浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

蔵書の整理

2024-03-03 21:30:30 | 日記

 残りの人生の長さを考えると、もう新たな研究は出来ないし、神経を集中させての正確な歴史叙述はできそうもないと思い、蔵書のほぼ半分、とりわけ専門書の多くを処分している。先週の月曜日も多くの本を整理したが、明日も、古書店が私の蔵書をもっていくことになっている。

 幕末維新史の研究者であった故原口清先生、私に在日コリアン史の研究を促した故海野福寿先生は、ある時期からまったく書かなくなった。長生きした原口先生からは、歴史研究の方法論をなんどもうかがっていたので、ぜひそれを書いて欲しいと何度も要請したが、先生は書かなかった。

 海野先生から、ある時、はがきが送られ、そこにはもう書かないということが、いつもの端正な字で記されていた。

 名誉のために名前は記さないが、弱いを重ねた高名な歴史学者であるA氏に原稿を依頼したことがあった。送られてきた原稿はあまりにひどく、このままでは掲載できないと判断した私は、彼の多くの著書を読み込んで、何とか論文としての体裁を整えたことがあった。同じことは、別の歴史学者でも体験した。

 学問研究には、引き時があると思う。私は、みずからがまさにその時期にきていると思う。

 残されている仕事は二つである。2023年度ですべての責任ある仕事から離脱しようとしたが、二つだけが残された。継続を要請されたからであるが、晩節を汚さないためには、数年の内に「撤退」しようと考えている。

 あとどれほど本を読むことができるだろうか。

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「川崎病」

2024-03-03 21:18:54 | 社会

 ずっと前に「川崎病」という病気があることを知った。

 私は「川崎病」が、すでに原因も治療法も確立した過去の病気であると思っていた。「川崎病」に関する報道がほとんどなかったからでもあるし、「川崎病」になったという子どもがすでに父親になっているということも聞いていたからだ。

 しかし今も「川崎病」はある。 

「川崎病の薬が足りない」副院長は焦った 放置すれば子どもたちを治療できない 対策の決め手は「献血」だが…

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