グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

マムシと、岩脈と、ギンカクラゲの骨格!

2024年08月14日 | ツアー
8月6日、茗溪学園中学校高等学校の先生から「地学・生物を学びたい」というガイドリクエストをいただき、丸1日かけて、極相林、筆島、裏砂漠を歩きました。

最初はまず「極相林」の様子を見に、薬師堂へ。

前日に火口を一周されていたので、その時見た景色を思い出してもらいながら、20mほどの巨木が頭上高くに伸びている様子を観察。

生徒さんたちは、実に様々なものに興味を持って「これなんですか?」と質問してくれました。
殻に包まれているスダジイの実や

クサカゲロウの子ども!(久しぶりに見ました)

そしてなんと、マムシ!

マムシは大人気で、みんな激写していました。

(マムシとは1m以上、距離を空けています)

白くなった落枝も

観察対象でした!!

(この時点で、生徒さんたちの観察眼や好奇心に感心しました)

次に行ったのは筆島海岸。
皆さんのスケジュールを聞いたら、かなり潮が引く時間帯に筆島に行けそうだったので、しっかり安全対策をして海岸を歩いて観察することにしたのです。

海は静かだし風もないし、着いたらすぐに歩く予定で行ったのですが…、遠くにできた熱帯低気圧のせいか想像より波が高く…

“最も潮が引く時間”になるまで、この場所で、噴火で飛んできた石や植物を観察。

ここでは生徒さんが、“石のようになったイタチの糞(と思われるもの)”を見つけていました!(驚)


その後、いよいよ筆島海岸へ。
マグマが地殻を割って地上に上がってきた様子がわかる貴重な風景ですが、垂直な崖は崩れやすく、実際に崩れている場所もあります。

なので、できるだけ崖から離れて歩き、観察したい箇所だけ、崖の上を見張る安全要員を置くことにして観察しました。

大地の動きが体感できる風景に、感激した人が多かったようです☺️

水が湧き出ている場所では

水が砂に浸透して消えていく様子を、みんなで観察しました。


そしてここでも、生徒さんたちは実に色々なものを見つけて、報告してくれました。
トンボの死骸。

クワガタの死骸。

他に瀕死のセミもいました。
みんな猛暑にヤラレタのでしょうか?(砂は手で触れると「アチチ!」って感じでした😅)

生きているエボシガイ。

エラを伸ばしたり縮めたりして動かしていました!


一番驚いたのが、これです。

「透明なのも落ちていました」と生徒さん。
歩き終わってから、見つけたものを全部見せてくれました。

なんじゃこりゃ??

最初なんだか全然わからなかったのですが、帰宅後調べたら「ギンカクラゲの骨格」らしいことがわかりました。

茹だるような暑さの海岸を歩くのは疲れましたが、生徒さんたちの不思議なものを発見する目と、それを調べようとする好奇心に感動した半日でした。

午後の裏砂漠ツアーの報告は、明後日に続きます☺️

(かな)
コメント
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