山の自然

身近な野山の花、虫や鳥たちの写真を撮ってます。それと農業も。

いのち

2018年11月16日 | 自然
近年、大きな災害が続出しています。

それを防ぐべく、色々な研究や対策が行われています。

防災とは、災害を防ぐことのようですが、歴史から学ぶ防災の話が聞くことが出来ました。

昔は、今のような技術はありませんでしたが、日本の人は自然と共存してきました。

いわゆる減災を行ってきたのです。

川の土手を守るため、巻石で守ったり、

木曾川では長さ360mにもわたり細長い堤防を作ったり、

川内川では川が曲がるところにギザギザの堤防にし川の流れの勢いを弱めたりといった具合です。

もっと、シンプルな方法としては、皮が曲がる部分に山から大きな石を落とし勢いを緩めたり。

分類すると3つの対策がなされていたようです。

1.遊水地をつくる

岡山県の百閒川もその一つで、今は一本の川になっていますが、昔は遊水地だったそうです。

水を一時的に蓄え周辺の集落を守ったそうです。

2.分水

分水は、愛知県庄内川と岡山県の百間川のみのこっているそうです。

今回の大雨に置いて、岡山県ではこの分水により本流の旭川の越流が防がれたそうです。

3.付け替え

今年被害があった岡山県の真備の小田川も付け替えを行うことになりましたが、利根川も付け替え江戸を守ったそうです。

今のように堤防を作り水を防ぐ方法は近年外国からもたらされた技術によるものです。

昔に比べ、被害は少なくなった?かもしれませんが必ず防げるものではありません。

大きな災害があるとよく言われるのが「予想外」です。

想定したものより大きなものには防げようがありません。

自然といたちごっこ。

被害にあった古老でも「今まで経験したこのない事態。」と。

昔の人は、災害が起こっても最小限に収まるよう、問題があることろには集落を作らず、何かあれば、教訓碑設置し未来に伝えていっています。

(例 和歌山県湯浅町 秦泉寺の碑 http://www.kinokuni-sanka.jp/modules/landscape/index.php?lid=931undefined)

堤防だけで水害を防ぐことは無理ですね。

大きい考え方で堤防で対処できても、地形や、気象状況で状況が大きく変わってきます。

行政も完全に住民の安全を確保することは不可のです。

行き着くところは、「自分の命は自分で守る。」と言う事になってきますね。