成されたアニマルズが66年に解散した後、リーダーのエリック・バードンがサンフランシスコに移り結成したのがエリック・バードンとアニマルズ。67年モンタレーポップに出演しジェファーソン・エアプレインやグレイトフル・デッドと並ぶサイケデリック・ロックの旗手となる。




●モット・ザ・フープル『すべての若き野郎ども』


1969年英国でデビューしたロック・バンド。ライヴが好評だったが商業的に振るわず失意の頃にデヴィッド・ボウイがプロデュースを申し出て制作した『すべての若き野郎ども(All The Young Dudes)』で一花咲かせた。リーダーのイアン・ハンターは来年1月初来日公演決定。

 
イアン・ハンターが初来日、2015年1月に東京3公演を開催

●西城秀樹「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」


1972年デビューのヒデキ最大のヒット曲となった79年の28thシングル。オリジナルはアメリカのディスコグループ、ヴィレッジ・ピープル。Y,M,C,Aを身体で表す「日本音楽史上初の観客参加型の楽曲」と言われており、世代を超えた支持を集めた。




●ザ・フー「ヤング・マン・ブルース」


モーズ・アリソン作のブルース・ナンバーをザ・フーらしいハードロックにアレンジした、ライヴの定番曲。「昔は若者はわがもの顔で歩いていて、大人は後ず去ったものだ。」という歌詞が「歳喰う前に死んでしまいたい」(マイ・ジェネレーション)に通じる。




●コレクティヴ・ソウル「スマッシング・ヤング・ マン」


1994年ジョージア州アトランタ出身のオルタナロック・バンドの95年の3rdシングル。全米ロックチャート9位。グランジ全盛期にソウルフルな歌とスケールの大きいギターサウンドが新鮮だった。




●マニック・ストリート・プリーチャーズ「ポストカーズ・フロム・ア・ヤング・マン」


英国ウェールズで1986年にジェームス・ディーン・ブラッドフィールドを中心に結成、1992年デビューしたロックバンド。ブリットポップ・ブームで脚光を浴びたが、絶頂期の95年にメンバーのリッチー・ジェームスが失踪、行方不明になりゴシップ欄を賑わす。解散せずに活動を続け、2010年にリリースした10thアルバムが『Postcards from a Young Man(若者からの手紙)』。




●キング・クリムゾン『新世代への啓示』


原題「Young Persons Guide To King Crimson』。哲学入門書のタイトルのパクリ。クリムゾン入門と謳っておきながら「21世紀の精神異常者」が入っていないのは、『クリムゾン・キングの宮殿』を買わせる為の策略かも。日本盤LPはモノクロ写真ブックレット付で嬉しい。




●アシッド・マザーズ・テンプル『新世代への啓示』


で、クリムゾンをパクったのが日本が誇るサイケヘッズ「酸母寺院」。毎回演奏が異なるインプロ精神旺盛なバンドだからベスト盤とは言えないが、CD3枚3.5時間に亘るサイケトリップの後には信者となること間違いなし。




●ヤング・フレッシュ・フェローズ「アップデート」


1982年にシアトルで結成された「若くて新鮮な奴ら」。パワーポップの原点と呼ばれる陽気なギターロッックは、大ヒットはないが、グランジやオルタナに大きな影響を与えた。



この時代
怒れる若者
集まった

「怒れる若者たち(Angry Young Men)」とはイギリスの劇作家ジョン・オズボーンの戯曲《怒りをこめてふり返れ(Look Back In Anger)》(1956)から生まれた言葉で,既成秩序に不満をもち,旧来の価値観を受け入れようとしない反体制的な青年を指す。作家ではほかに、コリン=ウィルソンやアラン=シリトーらがいる。

●オアシス「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」


1991年英国マンチェスターでギャラガー兄弟中心に結成されたオアシスはブリットポップの代表格と呼ばれたが、2009年の解散まで英国ロックを象徴する人気バンドとして君臨した。特に1995年の2ndアルバム『モーニング・グローリー』からのこのシングル曲は、新時代のイギリス国歌と呼べる程の人気ナンバー。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【再録・名盤特集】<1995年刊>永久保存版・決定!ロックンロール裏名盤100・カルト迷盤100

