5月28日、第58回YMSで講師をしていただいた、森透匡さんが主催する「千葉起業家交流会」に初めて参加させていただきました。YMSと同様、様々な職種のビジネスマンが集い、学び、交流する場です。会場は、船橋駅近くの「洋Sakabar 時の音」でした。
勉強会の講師は、株式会社空気を読むを科学する研究所、代表取締役の清水建二氏。日本で数少ない、認定FACS(Facial Action Cording System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人で、微表情から心理を見抜く専門家です。
微表情とは、抑制された感情が無意識のうちに表れる微細な顔の動きをいいます。その表れる時間はわずか0.2秒以下と言われ、訓練を積まないとなかなか瞬時に読み取ることは難そうです。
表情分析は、2009年のアメリカのTVドラマ『ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る』や、そのモデルとなったポール・エクマン教授の研究などで知り、関心の高い分野でしたので、今回の勉強会を非常に楽しみにしていました。
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感情の中でも特に基本感情(悲しみ、幸福、怒り、軽蔑、嫌悪、恐怖、驚き)と呼ばれる7つの感情を示す微表情は、年齢、性別、人種、文化といった差異に関わりなく全ての人間に共通する普遍的なものなのだそうです。これにさらに準感情として11の感情について、現在研究が進められているそうです。
初めに、実際のさまざまな動画を見ながら、基本感情がどのように微表情となって表れるのかを見ていきました。なるほど、言われてみればほんの一瞬の表情の変化が分かります。意識的に作っている表情とは裏腹の、抑圧された真の感情。人は普段どれだけ本当の感情を抑圧しながら生きているのかと思わされます。
これは見方を変えれば、微表情を読み取ることによって相手の真の感情に気付くことができれば、コミュニケーション能力や人間関係を劇的に良くする強力なツールとなりうることを示唆しています。商談や交渉、サービス、マネジメント、採用、カウンセリングなど、社会のあらゆる場面において応用できます。
次に、トレーニング用の動画を見ながら、実際に微表情を検知する10問のテストを行いました。一般の成人で正答率は40%なのだそうです。予想通り僕は4問しか正解しませんでしたが、数時間の訓練を積むだけでも正答率は劇的に上がるのだそうです。
ということで、トレーニング用のDVDを購入してしまいました。
微表情を学ぶことの目的は、微表情を検知することで相手の本当の感情を推し量ることができる人間になること。そして、相手の感情をサポートするような行動ができるようになることだということです。少なくとも、初めは「何かおかしい」という違和感に気付くこと。そして気づいたならそれは何かのかを自分に問う癖をつけて欲しいということでした。
勉強会の後は懇親会。参加者の皆さんもユニークなビジネススタイルや多彩な趣味をお持ちの方が多く、興味深いお話をたくさん伺うことができました。
洋Sakabar 時の音
船橋市本町2-23-8 2階
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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