グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

食べられる植物

2019年11月28日 | ツアー
今日は、何度も陸ツアーに参加してくださっているお客様( Kさん)が日帰りで来島、一緒に歩いてきました。

まず最初にリクエストで、ある地味〜な植物に会いに行きました。


花を咲かせることもなく、森でヒッソリ生きている植物ですが、じっくり観察したら…

日当たりとか、周りの植物の生え方によって、数や元気さに違いがあることがわかって、面白かったです。

雨の中を歩き回る私たちに、森からこんなプレゼントもありました。

ツヤツヤでピカピカなクリスマスカラー💕でした〜😀

Kさんのリクエストは、この地味な植物に会いにいくことと「食べられる植物を観察したい」ということの2つ。

なので森を歩いた後、馬の放牧場の柵の下に(馬が食べ残した)センブリを見に行きました。

葉がとても苦くて、昔から胃や肝臓の薬として使われているセンブリ。

馬が首を伸ばして届く範囲は綺麗に草刈りされたみたいになっているのですが、センブリだけが点々と残っていました!

馬も苦いものは苦手なのですね〜(^◇^;)

続いて数年ぶりに、島の北部にある丘へ!

周辺で『食べられる植物』を観察しました。

ヤマラッキョウ(たぶん)

たった一輪だけ咲き残っていました。
球根は食べられるようです。

ツワブキ

今が花の最盛期かもしれません。
春先の柔らかい時期だけ、葉や茎を食用にします。

フウトウカズラ

胡椒と似た香りですが、辛さが足りないので代用にはならないようです。
葉や茎を服用することで関節炎などの症状を抑えることができる…と書いてあるHPも、複数見つかりました。

カジイチゴ

葉は食べませんが、5月には甘〜い実をつけます😀

スイカズラ

葉も花も食べられるし、茎や葉を乾かしたものは利尿・健胃・解熱薬に、花を乾かした物は吹き出物の洗浄用に使われるそうです。

クズ

根から葛粉が取れるし、乾燥させたものは発汗作用・鎮痛作用があって薬になり(葛根)、春の蔓先や花は食用で美味しいそうです!

サルトリイバラ

若い葉や、ツルの先端は食べられるそう。
伊豆大島ではサルトリバラの葉を使って草餅を包みます!

ヨモギ

ヨモギ餅、美味しいですよね😀

ヤマイモ

根もムカゴも、美味しいです!
この時期は、葉っぱが黄色く色づいて見つけやすいです。

ミノムシもヤマイモの葉が、お気に入り??

近くのヤマイモの葉の上に、もう1個体いました。

たまたまなのか?葉をかじっていたのか?

なんとなく葉を食べていたような気がします〜。

今日一番驚いたのは、若いセンニンソウの葉が、ほとんど食べられていたことでした。

キョンの仕業でしょうか?

センニンソウは毒があることで有名な植物ですが「インターネット上で「若葉のうちは毒成分が少ない」という記述も見つけました。(下の写真は食べられていたのと同じ株の根元に近い方)

動物たちはどうやって、食べられるものとそうではないものを見分けているのでしょう?

久しぶりに三原山や裏砂漠と違う環境の中を歩いて楽しかったです。

食べられるもの、薬になるものもたくさん見つかったし、どんな環境でも驚きがいっぱいですね!

Kさんの楽しいリクエストに感謝です!
ありがとうございました😀

(かな)
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2 コメント

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本当に(@_@) (やぶ椿)
2019-11-29 23:37:07
大島は漢方薬の宝庫ですね。
センブリも昔、親に煎じて飲まされた記憶があり、サルトリイバラの葉はかしゃんばの包装紙?で使ったことがあります。
身近では医者いらずのアロエが我が家のに庭にも生えています。
これからいろいろ試してみたいです。
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本当ですね! (かな)
2019-11-30 08:55:29
やぶ椿さん、本当に薬草の島ですね!
センニンソウは以前スタッフやっていてくれた女性が手首につけたらミミズ腫れになり、その年は本当に扁桃腺が腫れなかったと言っていました。
時間の余裕ができたら色々調べてみたいです。
返信する

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