山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

おもいで

2015年07月24日 | 農業
先日は、久しぶりの台風直撃。

大風が吹くとつい思い出すことがあります。

桃も収穫前の時期、被害が心配されます。


私の叔父は、毎年が丹精込めて、桃とマスカットを栽培しておりました。

白鳳・大久保・白桃、極めつけが清水白桃を栽培していました。

朝は早朝から桃とマスカットの世話をし、朝食もそこそこに仕事に出かけておりました。

帰れば、暗くなるまでまた畑に出かけて実を粉にして働いていました。

「定年になったら桃の栽培面積を増やすんだ。」と毎年少しづつ準備をしていました。

しかし、それまでの無理が重なったのか、定年後わずか数年で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。


いつも時期になると、野菜と果物を自転車に載せて我が家に持って来てくれていました。

「野菜も買えば大変。」と食べ量にわざわざ我が家のための畑を確保してくれていました。

スイカは、毎年20個くらいはもらっていました。

毎日、毎日たらいに水を細く出し、冷やして食べるのが楽しみでした。

桃は、農協に出荷できないアタリがあるもの、形が不ぞろいの物などB級品でしたが、樹でよく熟したそれはそれは、ほっぺたが落ちそうになる美味しさでした。

「この「マルイチ」(○の中に横一のマーク)の印は岡山のブランドよ。」といつも言っていました。

おかげで、果物はスーパーなどでは買ったことがありませんでした。

大変な苦労をし、暑い中畑に出て一生懸命に向き合っていたことが忘れる事が出来ません。

誠心誠意野菜や果物と会話し、実践していた叔父。

今の私が、農業とであった原点だったのかもしれません。

私が良くお邪魔するブログの中にも桃などを栽培されている方々がおられます。

いつも絶え間ない努力と愛情を一杯注がれていることでしょう。

桃を見るといつも淡々と作業をしていた叔父を思い出します。


私も、皆様方に負けないように少しづつでも前に進んでいきたいと思う今日この頃です。