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ソニマージュ・レコーズ
「サボテンだらけの部屋」
鳥を見た アルバム「The Feedback from Yesterdays」発売記念ライブ
出演
鳥を見た
灰野敬二
壊れかけのテープレコーダーズ
前売 2500円 当日 2800円 + Drink
開場 19:00 開演 19:30
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数年前に大森靖子の「ねぇ知ってた?アンダーグランドは東京にしかないんだよ」(hayatochiri)という歌を聴いて、東京に地下文化が頑として存在していることを再認識し誇らしい気持ちがした。メジャー/マイナーとかメインカルチャー/サブカルチャーといった二元論では表現できない世界、それ自体がひとつの世界として独立して存在する地下文化は、世界的にネット中に仮想現実化するか、コミケやアニメフェス等に一元化されしまった。現実世界の動的運動としてのアンダーグランドが生存している場所はNYやロンドンなど世界に数カ所あるかないかであろう。其の中で間違いなく最も活性化したアンダーグランドを体験できるのが東京であることは、世界各国から多数の地下文化愛好家が集まる現状を見れば明らかである。とりわけ地下音楽の活況ぶりは拙著『地下音楽への招待』で考察した70/80年代以前から21世紀の現代まで脈々と継承されている。其のひとつが地下アイドルシーンであることは筆者がこの5年間の実体験で明らかにしてきたが、より伝統的なスタイルの地下音楽もしっかりと東京の地下に根を張っている。その中心地が中央線沿線にある状況も昭和の時代からの伝統である。この冬最大級の寒気に襲われた夜に荻窪の地下の医師倶楽部(club Doctor)で開催されたイベントは、2017年地下音楽の動向を占う絶好の機会であった。
●壊れかけのテープレコーダーズ
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(写真の撮影・掲載については出演者の許可を得ています。以下同)
小森清貴(vo, g)、遊佐春菜(vo, org)、shino(b, cho)、440(ds)
2007年のデビュー以来メンバーチェンジなしで活動してきた不動のラインアップからドラムの440の脱退が発表された彼らの現体制最後のライヴ。これ以降充電期間に入る彼らを観ようと多くのファンが集まり満員状態。アイドルで言えば卒業公演だが、後ろを振り返らずに進んできたロックバンドらしく、感傷や涙とは無縁のステージを展開した。会場の防音問題の関係で、10年間慣れてきた立ち位置(右にギター、左にベース)が逆になった居心地の悪さをものともせず、全力で歌いギターを掻き鳴らす小森の熱血ぶりは爽やかな熱風を起こす。遊佐のクールなオルガンプレイはいつもより自己主張が激しく聴こえる。shinoのベース、440のドラムが要所を締めて随所で暴走する。ハードなロック精神とラウドな轟音とポップなメロディが混在する世界は21世紀地下音楽のひとつの理想型。新メンバーを迎えて活動再開したら、アンダーグランドのエキスをより多くの人々へ伝える伝道師として活躍を期待したい。
⇒【Disc Review】壊れちまった世界からの再生〜壊れかけのテープレコーダーズ『SILENT SUNRISE』
壊れかけのテープレコーダーズ/rising sun [MV]
⇒壊れかけのテープレコーダーズとは何者かー〈何も言わない〉新アルバム『SILENT SUNRISE』に至るまでの9年間を語る
Set List
1. 希望
2. 聖者の行進
3. 次の夢へ
4. 遊びは終わらない
5. 踊り場から、ずっと
6. rising sun
7. 見たことないうた、聞いたことないそら
●灰野敬二+山崎怠雅
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灰野敬二(vo, hca)、山崎怠雅(g)
地下音楽の象徴ともいえる灰野敬二は、鳥を見たの山崎怠雅とのデュオで登場。THE HARDY ROCKSのメンバーでもありシンガーソングライターでもある山崎がつま弾くジャジーな伴奏でティム・バックレー、ジョニー・サンダース、ザ・ドアーズ、ステッペンウルフなど洋楽ナンバーを英語でカヴァー。曲ごとにハーモニカを取り替え、ブルージーなプレイで魅せる。驚いたのはモーターヘッドのナンバーをデルタブルースで歌ったこと。灰野は以前モーターヘッドのレミーのことを「ブルースマン」と呼んでいたと記憶する。エンディングの「奇妙な果実」まで、音量的にはミニマムに近いが、音の強度はマキシマムなステージは、とても魅惑的且つ危険な香りに満ちていた。
灰野敬二+川口雅巳+山崎怠雅@Show Boat (Encore) 2014/12/30
⇒一音、また一音と発見し、更新する表現世界/i-D Japan 灰野敬二インタビュー
Set List
1. Song to the siren
2. So alone
3. Motorhead
4. End of the night
5. Born to be wild
6. Strange fruits
●鳥を見た
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/a1/07c305238955bb1d203691804d7d7513.jpg)
なかおちさと(G./Vo.) 山崎怠雅(B.) 東郷生志(Dr.) 浅野廣太郎(Sax)
この日の主役、鳥を見たを初めて観たのは2011年2月、灰野敬二との対バンライヴだった。そのとき感じた「ヤバさ」はその後も観る度に感じていたが、どちらかというと内に籠るような内向性が強く、時に心の中に渦巻く表現欲求を持て余したような狂気に近づき難い何かを感じることもあった。この日は所用があり彼らのステージ全編を観ることは出来なかったが、最後の曲でそれぞれの楽器が暴力的なインタープレイを繰り広げる中、叫喚宛らの攻撃的なヴォーカルを吐き捨てるなかおの立ち姿に、分かって欲しいというポジティブな姿勢を強く感じ、殻を突き破り開かれた世界へ飛び立つ鳥の勇姿を見た想いがした。初のアルバムのタイトル『The Feedback from Yesterdays(過去の日々からの帰還)』には新たな出発への意志が籠められているに違いない。
⇒灰野敬二+亀川千代+kiyasu/鳥を見た他@高円寺 Club Mission's 2011.2.17 (thu)
鳥を見た - Little Red Rooster@Club Mission's 2015/02/09
⇒鳥を見た debut album『toriwomita Live...The Feedback from Yesterdays』特設サイト
Set List
1. No,6
2. サラエヴォ
3. ドロップ
4. 黒い日曜日
5. 八月の水滴
6. God bless you
アンコール
7. Little red rooster
それぞれの
新たなスタート
地下音楽
<灰野敬二Live Schedule>
2017年
1月22日 (日) 新宿JAM
金子寿徳10周忌
KANEKO JUTOK 1958–2007
“HE IS ALREADY LIVING, WHILE WE ARE STILL DEAD.”
18:30open/19:00start
Adv ¥3,000/Day ¥3,000+ ドリンク
灰野敬二(THE HARDY ROCKS)
ザ・スートンズ:工藤冬里 (ギター, ヴォーカル)、西村卓也 (ベース)、高橋幾郎 (ドラムス)
割礼
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/89/192ad19ff04239a8c3a83590dec47572.jpg)
1月27日 (金) 青山 月見ル君想フ
月見ル君想フpresents 灰野敬二 × THE NOVEMBERS
18:00open/19:00start
Adv ¥3,500/Day ¥4,000+ 1ドリンク ¥500
灰野敬二
THE NOVEMBERS
イープラス 一般発売:12/28 10:00
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/d4/f6bf3c281b39dea98518c9d545880162.jpg)
2月27日(月)六本木Super Deluxe
スーパー・デラックス十五周年:その2
SuperDeluxe 15th Anniversary VOLUME TWO
Open 19:00 / Start 19:30
Adv 3000円 / Door 3500円 (plus drink)
■ 灰野敬二+ジム・オルーク+オーレン・アンバーチ(エレクトロニクストリオ)
■ TAMARU(ソロ)
詳細&ご予約 → https://www.super-deluxe.com/room/4248/
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/26/1baa73fa069adf0ea1e03f589c96bc53.jpg)
3月5日(日) 六本木Super Deluxe
不失者 / 青葉市子
開場/開演:17:30/18:30
前売/当日:\3800/\4300
(共に別途ドリンク代)
出演:不失者,青葉市子
チケット:e+(プレオーダー 11/30~)
企画・主催:yo asa
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/89/18d8d6ee3f13ed5a93bf562fe72dff23.jpg)