グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

横浜からの便り

2009年07月17日 | 今日の大島
 今日の大島は、朝から激しい雷雨で大変でした。私の住む島の南部は、停電することもなく済みましたが、他の地域の落雷被害が心配でした。大丈夫でしたか?

 湘南海岸などでビーチコーミング(Beachcombing)が行われるようになって、もう20年程になるでしょうか。今では、楽しい趣味として全国的に普及しているようです。浜辺を歩いて漂着物を拾って観察したり、撮影保存したりアート作品にしてインテリアとして生かしたりする人をビーチコーマー(Comber)と呼ぶそうです。

 朝、浜を歩くと、水鳥やカラスなどの常連が波打ち際をあさっているのをよく見かけます。小魚や海草などが打ち上がるからです。ヒトも昔から「寄せ物」などと言って浜辺に打ち寄せられる物を生活の糧として利用して来ました。流木を燃料にしたり、海草は食料や肥料にしたりと。もちろん今も新鮮な魚介や海草などの寄せ物は、ありがたい海の恵みです。

 趣味としてビーチコーミングを楽しんでいる人たちには、何か特定の物にテーマを絞って、漂着物を収集している人も少なくないようです。貝ガラ、ガラスのかけら、形の良い流木・・・。海水浴場は、シーズン前に大掃除をしたり、毎朝の清掃などで漂着物が少ない筈です。ビーチコーミングは遊泳禁止の海岸で出来るから良いですね。

 浜で拾った風船には、「見て!見て!新車展示会開催中」「○ヨタカローラ横浜 (HPアドレス フリーダイヤル)」が明記されていました。家族連れで展示会場へ行って、子どもさんのもらった風船が手を離れ・・・、川に流れ、あるいは相模湾に落ちて、伊豆半島沿いに南下する海流に乗って大島へ打ち寄せられたのでしょうか? 

 ここ十数年ウミガメの漂着体を調べています。どこかで見かけたら教えて下さい。毎年、数個体を確認して、種類や大きさを計測し記録しています。その中には、首に太い釣り糸を絡ませたものや、レジ袋や菓子袋をのどに詰まらせているものもいました。風船の旅の経路を想像するのは楽しいのですが、生き物の視点でも考えたいと思います。

 拾い集めて思いを巡らすビーチコーミングで、海の環境に目を向けるきっかけが出来ればステキですね。いよいよ子どもたちは夏休み、海の日も間近です。

(なるせ)
コメント
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