都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「山本麻友香」 ギャラリー椿
ギャラリー椿(中央区京橋3-3-10)
「山本麻友香」
11/8-29

先月号のアーティクル表紙も飾っています。動物と子供が同化した独自の世界を描き続ける(TABより引用)、山本麻友香の新作個展へ行ってきました。
無垢ながらも、虚ろな目を光らせた中性的な子どもたちは、これまでの作品にも登場するお馴染みのモチーフですが、かつて見た時よりも成長し、半ば大人への境に立ち入り始めているかのような、どこか気怠さと投げやりな風情を感じたのは私だけでしょうか。奇妙な動物の着ぐるみを全身にかぶり、ピュアながらも、見る者を睨みつけるような目線を向けた子供たちは、光沢感のある独特の伸びやかな色面に包まれ、あたかも童話か物語の世界の幻の住人であるかのように佇んでいます。また着ぐるみが身体と心を守るからなのか、そこへ安住するかの如く引きこもって出ることを望みません。目には大人への意思がうっすらと宿りはじめていますが、ふかふかの毛布にくるまれた胎内は、内に秘めた衝動を押さえ込むほどに心地良いのでしょう。そのギャップは魅力であるとともに、どことなくアンバランスで不安にも思えました。
明日、土曜日までの開催です。
「山本麻友香」
11/8-29

先月号のアーティクル表紙も飾っています。動物と子供が同化した独自の世界を描き続ける(TABより引用)、山本麻友香の新作個展へ行ってきました。
無垢ながらも、虚ろな目を光らせた中性的な子どもたちは、これまでの作品にも登場するお馴染みのモチーフですが、かつて見た時よりも成長し、半ば大人への境に立ち入り始めているかのような、どこか気怠さと投げやりな風情を感じたのは私だけでしょうか。奇妙な動物の着ぐるみを全身にかぶり、ピュアながらも、見る者を睨みつけるような目線を向けた子供たちは、光沢感のある独特の伸びやかな色面に包まれ、あたかも童話か物語の世界の幻の住人であるかのように佇んでいます。また着ぐるみが身体と心を守るからなのか、そこへ安住するかの如く引きこもって出ることを望みません。目には大人への意思がうっすらと宿りはじめていますが、ふかふかの毛布にくるまれた胎内は、内に秘めた衝動を押さえ込むほどに心地良いのでしょう。そのギャップは魅力であるとともに、どことなくアンバランスで不安にも思えました。
明日、土曜日までの開催です。
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