グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ナガコガネグモ観察記・その5

2024年06月19日 | 
昨年夏から秋にかけて、自宅玄関横の手すりに巣を張って、4つも卵を産んだナガコガネグモ。
126日間の観察の中で、1度もオスの姿を見なかったので、卵嚢の中の卵は無精卵で腐ってしまうだろうと思っていました。

母グモの姿が消えたのは、昨年10月24日。
卵嚢を守るように張り巡らされていたクモの糸は(写真は昨年12月3日)

だんだん少なくなり、1本の太い糸のようになって卵嚢を繋いでいました。

細い糸を撚り合わせて、丈夫な太い糸を作った感じです。


今年の3月9日。
卵嚢は4個とも健在でした。

(この縦に並んだ3つ以外に、少し離れた左側に、もう1つ卵がありました)

3月22日。
悪天候の日の後、卵嚢は3つに減ってしまいました。

卵はだんだん萎れてくるので、「いつ中身を調べようか?」と思いながら、「もし万が一、中で小グモが生きていたら卵嚢を開けたら死んでしまうかも…」と思い、決断できず、どんどん時が過ぎていきました。

4月25日、下見で森の中を歩いた時、

道沿い2ヶ所で、クモの子どもが生まれていたのを見て

我が家の(?)ナガコガネグモの卵嚢を1個、調べてみることにしました。

4月27日、よりシワシワの卵嚢の方を、開けてみました。

卵嚢の外側の袋の部分は、私の予想よりずっと丈夫で、手ではなかなか開けることができず、ハサミを使って切ってみました。すると…

なんと、中から1ミリもないようなクモがどんどん出てくるではありませんか!!

オスの姿を一度も見ていないし、卵は腐っていると思っていたので、子どもが育っているとは思わず、次々に出てくる子グモたちを見て驚きました!

少しでも高いところに登ろうとする小グモたち。

もう夕方だったので、この日はスケールを当てて、卵嚢と子どもの大きさだけ測って、観察終了しました。

袋を切らなかった卵嚢の方は、手すりの板に縛って継続観察することにしました。


4月29日。
小グモたちはさらに増え、集まっていました!


5月6日
まだ生きている子どもたち。

こんなふうに、数日間にわたって卵嚢から出てくるということにも驚きました。

(一度に出るものだと思っていたので)

子どもたちが出てきた卵は、翌日には風で飛んでしまい、卵嚢は残り2つとなりました。

さて、それらは、どうなったでしょうか〜?
続きは明後日に!

(かな)
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