この人にあまり関心を持っていなかったが、彼が総理大臣になる確率が髙いだって?
パソコンに向かってキーボードをたたいているとき、クラシック音楽をかけている。携帯をiPhoneにしてから、毎月カネを払ってアップルミュージックの音楽を利用している。
そのなかから今は亡きチェリストのジャクリーヌ・デュプレの演奏をまとめた「はじめてのジャクリーヌ・デュプレ」を聴いていて気がついたのだが、そのほとんどにダニエル・バレンボイムの名が入っている。
わたしは17枚入りCD、「Jacqueline DUPRE THE COMPLETE EMI ROCORDINGS」を持っていて、それで聴けば良いのだが、面倒なのでアップルミュージックを利用している。CDも、もちろんダニエル・バレンボイムとの共演が多いのだけれども、CDならそれを避けることはできる。
デュプレの演奏は、まさに「一期一会」の演奏であり、すべての演奏に彼女のもつエネルギーが奔出しているように思う。
さて彼女の夫であった、ユダヤ人で音楽家のダニエル・バレンボイムは、エドワード・サイードとともに、ユダヤ人、パレスチナ人によるオーケストラをつくり、両民族の融合を図っていて、世間的には良い人物だと思われている。
しかし、デュプレ好きのわたしとしては、彼女を早く死に追いやったのはダニエル・バレンボイムだと思っているので、彼と演奏したものは避けるのだ。
以前にも書いたことがあるかもしれないが、「クラシック音楽へのおさそい」というサイト主宰者も同じことを考えているらしく、ダニエル・バレンボイムの演奏はそのサイトにいっさいアップしていない。
主宰者は、こう書いている。
(デュプレの)そんなかけがえのない才能が、こんな下らん男によってスポイルされたかと思えば、無念という言葉では言い尽くせない思いがわき上がってきます。
私は今でも、彼女の病は、この下らぬ男が己のキャリアを積み上げるために彼女を連れまわしたことによる疲労の蓄積にあると確信しています。そして、デュ・プレが病に倒れた後のこの男の仕打ちは、「人でなし」という言葉以外には表現のしようがありません。
彼女は闘病のために愛器の「ダヴィドフ」を売り払い、さらに不自由な身体でチェロのレッスンを行うことでお金の工面をしたと伝えられています。驚くべきは、彼女がそのような苦境に陥っているにもかかわらず、この男は妻であるデュ・プレを見捨てて浮気を繰り返し、果ては同棲中の愛人に二人も子どもをはらませたのです。
こんな男が「イスラエルの良心的文化人」などと言われたら、迷惑するのはイスラエル自身でしょう。