浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「江南游記」のあとは・・・

2020-08-05 22:18:57 | 芥川
 芥川にしては長い(といっても、短文を連ねているのだが)「江南游記」のあとは、雑文(こう書いたら失礼かな)が続く。

 LOS CAPRICHOS (これってどういう意味なのか)のなかに、「魔女」という文があった。

 魔女が箒に乗って空を飛んでいるのを見た者は、月と風見鶏、そして大学教授だった。

 大学教授は大問題を研究している。

 魔女が空を飛んでいったのは、箒が魔女を飛ばせたのか、それとも魔女が箒をとばせたのか、というテーマである。
 
 この重大問題を、ずっと研究し続けているそうだ。

 こういう研究者って、いるよ。この人は、なんでこんなつまらないテーマを研究しているのか、と思ったことは何度かある。

 〈追記〉「ロス カプリチョス」は、「、1799年2月に発売された、ゴヤによる最初の版画集で、「気まぐれ」を意味する。テーマは、結婚、教育、売春、迷信、政治、など多岐にわたり、動物や化け物、魔女などを登場させ、当時の社会、特に聖職者や上流階級に対する風刺がこめられている。」だとのこと。

 つまり、芥川龍之介は、ゴヤにちなんで「きまぐれ」な文を書いたということだ。

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世田谷方式を全国へ!

2020-08-05 22:10:23 | コロナ
 自治体でできるだけのことをする、政府、厚労省が動くのを待っているゆとりはもうないはず。自治体は、積極的に動け!!

 保坂展人・世田谷区長に聞く PCR検査を独自拡大する狙い


 without corona をめざそう!!
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日本医師会も動いた

2020-08-05 22:05:06 | コロナ
  COVID-19を抑え込むためには、PCR検査が必須である。

 新型コロナ PCR検査体制拡充など緊急提言  日本医師会
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こういうTwitterはよい!

2020-08-05 21:57:58 | コロナ
「窓際記者」さんのTwitterから

 アメリカ大統領「コロナは消毒液注射が効く」
 フィリピン大統領「コロナはガソリンで手を拭け」
 ベラルーシ大統領「サウナとウォッカでコロナは治る」
 大阪府知事「イソジンでうがいすればコロナは減る」

 こういう政治家、他にもいたように思うが・・・・香山リカさんに教えてもらおう
 安倍首相
 「敬意と感謝と絆があれば、ウィルスは克服できる」
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利権資本主義・日本

2020-08-05 21:47:19 | コロナ
 以下の文は、某紙に寄稿したものである。

新型コロナウイルス感染者増加

 東京を中心に感染者が増加している。東京が感染源であるといってもよい状況が続いている。また浜松市内でも、キャバクラなどを介して、感染者が急増している。浜松市はあまり心配しないで生活できると思っていたら、あっという間に県内市町における感染者数ではトップになった。
 7月30日の全国の感染者数は、1299人である。増加するばかりである。
どうしたらよいか。簡単なことだ。PCR検査を拡充して感染者を割り出し、隔離して(症状がある場合は治療も)、非感染者に感染させないことである。そうすれば感染は抑えられる。世界のどの国もやっていることだ。
 だから、最初はたくさんの感染者がでたイタリアやドイツ、フランスなどは、感染者数は右肩下がりである。日本のように、感染者数が再び、一挙に増えるという国はない。

ニュージーランドのこと

ニュージーランドは、賢明な若い女性が首相である。
7月21日時点で、感染者数1555人、うち死者数22人、回復者数1506人である。4月18日以降、1日の感染者数は1桁、5月23日~6月15日まで新規感染者が24日間連続でゼロ、6月8日にはジャシンダ・アーダーン首相が国内から新型コロナウイルスを一掃したと宣言した。現在、国内での制限は解除され、屋内外での集まり、飲食店、公共交通機関、宿泊施設など一切の制限がなくなっている。6月13日にはラグビーが再開されたが、マスクの着用やソーシャルディスタンスなどの制限もなく、2万人以上が観戦した。
 ニュージーランドはじめ、どこの国も新型コロナウイルスを抑え込むという決意で対策をおこなってきた。日本のように、with corona とか、新型コロナウイルスと「共存」しながら生活する「新しい生活様式」なんてことはない。目的はひとつ、新型コロナウイルスを制圧することだ。ニュージーランドのように。

