窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

【よみがえり9周年】横浜市の人口を超えました

2018年07月04日 | リサイクル軍手の世界


  日頃ご愛顧いただいております、古着をリサクルして作られた「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズは、2018年6月で発売9周年を迎えました。

  そして9年間の累計販売数は374万双となり、地元横浜市の人口371万人(平成30年1月現在)を超えました。つまり横浜市に住む全ての皆様、横浜スタジアムを満席にして129試合分の皆様にお使いいただいたことになります。心より感謝申し上げます。

  その間、再利用した不要衣類は推計178トン、Yシャツに換算して89万着に相当します。

  手袋のために生産した特殊紡績糸の総延長は195万㎞に達し、これは地球を48周、地球から月までの距離の5倍にあたります。

  経済産業省『繊維製品(衣料品)のLCA調査報告書』(2003)に基づくと、同等重量の純綿軍手と比較した場合のライフサイクル全体から見たCO2発生抑制効果は140.5トンとなり、林野庁HPの80年生スギ人工林の年間CO2吸収量を参考にしますと、これだけのC02を1年で吸収するには305.5㎡の森林が必要になるそうです。これは東京ドームの6.5倍の面積に相当します。

  以前、「リファッション・ワークショップ」での発表で、Tシャツ1枚の綿花を生産するのにスプーン10杯の農薬を使用する、ジーンズ1枚の綿花を生産するのに800ℓの水を使用すると聞いたことがあります。Tシャツ1枚を142g、スプーン10杯を30gとすれば、約45トンの農薬使用の抑制効果。また、ジーンズ1枚を800gとすれば、21万6千人(渋谷区の人口に匹敵します)の人が1年間に必要とする水の量を節約した計算になります。



  これからも「特殊紡績手袋 よみがえり」シリーズをよろしくお願い申し上げます。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした







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