2014年08月12日 00時15分15秒 | 素晴らしき変態音楽


今から19年前、ある音楽雑誌で特集記事用に迷盤奇盤マニアを募集中、という告知を見て即座に電話して売り込んだ。蓋を開けてみればレギュラー執筆者ばかりで、募集告知は出来レースの賑やかしだったことが判明したが、そこに交じって11人目の執筆者に抜擢されたのは幸運だった。選盤をみると当時如何にサイケにハマっていたかがよく分かる。95年は未だ猟盤CD化の嵐の前だったので、カルト迷盤で取り上げたレコードは再発されておらず、入手は簡単ではなかった。数年後に殆どがCD再発されるとは想像していなかった。現在はCDも廃盤になっているが、代わりにYouTubeで聴くことが出来る。果たしてそれが幸せなのか不幸なのかは場合によるだろうが、あらゆる音源が努力なしに無料でアクセス出来る時代を生きる為には、このような案内ガイドが有ってもいいかもしれない。



Rock'n'Roll 裏名盤100選 Unknown Disc Selction 100

レコードを創るとき、そこにはアーティストの心血が注がれている。そして、より多くの人に聴いてもらうことを願う・・・・・・はずだ。
しかし。R&Rの歴史の中で数多の埋もれた逸品が存在するのも事実。そこで、”裏”名盤紹介請負人が総力を挙げて完成したのがこれ。とにかくR&Rの範疇なら何でもあり。国籍、性別、ヤク中(?)を問わず、100枚を一挙に紹介。あなたの知らなかった世界がここにあります。






Rock'n'Roll カルト迷盤100選 Cult Disc Selction 100

表のR&R、そして裏の名盤100選楽しんでいただけましたでしょうか?
「まだまだ、こんなんじゃ足らない!」そんな言葉がどこからか聞こえてきそうな気配が・・・・・・大丈夫、これで終わらないのがこの増刊のすばらしいところ。表でも裏でもない名盤、強いて言うならば”迷盤”を一挙100枚大紹介。11人の目利き、耳利き鑑定人の協力でここに永久保存版カルト迷盤100選が完成。ただし、決して全部探そうとしないように。人間やめる破目になっても知らん。






カルトなど
存在しない
世に生きる







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゆるめるモ!@恵比寿リキッドルーム 2014.8.9(sat)

2014年08月11日 01時00分05秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ゆるめるモ!
2014:A Space Odyssey On Liquid RooMo!
~リキッドルーモ!号で行く、2014年宇宙の旅~

<出演者>
ゆるめるモ!
演奏:箱庭の室内楽
ゲスト:JOJO広重(非常階段)/張替智広(キンモクセイ、HALIFANIE)/DOTAMA/miami
オープニングDJ:掟ポルシェ(ロマンポルシェ。)



昨日のブログからの続き)というわけで、きゃりーとは別の宇宙旅行に旅立とうと、恵比寿リキッドルームへ向かう。ゆるめるモ!のライヴ現場は2回目の新参状態。前日までメンバーが散々告知を繰り返した成果で超満員。掟ポルシェのオープニングDJが完全に30年前のクラブ・モダーン状態(行ったことないけど)で、45歳以上限定のアガる選曲。うーん、ニューウェイヴって良いな、と感慨に浸る。



ゆるめるモ!は2012年にアイドル好きなライターがストリートで女子を集めて結成したという素人発信のグループで、それ故、彼自身の趣味嗜好を反映したマニアックな音楽性を授けられている。メンバー自身は音楽ヲタとはほど遠い、普通女子に違いないが、音楽に拘りや偏りがないので、クラウトロックやニューウェイヴディスコ、90'sヒップホップやテクノポップといった時流から外れたサウンドにも素直に順応するのであろう。CDやMVを視聴しただけでは、制作・運営側の作為や、やらされてる感・作られた感を感じてしまったが、現場のパフォーマンスやトークを体験すると、持ち前のユルさの裏に、メンバー自身の本気が漲っていることが即座に理解され、彼女たちもまた、きゃりーやでんぱ組と同じく、100%の自分自身を実践する、自覚的女子(Self-awared Girls)であることに気付くのである。


