日光東照宮のシンボルともいえる、陽明門。
龍、唐獅子、鳳凰といった想像上の霊獣や故事逸話、聖人賢人にちなんだものなど、実に508もの彫刻が施されています。
陽明門は二体の随身像によって守られていますが、よく見ると像の脛のあたりに桔梗の紋と思われる紋章が描かれています。桔梗といえば、明智家の家紋です。また、華厳の滝に向かう途中には、家康の側近で、日光東照宮の造営に携わった僧・天海が命名したとされる「明智平」という高台があります。こうしたことから、天海が実は明智光秀ではないかという異説があるのだそうです。
陽明門脇の廻廊。一枚板の花鳥の透かし彫りを施した、こちらの廻廊も見事です。
これもまた有名な、左甚五郎作といわれる「眠り猫」。ここから先が家康の廟所である奥宮になります。なお、拝殿や唐門は修復工事のため多いがされており、撮影できませんでした(拝殿の中には入ることができました)。
奥宮へ至る207段の石段です。それぞれの段、および柵は一枚の岩を彫って造られたものです。
御宝蔵。1654年(承応3年)に建てられた、銅瓦葺きの宝庫。朝廷から家康や東照宮に贈られた官符や宣命などの文書が収められていたそうです。
家康の遺臣、松平正綱と秋元泰朝の寄進による狛犬。
狛犬といえば、そのルーツはヒンドゥー教の寺院などに見られるライオン像です。上の写真はカンボジア、アンコールワットのライオン像ですが、見比べてみていかがでしょうか?
拝殿。将軍がここから家康の廟に礼拝しました。全体を銅や真鍮で覆い、黒漆塗り。内部は金箔や極彩色の絵が施されています。
宝塔。家康の墓です。元々木造だったものを5代将軍綱吉が現在の唐銅製の宝塔に造りかえたそうです。
宝塔の脇には樹齢600年といわれる、叶杉と呼ばれる杉の木があります。根元の祠に向かって願い事をすると願いが叶うといわれているそうです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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