12月1日、3年振りに早明戦観戦のため国立競技場へ行ってきました。雲ひとつなくほぼ無風の日本晴れ。日差しもバックスタンドはポカポカ陽気で、絶好のラグビー観戦日和でした。
40年にわたり、両校による幾多の名勝負が展開された国立競技場。その中には悔しい思いをし続けた在学中の四年間(1993-96)も含まれていますが、2019年のラグビー・ワールドカップ、そして2020年の東京オリンピックを控え、改修工事に入るため、現在の国立競技場での早明戦はこれが最後となります。
そんなこともあり、1981年の66,999人には遠く及ばないものの、公式発表で46,961人の観客が会場に詰め掛けました。実際、バックスタンドは階段まで観客で埋め尽くされていました。ここまで対抗戦成績、早稲田が5勝1敗、明治が3勝3敗。同日、秩父宮ラグビー場で帝京が慶応を75vs0で破ったため、両校とも優勝を逃しての早明戦だったことだけが残念でした。
さて試合ですが、序盤から明治が猛攻を見せ、早稲田はほぼ自陣でのプレーを強いられました。セットプレーが安定せず、帝京と互角以上に渡り合ったスクラムも明治に押し込まれる場面が何度もありました。ブレイクダウンでも明治に押され、しばしばターンオーバーを許してしまいました。
前半28分に明治・茂木選手がドロップゴールを決めたのが両校最初の得点という、フラストレーションのたまる展開。明治が前半逆光にもかかわらずハイパントを多用していたのが解せませんでしたが、これに少し助けられたかなという気はします。
早稲田は前半終了間際の38分に浅見選手がペナルティーゴールを決めて同点に追いつくのがやっと。前半24分で交替してしまった小倉選手も気になります。しかし、前半最後になってようやくスクラムが戻ってきたようだったので、その点は後半に繋がると思いました。
後半開始1分、早稲田・金選手がようやくトライを挙げ逆転。これで乗ってくるかと思ったのですが...
後半もラインアウトからモールで押し込まれ、自陣ゴールラインに釘付けになる苦しい展開がしばしば。逆に明治の猛攻を凌ぎきり、結果的に明治をドロップゴールの3点のみに封じたこの日のディフェンスは評価できるかと思います。明治がBKに展開しても横に動くばかりで簡単にはゲインさせませんでした。
ただ、同じことが帝京に通じるかは別の話です。
終盤はスクラムも安定し、完全に優位に立っていました。
インジャリー・タイムに入り、これでラスト・プレーだろうと思われる後半42分、佐藤選手がようやく2本目のトライを決めます。
ゴールキックも決まり15vs3、ここでホイッスルが鳴りノーサイド。後半42分までわずか5点差、結果も12点差という僅差のゲームでした。明治の意地が感じられた好ゲームでしたが、王者・帝京との差は両校ともかなり大きいと思いました。
試合終了後、現国立競技場最後の早明戦ということでセレモニーが行われました。まず、両校応援団による校歌斉唱とエールの交換。
最後は、歌手の松任谷由実さんが1984年の名曲「ノーサイド」を歌って締め括りました。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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