私はこのブログに、浜松市にあった昼間定時制高校のことを何度か書いてきた。
ひどい親ほど・・・
紡績会社のこと
紡績会社のこと(その2)
生徒は、市内外の紡績工場、製糸工場、織物工場で働いていた。すべて女生徒であった。
紡績工場は、近藤紡、東棉紡、東洋紡、製糸工場は静岡県蚕糸、織物工場は伊熊織布、平野織物、山竹猪産業(この会社は現在も存続している)・・・・紡績は大工場であったが、その他は中小企業であった。今、そうした工場は残っていない(未確認)。日本の繊維産業の衰退、アジアへの低賃金労働力を求めての海外移転により消えていったのである。
今日も、そうしたことを書いたブログにコメントが届いた。近藤紡で働いていたという女性からだ。
ずっと前(1996年)、昼間定時制高校と繊維産業の労働について、私は「“暁”を求めてー現代の「織姫」たち」を雑誌に書いたことがある。その前半部分は、
斎藤美奈子さんの本と昼間定時制高校の話
に転載した。その後半はいまだアップしていない。近日中に後半もアップしたいと思う。
その昼間定時制高校の卒業式のバック音楽。
卒業証書がひとりひとりに渡されるときはベートーベンの第九交響曲の第三楽章、送辞・答辞の際には、ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番の第二楽章が流された。毎年のことであった。