ゆるめるモ!プロデューサー田家大知が明かすアイドル運営術「すごい表現方法だと感じている」

この日はメンバーの一人の卒業ライヴでもあり、アイドル現場ならではの友愛精神と感動共有に長けた展開が見られ、クールで無感動であることを美徳とするニューウェイヴとは一線を画した、感動の涙々でステージが彩られた。1979年にディーヴォ初来日武道館公演がテレビで放映され、それを観た同級生が、テクノは無機質じゃなきゃいけないのに、普通のロックバンドみたいに熱くなってたから偽物だ、と苦言を呈していたのを思い出す。旧人類も新人類もニートもヲタクも人間であるからには感情に支配されるのが自然であり、それだからこそ人間は鬱くしい、じゃねえや、美しい。



You'll Melt More!!の3時間に亘る初リキッドワンマンは「生きろ!」というメッセージに徹頭徹尾貫かれ、辞めるメンバー、残るメンバー、運営スタッフや制作関係者、キャパオーバーの1000人+のオーディエンスに夢と勇気を与える臨界点超えの「未知への旅立ち」に間違いなかった。


The Birthday@ZEPP TOKYO 2014.7.21(mon)~生き続ける為のロケンロー

[8/11 17:13追加]
【Live Report】
リキッドルーモ!号、1,000人を乗せ遥か宇宙へ! ゆるめるモ!狂喜の3時間超えワンマンライブ大成功!!
ゆるめるモ!、超満員のリキッドで涙の別れ


【Set List】
01. ゆるトロ(slo-モ!)
02. Majiwaranai CAts
03. manual of 東京 girl 現代史
04. 私と私と私と私と私と私と私と私と
05. あさだ
06. アーメン
07. おこしてしまった?
08. 木曜アティチュード
09. 虎よ
10. SWEET ESCAPE
11. リキッドルーモ!
12. ゆるゼロ
13. べぜ~る
14. ゆるめるモん
15. 白玉ディスコ
16. 場viewer
17. ぺけぺけ
18. 生きろ!!
19. スキヤキ
20. Refresh your Jewellery box
21. DO FUFU
22. さよならばかちゃん
23. 花のドイリー
24. OO(ラブ)
25. たびのしたく
26. なつ おん ぶる ー
<アンコール>
EC1. 私の話、これでおしまい
EC2. 逃げろ!!

<演奏>
02~07、22、28:箱庭の室内楽
08~09、21:箱庭の室内楽、あの
10、24、25:箱庭の室内楽、JOJO広重、張替智広
11~12:ゆるバンド
20:箱庭の室内楽、張替智広

<ゲスト>
08:DOTAMA
15:miami

ユルみなさい
トロけなさい
生き続けなさい



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【ネタバレ注意】きゃりーぱみゅぱみゅ@オリンパスホール八王子 2014.8.8(fri)

2014年08月10日 01時04分50秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


ピカピカふぁんたじんツアー 
きゃりーぱみゅぱみゅの雲の上のHEAVEN’S DOOR


八月八日八王子とはきゃりースタッフは縁起を担ぐ。「888」は末広がりであると共に、パチパチパチの意味でもあり、ワールドツアーとアルバムリリースとはホールツアーと夏フェスでまったく休みのないきゃりーへのせめてものお慰みであろうか。かくいうきゃりーはハワイ公演の想い出を、最高に楽しかったと健気に語る。毎日プールで泳いだそうだが、彼女の水着姿は未だにフォーカス(死語)されてない。アンチサマー/外出苦手系アイドルでんぱ組.incも、水着グラビアはしっかり押さえているので、きゃりーもビキニ姿を是非ともお披露目していただきたいものだ。最上もがとの水着ツーショが撮れれば、売アゲ倍増間違いなし。病んじゃん、じゃねえや、ヤンジャンで如何でしょーか?



きゃりーの導く死後の世界は二回目なので、前回埼玉県戸田市での諜報レポートに加えて、幾つか気付いたことを報告したい。
【ネタバレ注意】きゃりーぱみゅぱみゅ@戸田市文化会館 2014.7.27(sun)

追加報告事項
其の1)第1部の半ばで梟(Dr.ホー)に視界を遮られた状態で衣装生着替え。カラフル縞模様ミニワンピ+生足にガーターベルト。セクシー路線への第一歩である。殿方の視線を御足に釘付けにして繰り出す「シリアスひとみ」「スローモ」「ファッションモンスター」の三連発は悩殺爆弾娘のメクラましだった。

