グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

タンポポと虫たち

2010年04月18日 | 
今日は昨日までとはうって変わって、春らしいお天気でした。

どこを歩いていてもタンポポの明るい黄色が目につきました。

これは今朝の牧場のタンポポ。

虫たちも大忙しです。

まだ翅の生えていないヤブキリ(キリギリスの仲間)の幼虫が、タンポポに止まっていました。

この幼虫はタンポポ好きで、花粉や花弁を食べているそうです。
脱皮を繰り返してだんだん大人になるうちに、肉食性が強くなるとか…。
あどけない、おとなしいヤブキリの子を探すなら、今ですよ~.

こちらは多分ジョウカイボンの仲間(ホタルに近い昆虫です)。
例のごとく1時間以上調べても正確な名前はわかりませんでした。
(どなたかわかる方、ぜひ教えてください。)

めしべの部分を抱え込んで、夢中になって花粉を食べています。
あちこちに潜りこんだらしく、体に花粉がついていますね。

そして土に巣穴を掘って生活するヒメハナバチの仲間。
キク科植物の花粉が大好きというキバナヒメハナバチでしょうか?

これまた体中花粉だらけです。
とてもせわしなく動き回るので、写真がまともに撮れませんでした。(言い訳)

足の所にかなり花粉を貯め込んでいますが、まだまだ足りないようです。
次から次へ花を渡り歩いて(?)花粉を集めていました。
いったいどれぐらい集めたら、満足して巣に持ちかえるのでしょうか?

外来種のセイヨウタンポポは花粉が無くても種を作れるので、日本全国に分布を広げているようですが、
大島では圧倒的に、在来のトウカイタンポポが多いようです。

セイヨウタンポポは新たに作った道路の周辺など、
島外からの土が入った場所に限られているような気がします。

働き者の昆虫たちのおかげで、大島のトウカイタンポポ達は、
外来種に場所を奪われることなく、暮らしていられるのかもしれませんね。

(カナ)
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ツマキアオジョウカイモドキ (あけぞ~)
2010-04-20 20:25:56
カナさん、こんばんは~。
まだあどけないヤブキリ、かわいいですね~。
その下の甲虫はツマキアオジョウカイモドキ
というのはどうでしょう?
お尻の黄色い斑紋も似てるし。
花粉も食べるけど、実は肉食で
他の虫を待ち伏せしてるようですねん
返信する
そうかも・・・。 (kana)
2010-04-20 23:44:09
あけぞ~さん、こんばんは!

気合い入れて調べてくれたのでしょうか?
ありがとうございます!

ツマキアオジョウカイモドキ、私も一度は候補にあげたのですが、タンポポの上で観察したものが5~6mmよりも大きいサイズだったことと、なんとなく雰囲気が違ったため、除外していました。

今回もう一度ツマキアオに焦点絞ってネットで調べたら、結構大きいサイズを見るというページも出てきました。

まだ確証は得られませんが、ツマキアオジョウカイモドキは限りなく近いかも…。

いつも私の調べものにお付き合いいただき、ありがとうございます。

またタンポポの前で張ってみます。
返信する

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