浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

恥知らず

2012-08-12 23:56:13 | 日記
 民主党という政党は、恥知らず、としか言いようがない。前回の衆議院議員選挙に掲げたマニフェストをほとんど手をつけずにおいて、マニフェストに掲げていなかった消費税増税に邁進した。すでに民主党のマニフェストは、まったく信用できない。

 ところが驚くことに、以下の記事が配信された。

民主、「脱原発依存」明記へ 次期衆院選マニフェスト
2012年8月12日 17時06分

 民主党は12日、次期衆院選マニフェスト(政権公約)の主要政策として「脱原発依存」を明記する方向で調整に入った。党関係者が明らかにした。野田政権がエネルギー政策の基本方針に据える脱原発依存を党公約でもアピールし、同様の政策を主張する大阪維新の会など「第三極」との争点化を避ける狙いがある。

 党内には「原発再稼働で『民主党政権は原発推進だ』との印象が強まった」(幹部)との懸念がある。保守地盤とされる山口県知事選で脱原発を掲げた新人が善戦したことも考慮し、衆院選ではあらためて「脱原発依存」を強く打ち出す必要があると判断した。


 野田政権が行っている原発政策をみると、脱原発の方向にはまったく動いていない。原発は再稼働するし、核燃料サイクルはそのまま予算をつけるし・・・

 それでいて、「脱原発依存」だって・・・・!!

 自らマニフェストの信用性をなくした民主党が、さらにマニフェストを有名無実化しようとしている。

 打倒、民主党である。もちろん消費税増税を推進した自民党も公明党も、打倒!!!するしかない。

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苦しみを苦しむ

2012-08-12 23:04:27 | 日記
 素晴らしいテレビ番組がある。毎週日曜日、NHK教育で放映されるETV特集だ。夜十時からだから、ほとんどの人は見ることはないだろう。テレビメディアのあるべき姿が、ここにはある。

 今日のテーマは、沖縄戦を体験した老人たちのPTSDについてであった。激しい地上戦の中、逃げ惑った沖縄の住民たちに精神障害者が多かったこと、そして子どもの頃に沖縄戦を体験した人々が今になって重いPTSDにおちいるひとがたくさんいるというのだ。

 子どもの頃の体験は、衝撃的なものだ。たとえば、背に負ぶっていた妹が米軍の銃弾で命を落とした、その妹を置いたまま自分は逃げていったという体験。

 戦後家庭を持って、子どもを育てる中では、あまり記憶の底から浮かび上がってくることはなかったが、老いてから、その記憶がよみがえるようになる。

 自らが体験した苦しみが、今の自分を苦しめる。

 その苦しみを倍加させるのが、米軍基地、そして沖縄の上空を我が物顔に飛行する米軍機。

 沖縄県民のPTSDは、しかし沖縄戦だけではない。戦後の米兵による強姦事件も、若い人々に苦しみを与え、その苦しみが今も続く米兵による様々な事件により、記憶からよみがえる。

 日本の中で唯一地上戦を体験した人々の頭上に、戦争のための米軍機が爆音を響かせながら、苦しみをまき散らす。

 その苦しみを軽減させるどころか、さらに苦しませたいのか、オスプレイの配備が準備されている。

 私たちも、そのような苦しみを取り除く努力もせずに、沖縄に米軍基地を押しつける。

 これは、罪である。

 

 
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