其の2)前回のレポートで、きゃりーが「天国」と「地獄」以外の第三の道を示した、と分析したが、早計だったようだ。終盤のテロップ(英語ナレーション)で、「天国」でも「地獄」でも「地上」でもない世界、と表明された。それでは第四世界ではないか、との異議申し立ては浅ハカ。即ち、きゃりーの世界観ではふたつ以上は多数・たくさんと数えられるのである。3とか4とか10とか100といった概念は存在しない。つまり、きゃりーの導きは、多次元宇宙への旅なのである。

其の3)前列の男性がきゃりーキッズの振付けを完コピした激しいダンスを繰り広げた。最初はドッキリかと思い、ダンス男は小島よしおで「そんなの関係ねぇ!」⇒オレ「それって死語じゃん」⇒きゃりー「だから死後の世界」(苦)。しかしそんな筈も無く、ダンス男は最後まで汗だくで踊り続けた。隣の親子連れが、ひとつ座席をズレて離れたが、他の客はシカと。筆者も余り気にならなかった。名物男なのか、突然の乱入なのかは不明なまま。



▼八王子のご褒美はラーメン


▼翌日はROCK IN JAPAN FES




▼レーベルメイトのチームしゃちほこと


▼テレビでは新CMスタート


慌てるな
宇宙の旅は
まだあるぞ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【再録書評】竹田賢一/山崎春美/JOJO広重~80年代カオス文化を象徴する著作三編

2014年08月08日 00時15分15秒 | 書物について




竹田賢一著『地表に蠢く音楽ども』
山崎春美著『天國のをりものが 山崎春美著作集1976-2013』
JOJO広重著『非常階段ファイル』


伝説のベールが取り除かれ、80年代カオス文化の真相が明らかになるか
時を同じくして出版された80年代=変革の時代の3人の立役者の著作


70年代後半にニューヨークとロンドンから発生したパンク・ムーヴメントは、ロックに留まらず芸術及び文化全般に大きな革命をもたらした。忘れられた初期衝動を取り戻そうという試みであり、権威主義・商業主義に対するアンチテーゼであり、若者らしい反抗精神の発露であったパンク革命の最大の功績は、「DIY」=Do It Yourselfの精神を広く浸透させたことだった。元々日曜大工を意味するDIYを、「やる気になれば誰でも出来る」、さらに「自分で行動しなければはじまらない」と読み替えて、技術や財力が無くても誰でも表現行為が可能で、自分でそれを伝えることが出来ると宣言した結果生まれたのが80年代サブカルチャーだった。
日本でも既成のシステムから落ちこぼれたアンダーグラウンドな音楽家たちが、自らの活動の場を創設し、自主レーベル/自主コンサート/自主メディアを創り出した。特に東京と大阪の二大都市の底辺にカオスのように沈殿する地下音楽シーンは、決してメジャーに浮上することはなかったが、じわじわと90年代以降の芸術文化に影響を与えてきた。
そんな変革の時代の立役者3者の著作が時を同じくして出版された。21世紀も10余年が過ぎ、時代がカオス化しつつある現在、30数年前のカオスに学ぼうという機運が高まっているのかもしれない。

 

書名:地表に蠢く音楽ども
著者:竹田賢一
版元:月曜社
初版:2013年7月10日
定価:本体3800円+税

『地表に蠢く音楽ども』は70年代半ばから音楽評論家・演奏家として活動する竹田賢一の初の評論集。間章の紹介で書き始めた『ジャズ』誌の連載タイトルから取った表題の通り、マイナーと呼ばれ、悶々と蠢くばかりで、一向に顧みられることの無い現代音楽、フリージャズ、前衛ロック、民族音楽などを拾い上げ理論的に分析する冷静かつ愛情溢れる視点で書かれた小論集。坂本龍一と「学習団」を結成し、演奏・映像・演劇等を総合したイベントを企画したり、即興演奏集団「ヴァイブレーション・ソサエティ」、自主学習組織「ヴェッダ・ミュージック・ワークショップ」、バンド「A-Musik」を結成し自らエレクトリック大正琴を弾き演奏活動を行ったり、雑誌「同時代音楽」を発行したりした竹田の活動は、文筆家というより運動家と呼ぶ方が相応しい。70年代末には、地下音楽の東京に於けるメッカ(掃き溜め?)だった吉祥寺のライヴハウス「マイナー」周辺人脈に名を連ね、東京アンダーグラウンド・カルチャーの中心で活躍する。マイナーには灰野敬二、吉沢元治、工藤冬里など個性派ミュージシャンに加え、有象無象の自称ミュージシャンや得体の知れないパフォーマーが巣食っていた。本書に収められた評論は、単なる音楽論ではなく、文化・社会・政治との関わりに重点を置き、権威に対する闘争精神に貫かれた檄文といえるかもしれない。

 

書名:天國のをりものが 山崎春美著作集1976-2013
著者:山崎春美
版元:河出書房新社
初版:2013年8月30日
定価:本体2400円+税

山崎春美はパンク・ムーヴメントと同時期に登場した音楽家・文筆家・編集者。パフォーマーとしては前衛ロックバンド「ガセネタ」や、不定形ユニット「タコ」で知られる。坂本龍一や佐藤薫(EP-4)、遠藤ミチロウ(スターリン)や町田町蔵(INU/現・町田康)、細川周平や野々村文宏など80年代を象徴するカルト・スターが参加したタコの1stアルバムは自主制作ながら大きな話題になった。山崎が1982年に企画した「自殺未遂ギグ」では、室内アンサンブルが葬送曲を演奏する中で、自らの身体を包丁で切り刻み流血するパフォーマンスを披露、その現場を目撃してしまった私の心に大きなトラウマを植え付けた。しかし私にとって山崎は、そうしたセンセーショナルな活動以上に、80年代サブカルチャーを象徴するアジテイターという印象が強い。文筆活動では、1976年にロック雑誌「ロック・マガジン」でデビュー、松岡正剛「工作舎」に参加、自販機本「Jam」「HEAVEN」の編集、「宝島」「遊」などのサブカル誌への寄稿で、サブカル界に多大な影響力を持っていた。数々の雑誌に執筆した文章をまとめた初の著作集が『天國のをりものが 山崎春美著作集1976-2013』。80年代カオス・カルチャーの担い手らしく、したり顔で大言壮語を喧伝する饒舌な文章の大部分は、空虚なロジックと無意味なレトリックの垂れ流しだが、独特の美意識に貫かれた流麗な文体が読む者の心を捉えて離さない。当時山崎のマインドコントロールに似た魔性の文章に惑わされた少年少女は相当数いるに違いない。かく言う私もそのひとりである。

 

書名:非常階段ファイル
著者:JOJO広重
版元:K&Bパブリッシャーズ
初版:2013年8月17日
定価:本体3000円+税

竹田と山崎の著作が既出記事のアーカイブであるのに対し、関西アンダーグラウンドを代表するノイズ・バンド、非常階段のリーダーJOJO広重の『非常階段ファイル』は全編書き下ろしのドキュメンタリーである。結成30周年を記念して2010年に出版された『非常階段 A STORY OF THE KING OF NOISE』は30年の歴史をメンバーと関係者への取材と資料をもとに記録したドキュメントだったが、そのサイドストーリーと言える本書は、「○○階段」として行われた他のバンドとのコラボレーション企画について広重本人が綿密に詳細を記した回想録である。というと普通の評伝やヒストリー本に比べてマニア性が高いと思われるかもしれないが、非常階段というバンドを軸にして、地下音楽シーンの多様性とその変遷を鮮明に描き出し、さらに演奏行為とは何ぞや?という表現者の本質をも明らかにする貴重なドキュメントなのである。非常階段の大音量即興ノイズ演奏の原点は「ジミ・ヘンドリックスのフィードバックがずっと続く音楽があればいいのに」という広重の少年時代の夢であり、山下洋輔トリオを聴いた時「求めていた音楽が実際にあった!」と驚喜したという。「○○階段」のコラボ企画のきっかけも「森田童子の歌のバックがノイズだったらいいのに」という広重少年の夢想だった。メロディーもリズムも無い「ノイズ」だからこそ、コラボレーション相手のジャンルを選ぶ必要は無い。面白いと思ったらまずやってみる、というDIY精神を体現するように、パンク、ハードコア、サイケデリックに始まり、ジャズ、ボーカロイド、アイドルと縦横無尽に展開される「○○企画」の多くが、実は成り行き任せだったと明かす。中でも興味深いのは、山下洋輔トリオに鼓舞されて演奏を始めた広重が、活動当初フリージャズ・ミュージシャンから嘲笑・罵倒され、その反発をエネルギーにノイズという独自の方法論で活動を続け、30年経ってJAZZ非常階段として坂田明と豊住芳三郎と共演し、ジャズの殿堂である新宿ピットインに出演したというストーリーである。すべて成り行き任せだった活動が、まるで運命の糸に操られるように繋がっていった事実。「なんとかなる」「どうにかなる」「その時はその時」が処世術と語る関西人らしい肩の力が抜けたフットワークの軽さがバンドを続ける秘訣だろう。