without coronaへ 

 今、私たちはマスクをし、人混みを避け、行きたいところがあっても我慢して、ひたすら家に籠もる。こんな生活を、ずっと続けられるだろうか。新型コロナウイルスが流行する前の生活をよこせ!と、なぜ人々は、政府、自治体を追及しないのか。
私たちは、新型コロナウイルスを心配することなく、新型コロナウイルス流行以前の生活を取り戻したいのである。贅沢な要求では、決してない。
with corona というコロナと一緒の生活はいやだ、without corona というコロナのない生活でないといやだ。
 そのためには、PCR検査を徹底的にやって、感染者を見つけ出すことだ。

日本に於ける検査の抑制 

諸外国と異なり、今もって日本では検査が進まないのである。昨日29日、「日本のPCR検査数はアフリカ諸国より少ない158位」というニュースが流れた。155位はセネガル、156位はマカオ、157位は中央アフリカ、159位はウガンダ、160位はガイアナとなっており、アフリカの発展途上国と同じレベルとなっている。日本がすでに先進国ではないことを証明しているといってもよい。
またアジア・オセアニア地域での10万人あたりの死亡者数は、日本の0・64人より少なかったのである。台湾の累計死者は7人、10万人当たりでは0・03人。中東を除いて、アジアで日本より死者数が多かったのは、フィリピンとモルディブだけである。

検査を妨げる利権(1) 安倍政権

まず安倍晋三=自民党・公明党政権の性質である。自分たちや自分の支持者、献金をしてくれる人や企業のための政治をするという利権政治がはびこっていることである。洗うと縮んでしまい、透過率100%の新型コロナウイルスには対応できないアベノマスク、何とさらに8000万枚も配布するというのである(30日に配布を再検討するというニュースがあった)。いずれにしても、これで総額500億円をこえることになる。このアベノマスク、公明党関係者の福島県のユースビオなる怪しげな会社に注文がなされたことは記憶に新しい。また持続化給付金は電通やその関連会社やパソナに、go to キャンペーンは、自民党幹事長の二階俊博が会長となっている日本旅行業協会(全国の旅行関係業者の利益団体)にカネをまわすための事業となっている。後者の事業を受託した「ツーリズム産業共同提案体」は大手旅行会社や日本旅行業協会などによって構成され、事務所は日本旅行株式会社にあるそうだ。
 森友、加計など、安倍晋三=自民党・公明党政権は、このように、利権でしか動かない政権なのである。

検査を妨げる利権(2) 「感染症ムラ」

新型コロナウイルスなど、日本の感染症対策を仕切るのが、厚労省健康局結核感染症課、国立感染症研究所、保健所・地域衛生研究所である。感染症法により、海外から新型コロナウイルスなどの病原体が入ってきたときには、これらの組織が中心となって対応する。感染症対策は医療ではない「公衆衛生」となり、厚生労働省の医系技官がその中心となる。したがって、感染症法で規定されていない民間の医療機関や検査会社は、厚労省、感染研、保健所の指示がなければ検査できないのである。これがPCR検査が拡がらない理由である。つまり彼等が積極的にならない限り、検査は拡充されない。
 彼等は、この新型コロナウイルスの情報を独占し、研究予算を独り占めし、また研究材料も部外者には渡さない。自分たちだけが研究発表したいからである。人々の健康よりも、自分たちの利権を維持するためにのみ彼等は行動する、だから彼等は「感染症ムラ」といわれる。

 利権に縛られているこの国で

ともすれば絶望的になってしまうこの構造、それは長い歴史をもつが、しかしかくも堂々と利権が大手を振るうようになったのは1990年代からである。
 作家の平野啓一郎さんは、『西日本新聞』のコラム(「新しい技術と民主主義」)でこう書いている(2020年7月27日付)。
「私は、現政権のコロナ対策を強く批判しているが、より重要なのは、この危機下で、どうして私たちは、こんな政府しか持つことが出来なかったのかを問うことである。」
その問いを考えるとき、その問いが厳しく自分たちに向けられていることを知らなければならない。何が間違ったのか、そしてどうしたらよいのか、を考える。簡単にその答えは出てこないが、答えをださないと、without corona は実現しない。
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当たり前の施策がなされない日本

2020-08-05 10:47:09 | コロナ
 どこの国でもおこなわれていることを、日本はやらない。他の国は、感染者を割り出して隔離して、新たな感染者をださないようにしているのに、日本は集団感染が出たら検査して隔離して・・というような、対症療法しかしていない。根治する決意がまったくない。

 メディアでも、やっと当たり前のことを報じるところが出て来た。

感染者激増で「クラスター退治」はもう通用しない 「PCRを大幅に増やすしかない」医師が警鐘

 『日刊ゲンダイ』はずっと検査の重要性を指摘していた。

コロナ感染の克服と経済再生のカギはPCR検査を多く行うこと
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mont-bell という会社

2020-08-05 09:40:03 | コロナ
 mont-bellが、熊本などの被災地へ救援物資を送っているというニュースがある。

 またmont-bellのHPでも、それを伝えている

 私はずっと前からmont-bell製品を愛用している。今年7月には、長靴を買った。雨ばかり降っていて、これでは長靴の方がよいと判断し、購入した。農作業用の黒い長靴は持っているが、ふつうの生活では仰々しいので、少しおしゃれなmont-bell製品にしたのである。

 mont-bell製品との出会いは、真冬に中国の北部に行かなければならなくなり、気温を尋ねたらマイナス20度くらいだといわれた。そこでアウトドア専門店に相談に行ったら、mont-bellの部厚いダウンジャケットを紹介された。軽くて温かく、これならと購入。以来、防寒具も、夏のTシャツも、帽子も、mont-bell製品。
 また東日本大震災のあと、テントや寝袋も購入。

 mont-bellの宣伝になるけれども、mont-bellの製品に失敗はない。外国のアウトドア製品よりも安価で、しっかりした製品である。

 そのmont-bellが、こうした活動をしているので、さらに信頼を増すというものだ。
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国民を困惑させる日本政府

2020-08-05 09:22:24 | コロナ
 『東京新聞』が、東京・八丈島の緊張を報じている。

「集団感染、人ごとじゃない」観光地の東京・島しょ部 緊張の夏休み

 この緊張は、安倍晋三=自民党・公明党政権によって強いられたものだ。厚労省の医系技官が主導するコロナと一緒に生きていこう政策で、感染者が出たら抑え込む、またどこかで出たら抑え込む、そうしたウィルス任せの対応をしているから、いつまでたっても人々は安心して生活できない。

  COVID-19を退治するという気概を持って政府が対応すれば、このような感染者数の増加もないだろうし、八丈島の人々の緊張もないだろう。

 ニュージーランドの状況をこのブログで知らせたが、日本もニュージーランドのように、マスクもない、Social Distance もない、 COVID-19が出てくる前の生活に戻していきたい。しかし安倍晋三=自民党・公明党政権は、そんな気持ちはさらさらない。

 悲しい国である。
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芥川龍之介の中国旅行

2020-08-05 09:02:49 | 芥川
 「江南游記」を読み終えた。杭州の後、蘇州、揚州、そして南京へと芥川は行く。

 南京の名所旧跡を、芥川は訪れるのだが、私は南京に行ったことはあっても、観光旅行は一切しなかった。だから芥川がいろいろ書いても、フーンというばかりである。

 しかし芥川は、中国旅行中、そんなに元気ではない。とりわけ胃腸関係に難があったようだ。といっても、「江南游記」最後の所、上海で日本人医師の診察を受けて、大丈夫、「悪いと思ったのは神経ですね」と云われてしまう。

