窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

ようやくFACSの認定とれました

2020年03月30日 | 表情分析


  新型コロナウィルス感染拡大防止策として、神奈川県知事から外出自粛要請の出た3月最後の週末。その上、29日(日)には桜が満開にもかかわらず、関東地方を寒波が多い、温暖な横浜、しかも暖冬の年にあって、初めてといってよい積雪が見られました。



  このように家にこもらざるを得ない時間をどう過ごそうかということで、3年半ほど前からやろうと思いながらやらずじまいで来ていた、Facial Action Coding SystemのFinal Testに挑戦することにしました。

  Facial Action Coding System(FACS)というのは、表情分析のパイオニアであるP.エクマン、W.V.フリーセンらが開発した分析ツールの事です。このFACSによる表情のコード化(2009年のアメリカのTVドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』をご覧になられた方は、分析の場面が多々登場しますので、イメージがつくかもしれません)の手法を学び、最終テストに合格すると、FACSコーダーとして認定されます。テストの合格要件ですが、全34問の表情を分析し、2名のFACS認定コーダーの分析と70%以上の相関があることが求められます。

ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間 DVDコレクターズBOX
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


  表情分析については、当ブログのカテゴリ「表情分析」および記事内のリンク先をご覧いただきたいのですが、表情分析と出会ってから4年半、自分の至らなさを痛感させられっぱなしです。最終テストも悪戦苦闘の末に何とか合格することができましたが、ここまで苦戦すると、むしろ「これでようやくスタートラインに立てたかな?」という思いの方が強いです。

  今まで一緒に学んできた皆さん、先生に感謝申し上げます。遅くなりましたが、ようやく良い報告ができて安堵しました。引き続きよろしくお願いいたします。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

表情分析アプリを試してみました

2017年04月17日 | 表情分析


  顔の表情筋の動きから、その人の表情を分析するアプリ「Affdex」を試してみました。アプリを起動し、自分の顔を映すとカメラが表情筋の動きを読み取り、基本感情と呼ばれている人類に普遍的な7つの表情に分類してくれます。

  表情分析や基本感情については、これまで何回か当ブログで採り上げていますので、以下のリンクからご覧ください。

第22回千葉起業家交流会に参加しました
第70回YMSを開催しました
第11回ネゴシエーション研究フォーラムに参加しました
ボディ・ランゲージの科学-第82回YMS

  尤も、筋肉の動きからそれに関連する感情に分類しているだけですので、被写体が実際にその感情状態にあるかどうかとは関係ありません。



  興味深いのは、設定を変えることにより感情表情ではなく動いた表情筋のカテゴリにすることもできるということです。カメラを反転させれば、自分以外の人を撮影することもできますし、画像を撮影して保存することもできるので、こうした機能は多少表情分析を齧った方にとって有用なのではないかと思います。

  ところで、表情の中にも抑制された感情の表出として、0.2秒以下という極僅かな時間に一瞬だけ現れる「微表情」と呼ばれるものがありますが、少なくともアプリ版ではまだ微表情までは捉えきれていないようでした(僕のやり方がまずいのかもしれませんが)。

  まだまだ発展段階だと思いますが、少し考えるだけでも極めて応用範囲の広い技術であり、程なくして急速に普及するものと思われます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

【ドキュメント】循環型社会の機先を制す~ものづくりを支える資源再生人【ナカノ株式会社】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第22回千葉起業家交流会に参加しました

2015年05月29日 | 表情分析


  5月28日、第58回YMSで講師をしていただいた、森透匡さんが主催する「千葉起業家交流会」に初めて参加させていただきました。YMSと同様、様々な職種のビジネスマンが集い、学び、交流する場です。会場は、船橋駅近くの「洋Sakabar 時の音」でした。

  勉強会の講師は、株式会社空気を読むを科学する研究所、代表取締役の清水建二氏。日本で数少ない、認定FACS(Facial Action Cording System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人で、微表情から心理を見抜く専門家です。



  微表情とは、抑制された感情が無意識のうちに表れる微細な顔の動きをいいます。その表れる時間はわずか0.2秒以下と言われ、訓練を積まないとなかなか瞬時に読み取ることは難そうです。

  表情分析は、2009年のアメリカのTVドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』や、そのモデルとなったポール・エクマン教授の研究などで知り、関心の高い分野でしたので、今回の勉強会を非常に楽しみにしていました。

ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間 DVDコレクターズBOX
クリエーター情報なし
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


顔は口ほどに嘘をつく
クリエーター情報なし
河出書房新社


  感情の中でも特に基本感情(悲しみ、幸福、怒り、軽蔑、嫌悪、恐怖、驚き)と呼ばれる7つの感情を示す微表情は、年齢、性別、人種、文化といった差異に関わりなく全ての人間に共通する普遍的なものなのだそうです。これにさらに準感情として11の感情について、現在研究が進められているそうです。

  初めに、実際のさまざまな動画を見ながら、基本感情がどのように微表情となって表れるのかを見ていきました。なるほど、言われてみればほんの一瞬の表情の変化が分かります。意識的に作っている表情とは裏腹の、抑圧された真の感情。人は普段どれだけ本当の感情を抑圧しながら生きているのかと思わされます。

  これは見方を変えれば、微表情を読み取ることによって相手の真の感情に気付くことができれば、コミュニケーション能力や人間関係を劇的に良くする強力なツールとなりうることを示唆しています。商談や交渉、サービス、マネジメント、採用、カウンセリングなど、社会のあらゆる場面において応用できます。

  次に、トレーニング用の動画を見ながら、実際に微表情を検知する10問のテストを行いました。一般の成人で正答率は40%なのだそうです。予想通り僕は4問しか正解しませんでしたが、数時間の訓練を積むだけでも正答率は劇的に上がるのだそうです。



  ということで、トレーニング用のDVDを購入してしまいました。

  微表情を学ぶことの目的は、微表情を検知することで相手の本当の感情を推し量ることができる人間になること。そして、相手の感情をサポートするような行動ができるようになることだということです。少なくとも、初めは「何かおかしい」という違和感に気付くこと。そして気づいたならそれは何かのかを自分に問う癖をつけて欲しいということでした。



  勉強会の後は懇親会。参加者の皆さんもユニークなビジネススタイルや多彩な趣味をお持ちの方が多く、興味深いお話をたくさん伺うことができました。

洋Sakabar 時の音

船橋市本町2-23-8 2階



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする