2006年上半期 私の気になる美術展

「美術の窓」2月号(生活の友社発行)の「先取り!今年の展覧会 BEST80」と題した特集に、今年前半に開催予定の展覧会情報が一挙掲載されています。その中で私が特に気になった展覧会を少しピックアップしてみました。

現代美術

「イサム・ノグチ展」 横浜美術館 4/15-6/25(予定)
「カルティエ現代美術財団コレクション展」 東京都現代美術館 4/22-7/2
「アフリカ・リミックス」 森美術館 5/27-8/31
「束芋展」 原美術館 6/3-未定

日本美術

「ニューヨーク・バーク・コレクション展」 東京都美術館 1/24-3/5 (MIHO MUSEUM3/15-6/11)
「藤田嗣治展」 東京国立近代美術館 3/28-5/21 (京都国立近代美術館5/30-7/23 広島県立美術館8/3-10/9)
「若冲と琳派展」 東京国立博物館 7/4-8/27 (京都国立近代美術館9/23-11/5 07年に九州国立博物館と愛知県美術館へ巡回)

西洋美術

「ロダンとカリエール展」 国立西洋美術館 3/7-6/4 (オルセー美術館7/10-10/1)
「プラド美術館展」 東京都美術館 3/25-6/30 (大阪市立美術館7/15-10/15)
「アルベルト・ジャコメッティ展」 神奈川県立近代美術館葉山 6/3-7/30 (兵庫県立美術館8/8-10/1 川村記念美術館10/10-12/3)
「パウル・クレー展」 川村記念美術館 6/24-8/20 (北海道立近代美術館8/29-10/9 宮城県美術館10/17-12/10)

現代美術では、MOTでの「イサム・ノグチ展」にて目覚めた(?)私にとって嬉しい、横浜美術館の「ノグチ展」がまず気になります。また、何年か前にオペラシティーで拝見して好きにはなれなかったものの、不思議と強く記憶に残った束芋の個展(原美術館)にも期待したいところです。ちなみに原美術館では、来月出向く予定のオラファー・エリアソンの展覧会(3/5まで)も楽しみにしています。そして森美術館の「アフリカ・リミックス」も、普段あまり紹介されないアフリカの現代美術と言うことで、この美術館ならでは鋭い切り口に期待したいと思います。

日本関連では、東京国立近代美術館で開催予定の藤田嗣治の大個展がとても楽しみです。権利関係等々でなかなか見られなかった藤田の作品が、日本初公開の作品を交えながら、竹橋に一同に介す貴重な機会です。また、都美の「ニューヨーク~」と東博の「若冲と琳派展」では、やはり若冲が一番の目的でしょうか。ちなみに若冲は、昨年に引き続いて静岡県立美術館でも展覧会(コレクション名品展7/26-9/3)が予定されています。こちらも少し足を伸ばして何とか見てみたいものです。(4月から大倉集古館にて予定されている展覧会にも出品があるようです。)

西洋美術では、日本初公開作品を含んだ約100点にて構成されるという、大規模なクレーの個展が期待大です。またクレーは、大丸ミュージアムでも展覧会(2/9-28)が予定されています。それぞれ出品先が異なるようで、全く別の企画と思いますが、一度まとまって見てみたい画家だったので非常に楽しみです。プラド展は、数年前に開催された同名の展覧会も見ましたが、今回もエル・グレコやティツィアーノなどの強力なラインナップが揃うとのことです。「ロダンとカリエール展」は、西洋美術館からオルセーへ巡回するという意欲的な企画が興味をそそります。いつも西洋美術館で展示されているロダンも、あまり集中して拝見したことがなかったので、これを気に「開眼」出来ればなどとも思います。

その他では以下の展覧会にも注目したいと思います。

「ホルスト・ヤンセン展」 埼玉県立近代美術館 4/5-5/21(八王子夢美術館より巡回)
「武満徹展」 東京オペラシティアートギャラリー 4/9-6/18
「エルンスト・バルラハ展」 東京藝術大学美術館 4/12-5/28 (京都国立近代美術館より巡回 山梨県立美術館6/3-7/17)
「吉原治良展」 東京国立近代美術館 6/13-7/30 (愛知県美術館より巡回 宮城県美術館8/6-10/9)
「ボストン美術館所蔵肉筆浮世絵展 江戸の誘惑」 江戸東京博物館 10/21-12/10 (神戸市立博物館と名古屋ボストン美術館より巡回)

記載ミス等があるかもしれません。詳細は「美術の窓」2月号にてご確認下さい。
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