浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

蝉の目覚まし

2012-08-05 12:19:00 | 日記
 朝、蝉がうるさいほどだ。その音で目が覚める。しかし時間が経過すると、蝉の音は聞こえなくなる。いつも朝がすごい。

 雨が降らない。私の家のまわりには、百日草やチトニアなどが咲き乱れている。花壇だけでなく、鉢植えも多く、毎朝水遣りに時間をつかう。風が強いと、夕方にも水遣りをしないと、花々はぐったりとする。

 昼間、我が家ではエアコンを使用せず、扇風機で暑さをしのぐ。夜も、寝室にはエアコンがないので扇風機で頑張っている。

 夕方から寝るまで、エアコンのなかにいる。そこで本を読むのだ。

 最近『g2』(講談社)という雑誌が発売されているのを知り、その第10巻を購入した。ノンフィクションを集めたものだ。講談社は、もう廃刊されたが『現代』などの月刊誌などでノンフィクションものを載せていたが、それらがなくなったので、こういう雑誌を出したのだろう。

 これがなかなか面白い。もちろん、なんだこれはと思うような、冴えないものもあるが、概して面白い。

 まず佐野眞一の「「木島佳恵裁判」全傍聴記」。ワイドショウではおそらく長時間割かれたのだろうが、見ていないので、詳細は知らなかったが、これを読んでほぼ全体像をつかむことができた。しかしそれでも、なぜ男たちがあのような女にだまされたのか、と思ってしまう。

 それに続き、マレーシアで覚醒剤密輸で死刑判決を受けた「死刑囚・マリコ」、鳥取でおきた連続6人不審死事件についての「ドン底」、これも女が犯人とされている。男たちが次々にこの女の引力にまけてくっつき、そして死んでいった。

 ふーんと思いつつ、読んだが、木島にしても、この女にしても、よくわからない引力が備わっているのだろう。

 そのほか、「貴方の知らない「子どもの食卓」」、「子どもたちの被ばくをとめて!」、「ネチズムは拡散する」が面白かったし、勉強になった。

 現代社会は、ぼーっとしていると見えないものを、こういう雑誌から情報を引き出すことも重要であると思う。フツーに生きていれば見えないものが多すぎる。見なければならないものを、金をつかって可視化しないと、だまされ続けてしまう。

 生きやすいようでいて、かえって生きにくい時代。だからこそ、生きやすい世の中をつくらないと。

 蝉の音で始まる一日。読書が進む。

コメント
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