それぞれの著作を読んだ印象では、80年代サブカルチャーに於いて、竹田は頭脳(理論)、山崎は顔(宣伝)、広重は手足(行動)と喩えられる。いずれも現代サブカルチャーに大きな影響を及ぼし、カリスマとして伝説的に語られる存在であるが、著作の出版により、伝説のベールを取り除き、80年代カオス文化の真相が明らかになることを期待したい。また、現役ミュージシャンである広重は勿論、竹田と山崎の現在の活動にも注目して欲しいと願う。(2013年9月16日記:剛田武)









「価値観の社会的不適合者」だった元少年少女たちの前にそびえ立つ「時間の止まった壁」

この三者
並ぶと兄弟
みたいです



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【鋭意制作中】実録!インダストリアル・ミュージック『都市の衰退の為の産業のサウンドトラック』

2014年08月07日 00時15分15秒 | 映画やDVDのこと


Industrial Soundtrack For The Urban Decay
都市の衰退の為の産業のサウンドトラック(仮)


A film by Amélie Ravalec & Travis Collins

『都市の衰退の為の産業のサウンドトラック』はインダストリアル・ミュージックの起源を辿り、崩壊しつつあるヨーロッパの工業都市から繁栄するアメリカの前衛シーンへの旅へあなたを誘う。

出演:Throbbing Gristle, Cabaret Voltaire, NON, SPK, Test Dept, Clock DVA, Re/Search - V Vale, Z'EV, Click Click, Sordide Sentimental, Hula, In The Nursery, Hands Production / Winterkälte, The Klinik / Dive, Ant Zen, Orphx and Prima Linea.

現在制作中
2014年後半公開予定


インダストリアル・ミュージックとは何ぞや?


この映画は、影響力の高いバンド、アーティスト、レーベルやファンジンへのインタビューをフィーチャーした、史上初のインダストリアル·ミュージックの歴史のドキュメントである。

インダストリアル・ミュージックは幅広いスペクトルのイデオロギーと興味関心に触発された実験音楽のジャンルである。それは、即興とパフォーマンスを、前衛的、挑発的、政治的、タブーなテーマと混ぜ合わせ、過酷なノイズや環境音の録音と共に提示する。



「私たちは、金属くず、蒸気機関、水タンク、ガソリンタンクなど、見つけられるものを何でも使った。社会の残骸を使用して何か新しいものを創造しようとした。」 英国、テスト・デプト

70年代半ば、ポスト・インダストリアル時代に、シェフィールドやマンチェスターのような工業都市の労働者階級の若者が音の実験を試し始めたことがこの音楽の起源である。失業、高層生活と文化の抑圧こそ、この音楽が花開いた減衰する環境の映し絵だった。



工場労働者か、学生か、失業者かのいずれかだった先駆者たちは、みな教育を受け、芸術志向があり、政治意識を持ったる芸術家であり、音楽的なバックグラウンドをほとんど持たずにスタートした。彼らは未来派、ダダイストやシュルレアリストなどの20世紀初頭の前衛ムーヴメントと共に、ウィリアム·バロウズとブライオン・ガイシンなど現代作家にインスピレーションを得た。また、初期のSF映画、クラフトワークやCANやファウストといったクラウトロック、ヴェルヴェット·アンダーグラウンドやパンク音楽のDIY精神に影響を受けた。