 海外旅行は神経をつかう。神経を研ぎ澄ませていないと、何ごとかがおきるのではないかという気持ちで生きるから、神経が悪くなるのは仕方がない。

 「江南游記」を読んでいて、日本の古典文学はもちろんであるが、芥川が中国の古典文学にも該博な知識を持っていることがよくわかる。中国史ではなく、中国の文学をきちんと読んでいるのだ。それは芥川の小説にも明確に示されている。
 そういえば、私は中国史の本は読んでいるが、中国の文学は魯迅くらいしか読んでいない(竹内好の『魯迅文集』全巻を読んだ)。

 芥川は、そうした中国の古典文学の知識を背景に、中国各地の名所旧跡、それらは中国の詩人が詠んだ風景でもあるが、しかし芥川が訪問した頃は中華民国の時代で国力が衰えているから、そうした名所旧跡も荒れていたようだ。時の変化と共に色あせていくなら、それは風情があるといえるのだが、しかし荒廃してしまっていれば、風情も何もない。
 今、唐の詩人たちが詠んだ名所旧跡はどうなっているのだろう。国力の増大と共に、覇権主義的な政治が行われているが、旧跡や文化に対して、どういう対応をしているのだろうか。

 「江南游記」を読んで、中国古典文学への関心を持ったが、はたして読みはじめる時はあるのだろうか。
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日経新聞 コラム

2020-08-05 08:15:07 | コロナ
 これはまったくの正論である。こういう考え方が主流にならない限り、感染者数の増加を押しとどめることはできない。但しPCR検査の確立は99.9%、政府はなぜか90%でなにごとかを主張する。すでに精度はよくなり、偽陽性はない。だからどこの国でも、PCR検査を積極的にやっているのだ。

もぐらたたきの限界 2020/8/5付  日本経済新聞 朝刊

不思議である。「検査数が増えているから感染者数が増えた」。新型コロナウイルス感染をめぐり、そんな発言があちこちから聞こえてくる。

明らかに正確さを欠く。増えたのは実際の感染者数ではない。怪しいと狙って実施した検査でわかった感染者の確認数である。街の無症状感染者や検査を拒まれた感染者は含まれない。実際の感染者ははるかに多いかもしれない。

大規模検査はもとより本格的なサンプル調査もしないから国全体の感染者の推定数すらわからない。にもかかわらず、GoToトラベルだ、GoToイートだ、という。個人レベルでも大半の人は自分が陽性かどうか知らない。しかし、うつらぬようにうつさぬようにと、会合自粛を促す。目隠しして行動せよというようなものである。

なぜ検査が少ないのか。根は深い。感染症分野のかなりの専門家には実は検査拡大に対する慎重姿勢がある。感染者が次々と明らかになればパニックになる、と医療崩壊を警戒する。PCR検査の精度への疑念もある。偽陽性者が多く出て責任問題が起きる恐れもあるという。

では感染者を野放しにした方が良いのだろうか。複数回検査で検査精度は大きく向上する。偽陽性の可能性を明示しながらでも検査を広げ、早期発見に努める時だろう。

検査抑制と表裏の関係にあるのが感染者集団を発見、追跡し、たたくクラスター作戦である。これまでは関係者の使命感と職人芸のような技を頼りに力を発揮してきた。さて、いつまで有効だろうか。

今も、歌舞伎町だ、昼カラだ、と標的が姿を現すたびにたたく。警察の力も借りて封じ込めに必死だ。だがこうした戦術はちょうど遊技場のもぐらたたきのようである。

感染経路不明の若者や保育所内、家庭内、企業内の感染も増え全国に拡散している。敵はもはやどこに潜んでいるかわからない。顔を出してからたたくのでは遅い。もぐらたたきの限界である。

死亡率低下は朗報だが、必要なのはやはり感染者の組織的な早期発見である。どこでも誰でも何度でも――。欧米にみられる希望者全数検査を検討すべき時だろう。国は医療崩壊阻止のため国家資源を集中投入する時だ。仮に年間数兆円要しても、人々に安心を与え経済が回復するなら安いものである。

(横ヤリ)
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