音楽を聴いている時間が長くなっている。今日は、ショパンのピアノ協奏曲第2番を聴く。
この曲は、ショパンの初恋の人、コンスタンティア・グワドコフスカへの憧れを描いた作品だと言われる。とりわけ第2楽章にそれが現れているとされる。19歳ないし20歳の頃の作品である。
しかし、芸術は、個性的であると同時に普遍性をもつ。
この曲を聴いていると、初恋のひとへの憧れ、あるいは愛する人へのあつき想いを感じる。しかしそれは、憧れやあつき想いは、恋人だけに向けられたものではないように思える。
すべての愛する人への、あつき想いというか、そういうものを感じる。
ショパンのピアノ協奏曲は二つあるが、作曲の順序は、第2番が先である。第1番のピアノ協奏曲はコンスタンティア・グワドコフスカへの追憶だといわれる。ショパンによるピアノ演奏による初演であった。1830年10月のことであった。そして11月にはショパンはウイーンへと旅立つ。祖国との別離でもあった。
第1番の第2楽章もとてもきれいで、素晴らしい。音楽が、豊かな感情により作曲され、そして演奏が聴衆の感情を揺り動かす。
第3楽章は、別離への決意のように聞こえてくる。