浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

墓参

2024-09-16 20:33:31 | 大杉栄・伊藤野枝

 今日は9月16日、大杉栄、伊藤野枝、橘宗一が虐殺された日である。1923年のことである。関東大震災の混乱のなか、多数の朝鮮人・中国人が虐殺され(これは誰もが否定し得ない歴史的事実である!!)、また亀戸で労働運動家の平沢計七らも虐殺された。平沢は、浜松の鉄道工場に勤めていたこともあり、当地で文芸・演劇活動を行っていた人物である。亀戸事件は9月3日から4日にかけて(4日から5日にかけてという説もある)事件は起きている。

 上記の事件は、「震災の混乱のなか」という形容はできるが、しかし16日に行われた大杉らの虐殺事件には、そうした形容はできない。だからわたしは、大杉らの虐殺は、陸軍憲兵隊など軍部の意図的な計画のもとで遂行されたと考えている。その背景にはシベリア出兵、朝鮮での3・1独立運動における日本軍の行動があるはずだ。

 さて、大杉らの虐殺の後、三人の遺骨は分割され、野枝の故郷(福岡)、橘宗一の故郷(名古屋)、そして静岡の市営の沓谷霊園へ埋葬された。静岡には、栄の父東(あずま)の墓があった。東は、晩年、清水で暮らしていた。その経緯については以前書いたことがある

 昨年まで静岡で墓前祭が行われていたが、2023年、100年で終止符をうつこととなった。今年も、名古屋、福岡では何らかの行事が行われている。

 大杉や野枝は、歴史上の重要人物であり、今でもなんらかのかたちで振り返られる存在である。であるが故に、墓前祭は「全国」に呼びかけながら開催されてきた。しかしそうした行事を毎年開催することは、なかなかたいへんであった。午前中の墓前祭、午後の集会、そして「沓谷だより」の発行など。

 今年は、16日当日の墓参と、9月1日付けの「沓谷から」の発行だけを行った。

 16日の墓参への参加は5人であった。「沓谷から」は、今年中にもう一号出すつもりである。

 ところで、墓参の際、墓に供えた花にクロアゲハがとまった。蝶は、魂を運ぶ、と言われている。彼らの魂が運ばれてきたのだろうか。

 

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極右政党・自由民主党の総裁選

2024-09-16 08:37:34 | メディア

 テレビは、極右政党の自由民主党を担いで、同党のイメージ回復のために奮闘しているようだ。自民党がテレビジャックしていると批判する声も聞こえるが、しかしテレビも、極右政党のお仲間なのだから仕方がない。

 おかげさまで、テレビを見ないわが家は、そうした穢れが入ってこないので、健全な生活をしている。

 昨日の『東京新聞』で、前川喜平氏が総裁選に立候補している輩が、「語らないこと」にメディアは切り込んで欲しいと書いている。それをわたしも期待したい。

 具体的には、企業団体献金と政治資金パーティーの禁止、防衛費倍増の撤回、日米地位協定の改定、原発ゼロ、大企業の内部留保への課税、消費税の引き下げなどであるが、自民党の政治家がそうした政策をやることはないだろう。誰が総裁になっても、経団連をはじめとした財界やアメリカの言うがままの政治をするのが自由民主党である。財界は自己利益の追求のために、カネを自民党の政治家に賄賂としておくる。自民党の政治家は、みずからの頭で考えることができないので、外交に関しては、アメリカの言うとおりにしていれば間違いがないと思っている。

 昨日の『東京新聞』一面に、9人の立候補者がボードに何やらの字を書いている写真が掲載されている。全員下手な字だ。わたしもうまい字を書けないが、総裁になろうという人たち、もっと丁寧に書けないものか。選挙民に理解してもらおうなんて一切考えていないから、下手でもいいと思っているのだろう。自民党員でないと選挙することはないのだから、まあいいか。

 それにしても、選挙に参加するのは自民党員だけなのに、メディアはほんとうに大騒ぎしている。記者たちは、自由民主党を好きなのだ。ということは、記者たちも極右なのだろう。

 

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