これらのアーティストは、メジャーレーベル、マスメディア、主流文化を拒否し、自らの独自の文化を発明した。

この映画は彼らの物語である。



監督:アメリー・ラヴァレ


フランス人監督アメリー・ラヴァレは2012年5月に初のドキュメンタリー映画『パリ/ベルリン:アンダーグラウンド・テクノの20年』を発表した。最も影響力の大きいDJ、プロデューサー、テクノ界のトップフィギュアに3年かけてインタビューし、その映画を監督・製作した。

映画は7つの言語に翻訳され、17カ国で上映された。2013年度シドニー・フリンジ映画祭で作品賞を受賞した。

アメリーは2011年にインダストリアル・テクノと実験音楽専門レーベル「Fondation Sonore」を共同設立した。そのレーベルからAncient Methods, Kareem, Adam X, Regis, Makaton, Archae & Grovskopa, Oyaarss and DnAなどの作品をリリースした。

「Fondation Sonore」は、ブリュッセルで前述のアーティストやOrphx, Casual Violence, Tomohiko Sagae, Monolith, Sawf, Imminent Starvation, Geistform, Northern Structures, Admx_71, Minimum Syndicatなど数多くのアーティストのイベントを開催している。

アメリーはまた、最近5年間、フランス、オーストラリア、ベルギーで、フリーランスのカラリストやビデオ編集者として活躍する。







インダストリアル・ミュージックのドキュメンタリー映画『Industrial Soundtrack For The Urban Decay』、1時間のミックス音源を公開
公式サイト

工業の
鋼業による
功業のための
興行


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

僕らはやっぱりアナログの国に住む~ゆるめるモ!@下北沢Disk Union 2014.8.4(mon)

2014年08月06日 00時15分15秒 | ガールズ・アーティストの華麗な世界


8月2日(土)渋谷にHMV record shopがオープンした。2010年8月22日に当時のHMV渋谷が閉店して以来、4年ぶりのHMVの新店、しかもアナログ盤に特化した大型ショップ ということで、大きな話題になった。実店舗不況&CD不況の逆風の中の挑戦がどうなるか興味深い。が、わざわざ大手のHMVに行かなくても、我らは掘るべき場所をワキマエている。渋谷にはDisk UnionやRECOfan、下北沢にはFlash Disc RanchやJet Setがある。やっぱりアナログ盤に囲まれているとホッとするし心が和む。レコードヲタのスウィートスポットは黴臭い中古レコード屋のエサ箱にある。

▼渋谷HMV record shop

渋谷にオープンするHMV record shopをレポート

▼Disk Union/RECOfan


▼Flash Disc Ranch/Jet Set


ゆるめるモ! ミニライブ&手もみ会&チェキ撮影会
<日時>2014年8月4日(月) 21時START
<会場>ディスクユニオン下北沢店 イベントスペース



だから、インストアイベントも、ライヴハウスやイベント会場や催し物会場よりも、商品が並ぶ売り場の方が気分がアガるのだ。それもタワレコやHMVや蔦屋といったCDショップよりも、中古レコ売り場がサイコー。とりわけ下北沢Disk Unionでのドルイベが桃源郷であることは言うまでもない。チャチなPA、狭いスペースの固い床に座り込む劣悪な環境、21時過ぎの遅い時間なので、早く帰りたい気持ちから、心ここに在らずのまったりしたパフォーマンス。緊張感が限りなくゼロに近いユルい空間。壁に飾られた5桁の値段のレア盤の前で若い女子が歌って踊るギャップに萌える。馴染みの現場での有り得ない状況に居合わせてしまった戸惑いと疎外感がハンパねぇ。ホームなのにアウェーとはコレ如何に?



この環境は台所用品を手に「皆さんのところにお嫁にきました、よめいるモ!です」と挨拶するゆるキャラアイドルYou'll Melt More!!には正に主戦場。コールもケチャもしない草食系ヲタをイジりつつ、ユルいパフォーマンスを繰り広げた。6月9日(土)リキッドルーム・ワンマンにはJOJO広重がゲスト参加。


ゆるめるモ!宇宙の旅にJOJO広重、掟ら同乗

インストア
アナログ掘るか
ドル掘るか

【想い出のインストア写真館】
非常階段@HMV渋谷 2010年8月21日

さよなら渋谷HMV Pt.2~非常階段 2010.8.21(sat)

BiS@下北沢Disk Union 2012年10月24日

BiS @ 下北沢 Disk Union 2012.10.24 (wed)
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする