都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「オープニング・ビューイング」 ロンドンギャラリー(白金)
ロンドンギャラリー(港区白金3-1-15 白金アートコンプレックス4階)
「オープニング・ビューイング」
会期未定
白金アートコンプレックス内に、古美術専門画廊のビューイング・ルームが出来たことをご存知でしょうか。開催中の常設展を見てきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/6c/dd65a68d75554743eeed4377ae7c5e27.jpg)
この画像を見てピンと来たら相当な江戸絵画通です。入口左手に見える屏風は、かの対決展にも出品のあった長谷川等伯の「四季柳図屏風」でした。それにしてもまさかここで再度、風を巧みに視覚化した等伯の佳作に出会えるとは思いません。思わぬ対面に驚いてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/63/6bcc214c7e3382255f3329306c724295.jpg)
もちろんケースなしの展示です。格子越しに差し込む自然光を正面より受けて、あたかもさらさらと音を出すかの如く佇んでいます。なおこの作品は来年、京博と東博で開催予定の等伯展にも出品されるそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/a8/86e1c8f7dd86a7e48fc9da4f54a87106.jpg)
さて今度はこの光り輝く透明のガラスをご覧下さい。繰り返しの文章になりますが、これを見て感じるものがあれば、相当の杉本博司通です。ズバリ、同画廊の空間デザインは氏が全面的に行っています。道理で同ビルの最上階に杉本博司の事務所、「新素材研究所 杉本文化財団」が入ったわけでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/53/6b90901b99d618d13e5d62b9952947bc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/29/7b4147e9018b12f7f698bbffbd3ecb87.jpg)
外光を柔らかく取り込む縦格子の窓、また反り返った木製のテーブル、菱形の石畳、また調度品などに、全てを削ぎ落とした上での繊細な美意識を見せる杉本らしさを感じました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/8d/2ee362c0100c13d751c88abcb21345d9.jpg)
あくまでもビューイングルームということで、特定の企画展を開催する予定は今のところないそうですが、いずれは現代アートと古美術の垣根を超えるべく、何らかのイベントや情報発信に取り組むつもりであるとのことです。今後はこうした仏像や屏風の前で、現代美術家のパフォーマンスなりインスタレーションを見ることが出来るのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/69/821498209521991fd4b752cdf001142f.jpg)
内覧は一応、予約制となっていますが、私が出向いた先週の土曜日は普通にオープンしていました。山本現代などに行かれた際は、もう一つ上の4階まであがってみることをおすすめします。
「オープニング・ビューイング」
会期未定
白金アートコンプレックス内に、古美術専門画廊のビューイング・ルームが出来たことをご存知でしょうか。開催中の常設展を見てきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/6c/dd65a68d75554743eeed4377ae7c5e27.jpg)
この画像を見てピンと来たら相当な江戸絵画通です。入口左手に見える屏風は、かの対決展にも出品のあった長谷川等伯の「四季柳図屏風」でした。それにしてもまさかここで再度、風を巧みに視覚化した等伯の佳作に出会えるとは思いません。思わぬ対面に驚いてしまいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/63/6bcc214c7e3382255f3329306c724295.jpg)
もちろんケースなしの展示です。格子越しに差し込む自然光を正面より受けて、あたかもさらさらと音を出すかの如く佇んでいます。なおこの作品は来年、京博と東博で開催予定の等伯展にも出品されるそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/a8/86e1c8f7dd86a7e48fc9da4f54a87106.jpg)
さて今度はこの光り輝く透明のガラスをご覧下さい。繰り返しの文章になりますが、これを見て感じるものがあれば、相当の杉本博司通です。ズバリ、同画廊の空間デザインは氏が全面的に行っています。道理で同ビルの最上階に杉本博司の事務所、「新素材研究所 杉本文化財団」が入ったわけでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/53/6b90901b99d618d13e5d62b9952947bc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/29/7b4147e9018b12f7f698bbffbd3ecb87.jpg)
外光を柔らかく取り込む縦格子の窓、また反り返った木製のテーブル、菱形の石畳、また調度品などに、全てを削ぎ落とした上での繊細な美意識を見せる杉本らしさを感じました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/8d/2ee362c0100c13d751c88abcb21345d9.jpg)
あくまでもビューイングルームということで、特定の企画展を開催する予定は今のところないそうですが、いずれは現代アートと古美術の垣根を超えるべく、何らかのイベントや情報発信に取り組むつもりであるとのことです。今後はこうした仏像や屏風の前で、現代美術家のパフォーマンスなりインスタレーションを見ることが出来るのかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/69/821498209521991fd4b752cdf001142f.jpg)
内覧は一応、予約制となっていますが、私が出向いた先週の土曜日は普通にオープンしていました。山本現代などに行かれた際は、もう一つ上の4階まであがってみることをおすすめします。
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