都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「三沢厚彦 - アニマルズ08」 そごう美術館
そごう美術館(横浜市西区高島2-18-1 そごう横浜店6階)
「三沢厚彦 - アニマルズ08 in Yokohama - 」
10/4-11/16
横浜駅前に『動物園』が期間限定で開園しています。木彫の「Animals」シリーズで人気の三沢厚彦の個展です。そごう美術館での「三沢厚彦 - アニマルズ08」を見てきました。
いつもは何かと無機質なそごう美術館も今回ばかりは違っています。冒頭、展示室に入ると迎えてくれるのは、木製の白い小屋の中に住むシロクマたちでした。恐る恐る窓から覗き込み、また小屋の中へお邪魔すると、シロクマが飄々とした様で思い思いのポーズをとって寛いでいます。そしてふと振り返ると、小屋の壁面の上にへばりついたヤモリが視界に飛び込んできました。シロクマとヤモリは同居しているのでしょう。思わずにやりと笑ってしまうような演出でした。
シロクマを過ぎると突如開けてくるのは、あたかもこちらを吠え立てるようにして並ぶ数十体にも及ぶ犬の群れです。彼ら彼女らは整然と行進するかの如く、あの上を向きながらも定まらない目を四方へ向けながら、尾をピンと伸ばし、また起てて、ズラリと勢揃いをしています。ここは犬の目線に合わせるためにしゃがんで見るのが良いでしょう。その迫力もまた見事でした。
ワークショップなども開催されていたという再現アトリエを過ぎると、今度はライオンやワニなど、ほぼ等身大サイズによる大型動物たちの楽園に到着します。幸いにもかなり近づいて見ることが可能なので、手仕事による細部のノミの跡を確認しながら、たてがみのボリューム感や、迫力ある顔をじっくりと楽しむことが出来ました。また、ごろっと床にずっこけたシロクマや、野性的で獰猛な気配すら感じさせるウサギなども見応え十分です。決してリアルな造形に走ることのない、個性溢れるエキゾチックな彩色や、木彫の感触を確かに残している部分にこそ、三沢の魅力があるのでないかと思います。
出口前の撮影コーナーでは子どもキリンがお待ちかねです。会場内は撮影不可ですが、こうした配慮もまた嬉しいものでした。
11月16日までの開催です。
「三沢厚彦 - アニマルズ08 in Yokohama - 」
10/4-11/16
横浜駅前に『動物園』が期間限定で開園しています。木彫の「Animals」シリーズで人気の三沢厚彦の個展です。そごう美術館での「三沢厚彦 - アニマルズ08」を見てきました。
いつもは何かと無機質なそごう美術館も今回ばかりは違っています。冒頭、展示室に入ると迎えてくれるのは、木製の白い小屋の中に住むシロクマたちでした。恐る恐る窓から覗き込み、また小屋の中へお邪魔すると、シロクマが飄々とした様で思い思いのポーズをとって寛いでいます。そしてふと振り返ると、小屋の壁面の上にへばりついたヤモリが視界に飛び込んできました。シロクマとヤモリは同居しているのでしょう。思わずにやりと笑ってしまうような演出でした。
シロクマを過ぎると突如開けてくるのは、あたかもこちらを吠え立てるようにして並ぶ数十体にも及ぶ犬の群れです。彼ら彼女らは整然と行進するかの如く、あの上を向きながらも定まらない目を四方へ向けながら、尾をピンと伸ばし、また起てて、ズラリと勢揃いをしています。ここは犬の目線に合わせるためにしゃがんで見るのが良いでしょう。その迫力もまた見事でした。
ワークショップなども開催されていたという再現アトリエを過ぎると、今度はライオンやワニなど、ほぼ等身大サイズによる大型動物たちの楽園に到着します。幸いにもかなり近づいて見ることが可能なので、手仕事による細部のノミの跡を確認しながら、たてがみのボリューム感や、迫力ある顔をじっくりと楽しむことが出来ました。また、ごろっと床にずっこけたシロクマや、野性的で獰猛な気配すら感じさせるウサギなども見応え十分です。決してリアルな造形に走ることのない、個性溢れるエキゾチックな彩色や、木彫の感触を確かに残している部分にこそ、三沢の魅力があるのでないかと思います。
出口前の撮影コーナーでは子どもキリンがお待ちかねです。会場内は撮影不可ですが、こうした配慮もまた嬉しいものでした。
11月16日までの開催です。
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